痛覚設定
『どうもー!生配信で失礼します!インタビューしていきたいと思います!』
この声…キリ?!生配信しながら来るか?!普通。もしや…お前も出るのか?この大会に?
霧菜がマイクを持ちこちらに近付いてくる。
トップバッターインタビュー…もしや俺か?俺なのか?!
そう思っていたら俺を通りすがり…後ろのデカブツ。ももなにインタビューしに行った。
『お久しぶりです!ももなさん!』
はぁ?!知り合いなのかよ!俺聞いてねぇぞ!
『この間は兄のことについて相談乗っていただきありがとうございます!』
「いやいや!良いんだそんな兄がいたら俺がボコボコにしてやるさ!どうせ今日のイベントに来てるんだ。おい!クルトガちゃんのお兄さん!覚悟しとけよ!」
そうかそうか…喧嘩売ってるな?そんなにボコボコにして欲しいのかな?
それにしても選手は選手の対策が取れないように観戦出来ないとかよくできてると思うけど見たいなぁ…ジョウ負けるわけないよな?
『そこのフルプレートさん!え?ももなさんも一緒にインタビューするの?全然いいよ!あぁ!ちょっと待ってフルプレートさん!行っちゃった…』
「も、もしかしたらあの人が今日の大会で優勝するかもしれませんよ!」
『えぇ?!あの人そんなに強いんですか?!ももなさんって格神のWORLDランカーなんですよね?そんなももなさんでも勝てないんですか?!』
「なんていうか…その…あの人は私の師匠…みたいなもので…その…闘技場試験の時にもこっぴどくやられてまして…」
SOD:あれ?もしかしてグロウって本当は女?
パパ:ももなって名前で格神ランカーとか暴神ももなしか居ないやん!本物?
ありみてっど:ネカマキモイぞ。女みたいな声出すな
安西生:え、暴神ももなってももな式戦闘術の教祖?マジ?尊敬しまくってるんだがそれよりもそんなももなの師匠的存在とかやばいだろ。
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「おっす!おかえりジョウ。どうだった?」
「まさかあんな奴に30分も使うとは思わなかった。負けてないけど30分か…もっと縮めたい」
いやいや。この大会RTAとかじゃないから。勝てばいい大会だから。それにしてもジョウもゲーム内では相当強いはずなのにそんなかかるって事は相当強かったんだろうな。
「で、相手なんてやつだったの?」
「あぁ、スレイブパーティーの魔術師赤髪の奴な」
あいつかよ!あいつ強いのか…?いやまぁあの時はチーム戦闘でも個人でも弱過ぎたけど流石に強くなってるか…?
「ま、とりあえずこの後三戦くらい後はアモンか。喝を入れに行くか」
ジョウがニヤリと悪い笑みを向けてくる。
へぇへぇ…アニキ…喝を入れてやりやしょうか…
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身体能力超向上Lv.3発動!おおきく振りかぶって〜背中にドーン!
手が背中に当たった途端銃声のような音が響く。
「いてぇ!!!!痛覚30%でこれかよ!」
え?お前30%なの?120%じゃないのかよ!
「え、お前120%は最初の一戦だけだぞwwwそしたら後は欲しい称号は貰えるんだからwww誰がそんなマゾプレイするかよwww」
俺はお前らを許さない。
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