久 し ぶ り 。
「おぉ、弟子よ。やっと目を覚ましたのぉ」
「ん?ジジ。ここは?」
「お主がこんな物騒な所で寝転がっておったから見張っておったんじゃよ」
そうか…嘘だな。
なぜだか分かる根拠はない。だけど、詮索なんかもしない。今はそんな事をする気分には慣れないほど頭が痛い。
「なんだか記憶が曖昧なんだが俺はずっとここに居たか?」
「ん?それはそうじゃろ」
また嘘だな。
ま、でもとりあえず拠点に戻るかな。
「ジジ、俺はもうあっちに帰るけど…戦争参戦したりする?」
「わしゃ拠点はあそこじゃが属してはおらんからの。」
これは嘘じゃないな。
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「おいおい、たつお前何してたんだよ!ってお前何?メッシュにしたの?
じゃなくて!あっちの国で髪が白い道化師が国と軍を半壊させたらしい!
あっ、お前じゃないよな…?」
ジョウは慌てた様子で言った後手を口の横に付けてコソコソと聞いてくる。
違ぇわ。そう答えると。
ジョウはだよなと言ってどこかに立ち去る。
「バルト少尉!シムナ少尉はどうなったのでしょうか?!」
「シムナは三万の敵兵を全滅させて戦死した。」
もう心の整理はついた。あいつが死んだとわかった時俺は色々な感情で気絶した。
だが、今回は違う。直接見届ける事が出来た。
心はもうざわついていない。
「そ、それよりバルト少尉!頭に白髪が混じっているようですがどうしたのですか?」
ん?白髪?そういえばジョウにも言われてたな。
もしや…<ロト>を受け継いだから…?髪が塩に…?
いや、考えすぎか。
ビルドが起きて来たのか歩いて出て来て喋る。
「なぁ、バルト少尉…白い髪の道化仮面が真王国を襲ってきて半壊させたらしい。知ってたか?」
?
何が言いたいんだ?
「サッキキイタ」
「バルト少尉…いや、バルト!お前…!道化の仮面と繋がってるだろ…!」
「ナゼソウオモウ」
「勘だ!」
なるほど勘かそろそろ移動しようかなと思ってたしちょうどいいか。
「バレちゃしょうがない。」
俺は仮面を付け替える。
「お前ら全員…皆殺しだぁ…!」
ま、機械とは言っても思考能力があるんだ。
殺す事に抵抗が出てきたなぁ…
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