物語【始】
ネタを考えるのは難しい
ここはどこだ?
死んだ時に来る死の世界に似ているが…ここはいつもと違う。根拠はないがただそう感じる。
光がささないはずの空間でチカりと光る。
あれは…ラッパか?なんだこれ吹けってのか?
俺はラッパを手にしようと手を伸ばす。
『おいおい、俺。また勝手にんなもん持ってきちまったのかよ』
「なんだよ死後の俺。これのこと知ってんのかよ」
『そりゃそうさ。俺はお前よりも物知りだからな。ついでに言えば冗談のセンスも俺の方が上だ』
なんだこいつ。冗談のセンスは俺の方が上だろ。
って両方俺やないかーい。
あれ?斬れ味落ちた?
「じゃなくてここはどこでこのラッパはなんなんだよ」
『それは…まだ教えるべきじゃないな。まぁ、簡単に言えば
強くなれるけど秩序維持、秩序維持言ってるつまらねぇ奴らの眷属に成り下がるアイテムってとこだ』
秩序維持、秩序維持言ってるヤツら?誰だ?
国境警備兵…?
確かに勝手に入国しようとした時は秩序維持の為にって言ってたがこのラッパ吹くとアイツらの部下になるの?
ぜってぇ吹かねぇ
「なるほどな…とりあえず理解した。職に困った時に吹くわ」
『ん?うん?おう…?
ところで、そっちの可愛い嬢ちゃん連れて来たのもお前か?』
「嬢ちゃん…?」
俺は後ろに振り向き確認すると光の玉が浮いていた。
なにこれ金○?○玉だよね?金○って呼んでもいいよね?
光はうねうねと動いていたのでじっと見つめる。
光はだんだんと人型を成していき一人の少女と化し言葉を発した。
「ね、ねぇ!な、名前を教えて!」
そう言う泣いている少女の言葉は聞いた事があるような気がして。声を聞くだけで無性に嬉しくなり涙が流れる。
霞んでいた記憶がだんだんと明確になっていき涙は余計に溢れていく。そして俺は答える。
「タッツ」
「そっちじゃない方だよぉ…!」
俺は泣きながらそして鼻水を流した笑顔で答える。
「達世…城爽 達世。」
「うん…うん…思い出した。たつよ!」
その少女。シムナは泣きながら小さな体を跳ねさせて抱きついてくる。
俺はそれをそっと抱き返し二人で大号泣する。
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〈設定〉
災厄の喇叭【二】。
そのラッパの封印は子供の生き血でしか解除出来ず解除すれば■■■■達以外には再封印は出来ず。
封印を施さなければ世界に災いを撒き散らし続け。所有者を殺し続ける。
稀に所有者に適正して種族の強制進化を施し自我を奪っていく。
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ひとしきり泣き終え顔を突き合わせて話し合う。
「僕は復活する事は出来ない。意思だけを持ってきたんだ。
だけど、あの人の話の限りだとあんまり長く居すぎちゃうと魂が摩耗して輪廻転生出来なくなっちゃうんだって。
だから、一つだけ長い物語を話すね。」
「お、おう?」
消える?前に話す最後の話が物語って…
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そして少女は語り出す。
とある所に貧民街産まれの少女二人と少年一人が居ました。ですがこの三人には親が居ませんでした。
けれどその三人はとても仲が良く。何をするにも
ずっと一緒でした。
ですが三人はずっと腹を空かしている。
そして三人は道端に居る食べ物を貰っているおじさんの真似をします。
周りからは「いやだわ。あの歳で物乞いだなんて」
「可哀想に…」など色々な事を言われました。
ですが、学のないその子達には意味が分かりません。
そして誰もご飯をくれません。
ですが、その中から一人豪華な服装の男が現れます。その男はボスと呼ばれていて子供達にとある事を告げます。
「腹を空かせているなら俺の駒となれお前達に腹一杯食えるだけの賃金を渡そう。俺の直属の部下となれ」
子供達には意味が分かりません。
ですが、子供達にはそれはお腹がいっぱい食べられる何かなのだろうとだけ理解し三人とも『うん』と頷きます。「では、来い。生きてく術を全て教えてやる」
子供達はその男に着いて行きます。
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