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アーサー②

「戻ってきたか。」


 アーサーはあぐらをかいて横に剣をたてている。

 聖剣を地に突き刺す事が出来るのはアーサーだけだろう。


「よぉ…倒す準備出来たぞ」


「俺が待っていたのはお前じゃない」


 アーサーがそう言うとタッツの髪の毛が黒から白へと変わる


「んだよ分かんのかよ」


「それぐらい分かるさ。最初会った時は()()と混じっていたが今は使い分けられるんだな」


 悪性…?もしかして怪物の事か?話の流れ的に多分そうだな。


「そうゆうお前の怪物はなんだよ」


「俺のはこいつさ」


 そう言って聖剣(エクスカリバー)を地面から抜く


「この剣は俺の怪物だ。お前のが憑依型の怪物だとすれば俺のは物質型だ」


 分類があるのか?怪物に?

 俺のは体に取り憑くタイプでアーサーのが剣になるタイプって事か?これ以上考えても分かんねぇなしもういいや。


「取り敢えず始めようぜ」


 俺は構えアイツと合体する。

 髪は黒に白のメッシュのような色になる。先程までの色だ。


「なるほど。これは想定外だ。もう混ざれるのか」


「合体って言ってくれや」


「いや…んーまぁ良いか。まぁ合体出来るのはいい事だこれなら少しは出来るだろう」


 バカにしてるなぁ?まだ勝てると思ってるのか…

 今の俺に負ける気はしない!


「かかってこい!」


 ---


 やっべぇ…前言撤回。

 勝てる気がしねぇ…あいつ多分リチャード・ニンニル変身後より強いか同じくらいある。


「手も足も出ないか…」


 いや、違うな俺が手も足も出さないで歩いてるだけだよぉ!


<加速>を全身に発動させ。

 飛びかかる。後ろにまわり<指弾>を撃ち込む。


「バァン。なんつって。」


「そんなんでは魔法結界も破れんぞ」


 ま、そうだろうな。

 多分そろそろ<クチナシ>のクールタイムが終わるだろうから。その時魔法結界を斬ろう。


 てことで俺は…隠しメインウェポン


「<クリカラ>」


 刀はクリカラ。鞘は龍王。


「それは…倶利伽羅か。懐かしい。だが、やつの作る武器は好かん。呪われてたり特殊なことが出来たり剣士をバカにしているとしか思えん。」


「なんだよこの刀ってスキルだぞ」


「やつは全種族最高峰の鍛冶師だぞ。作った武器は強力過ぎるが故にスキルと化し洞窟やらで守護される。その刀はその内のひとつだろうな。」


 あー!だからあんな龍が守ってたのか!

 あそこの龍王とかいう奴強かったなぁ。だいぶ苦戦した。負けはしなかったけど。


「ま、この刀の斬れ味味わって見てみろ。」


「もう、知ってるがお前が使うとどうなるのか楽しみだな」


「『吼えろ!倶利伽羅龍王!』」


 そう言いながら距離がある状態で刀を振るう。

 すると、青い炎を纏った龍がアーサーの方へと向かう。


 詠唱あんま好きじゃないなぁ気恥しい。


「それだけか?その刀には他にもあるぞ」


「分かんねぇから出来ねぇ!」


「そうか。最初は危険だと思ったが()()が使えないならその刀も驚異ではないな。」


 ()()ってなんだよ!てか、詠唱無しでエクスカリバーしてくるな!


 あれより火力あるスキルとかあったか?分かんねぇ。どうやって倒せやいいんだ…?


 とりあえずクリカラによる青い炎を纏った連撃を繰り出し受け流されながら考える


 いや、これ以上は無駄だな。


「なぁ、こんな茶番やめちまってよ。一撃で終わらせねぇ?持ってるんだろそうゆう」


「ま、そうだな。これ以上は時間の無駄だな」


 俺は()()を使う為の魔力を確認する。


 足りねぇ…貯蔵分使っても全然足りひんやん。

 レベル9を魔力に返還、犠牲にすれば発動出来るのか。ま、使うわな。


「行くぞ!」


「俺はとっくに行ける」


 そして二人共()()の名を唱える。


「『星よ我が名を( ガラル・フィアー)恐怖せよ(・パンデミック)』」


「『我こそは騎士王(エンドズ・)アーサー人よ歓喜せよ(エクスカリバー)』」


 そして二人の■■はぶつかり合う。






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