VS『筋鉄槌のグロウ』
歓声すご。
「よし!ペンドゴン!いざ尋常に勝負だ!」
俺は剣を鞘に入れたまま構える。
「ん?なるほど。ペンドラゴン!お前はえんたーていなーなんだな!」
は?何言ってんだあいつ。
あっ、そうゆうことか。俺が鞘に入れたまま構えてるから挑発して場を盛り上げようとしてる様に思ってるのか。
違うんよな〜。これが強過ぎるからなんだな〜。
「喋ってないでこい。グロウ!」
「言われなくてもいくさ!」
グロウが両腕をブンッとふり圧力で風が吹く。だが、大事なのはそこじゃない。グロウの腕がうっすらと光っている。
なんだ?なんで光ってんだ?もしや…バフか!攻撃力上昇って所かな。ま、俺は自称エンターテイナーだからな。待ってやるよ。
しばらくグロウの腕から風が吹く中アーサーの様に剣を地面に突き立て足を肩幅に開き待つ。
「すまないな。お前相手には最初から本気でいきたくて時間を使ってしまった。」
そうゆうグロウの腕は大きく巨大化し長さは地面に着きそうな程だった。
なるほど。バフというよりは変化強化系スキルか。
「来い」
俺がそう言うとグロウはデカい指を地面に埋め体を少し後ろに下げると地面を抉り飛んでくる。
なんだよ。脳筋パワー型かと思ったら完全なパワー型って訳では無いんだな。
グロウが両腕を広げハエを叩くように俺を潰そうする。
俺は剣を横に持ちサンドを阻止する。
「やるなペンドラゴン」
「これで終わりか?」
大量の歓声が聞こえ会場が湧く。『いいぞペンドラゴン!』『やったまえグロウ!』そんな声がちらほら聞こえる。
グロウはニヤリと笑い後ろにバックステップで下がる。
そしてグロウは咆哮をあげると空気が震える。
目の前を見ると目が赤く光る体毛が増えたグロウの姿が目に入る。
第二形態って所かな。
そしてグロウは先程の様に地面を抉り飛んでくる訳ではなく腕を地面に叩きつけて上空へと行く。
俺はグロウが落ちてくる場所から走って離れるが上空で方向転換する。
「おいおい…マジかよ…<滑空>スキルか…?」
上を見上げ小さくそう言い。<思考加速>レベル4を使い対策を練る。
クソっ…!俺のスキルは使用MPとかが多いいのばっかりだからこのコロシアムじゃ不利だな…
MP貯蔵に回してたが…溜まったMPたったの29327だけか…
真正面から受けると俺の紙装甲じゃ多分即死だな。
クッソ…使うしかないか…一戦目で使いたくはなかったんだが。
俺は剣の柄を握り西洋剣を日本刀の様にする。
<思考加速>を解き来るのを待つ。
高速で落ちてくるグロウの腕が燃えているのが分かる。
「偽・聖剣抜刀!」
剣は白く光を纏いグロウの腕を受け止める。
「ウオォォォォォォォォォォォォォ!!!」
「グオオオォォオォオオ!」
その唸り声の後に立っていたのは…
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