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決闘都市アルデバラン

 あの戦争から二週間がたった。

 真王国は王が突如死んだことによって滅びの危機になったが聖国の傘下に入る事でそれを回避した。


 大量の異界人達が住み着き技術がどんどん発展していた先進国である真王国が聖国の傘下に入った事は近くの国々に大きな衝撃を与えた。

 そして真王国の代理の王として選ばれたのが先の戦争において英雄というに相応しいだけの功績を残し。その戦争に現れた二人の魔人の討伐を成功させた者。円卓の騎士の一人モードレッドだった。


 彼は以前から真王国で部隊長をしていて民間人にも身分を気にせず優しく接していたりしたことから

 真王国の民からは酷く信頼されていた。

 彼いわく「民間人達から情報を集めていただけなのだが…?」らしい。


 そして真王国は再建されモードレッド国王陛下の命令により真王国から新王国へと名前を変えた。

 意味は新しく生まれ変わった国という意味らしい。


 そして聖国では道化の仮面の未知の攻撃により小さいとは断言出来ない程のダメージをおっていた。

 だが、聖国は新王国程のダメージではなかったため直ぐに建て直した。


 その後戦争に現れた魔人達は勇者アモンと闘神チャンピオンらによって封印された。

 その後スレイブと呼ばれる少年にアーサー王は

【騎士王】の職業(クラス)を授ける。


 異界人活躍記【聖国と真王国の戦争と勇者の伝説】エピローグから抜粋

 著作[アルペジオン・クリミナル]


 ---


「ゆwうwしwゃwあwもwんwとwと、とwうwじwんwチャンピオンwww」


 本を閉じ腹を抱えジョウと地面を叩き笑う。


「うるせぇ!俺も勇者なんてつもりなかったよ!おかげで俺はNPCは許せるがプレイヤー達から勇者と茶化されるんだぞ…!この気持ちわかるか!?」


「ぼくぅ…この仮面があるから正体バレないし気持ちも理解出来ない☆」


 片目を閉じ手を後頭部におき舌を出す。


「てめぇ…!その仮面返しやがれ!」


「あげたもの返してくださいなんて案外みみっちぃんですね勇者って。」


「分かった。殺されてぇんだな?半日間ログイン出来なくなりたいんだな?」


 やんのかコラ?

 とアモンと取っ組み合いじゃれ合う。


「お客さん!いくら英雄様でもこんなに騒がしくされると困りますぜ!ハッハッハ」


 そうだった。ここ馬車の上だった。

 すいませんと二人で馬車を引くおじさんに頭を下げる。


「そう思うんならアモン様。うちの商品を買ってってくだせぇ勇者様が買ったってだけでもうちの商品に箔が付くってもんだ!」


 商魂逞しいなこの爺さん。

 それにしても普段歩いてる時仮面被ってるとバレるとはなぁ…この本で有名になり過ぎたな。


 この本。【記録書】は。

 イベントでの出来事を物語調にして全世界に出回るというものだ。そして色々な場所に顔パスが効いたり求愛されたり。要するに活躍すれば男の願いが叶うぜ!ってやつだ。


 実際この馬車は無料で乗せて貰えたし。

 だが、敵役の俺には少し邪魔な本だよなぁ。

 仮面かぶってると魔人好きのおかしな奴扱いされるし正体バレかけるし。あんまり被れなくなったなぁ。


 森を抜ける頃商人のおじさんが口を開く。


「おっ、お客さん!もう着きますぜ!『決闘都市アルデバラン』に!」


 そこには巨大なコロッセオが真ん中にある四十メートルほどの城壁に囲まれた都市が広がっていた


「「すげぇ!」」


 そう言う俺達の顔はウキウキとした少年のような顔をしていただろう。


 ---


 門番が止める。


「おい!そこの馬車!通行証を!」


「あーはいはい。ほれ。」


「では、後ろの者達…も…こ、これは!勇者アモン殿と闘神チャンピオン殿!申し訳ありません!

 ようこそ!決闘都市アルデバランへ!お待ちしておりました!」


 門番はにこやかな笑顔を向け大きな門を開き中へ入れてくれる。


「じゃあ、ここまでで大丈夫。ありがとう爺さん」


 アモンがそう言うと商人のじいさんは逆にお礼を言う。


「いえいえ。私も娘達に英雄様達を馬車に乗せたのだぞと土産話が出来ました。私の店はこの街の中央にあるコロシアムの近くにあります是非遊びに来て下さい!」


 なんだか気のいいオッサンだったな。

 金も大量に手に入れたしオッサンの店で爆買いしてやるか。


「とりあえず!全員街を探索した後に真ん中のコロシアムに集合な!」


「「「え?」」」


 え?それなんの、え?なの?


「「「泊まる所は?」」」


 なーるほーどー。

 俺山篭りとかばっかりで野宿しすぎてた!てへぺろ!

 いやー忘れてましたね。


「じゃあ、コロシアムの近くのホテル予約しといてくれ。勇者様」


 アモンの肩に手を置き言う。


「そうだそうだ!」


「俺もそう思う。」


 ジョウとチャンピオンが頷きながら言う。


「いや、丸投げかよ!」


 そう言うアモンを置き去りにして各々自分の目的の道へと行く。

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