道化の男【スレイブ】
三日目の訓練を終え夜中になり俺達は訓練服を脱ぎ普通の装備に着替え外に出る。
「今からこの街の情報を集めていつも通りここに戻ってくるぞ」
と意気込んでいたが
今目の前にバルトが道を阻んでいる。
「ヤハリナ。イツモコノジカンニデアルイテイルノハワカッテイタガシンオウコクノスパイダッタトハナ」
「違う!俺達は近々開戦する戦争を止めに来たんだ!」
これはイベント情報を先に知った俺達の使命なんだ!
「センソウヲトメル…?ソレハコマルナ」
バルトは少し考えるような仕草をとりその後困ると言った。
そう戦争が起こらないのを困ると言ったんだ
「バルト!お前は何が目的なんだ!」
「モクテキ?ナンノハナシダ」
あくまでとぼけるってのか。
いいぜ実力行使で吐かせてやるぜ!
「キョウリ!なんでもいいから魔法を打ち込め!
京花はレイピアでバルトを牽制しろ!」
キョウリが『ファイヤーボール』をバルトに打ち込みそして京花がバルトにレイピアの連撃をする。
ほかの戦闘員じゃないみんなは俺にバフをかけ俺が突撃する。
「うおぉおぉぉおお!」
俺も連撃を左から加え京花と二人で連撃を叩き込みキョウリが魔法を打ち込み続ける。
よし!やっぱりあのバルトでも俺達の連携に押されてる!
そしてバルトがその場からジャンプし後ろに下がる
「マサカコレホドトハ」
「バルト!俺達の実力は分かった筈だ!もうやめようこんな事は!」
いやお前らが始めたんだろ。しかもこんな弱いとは思いもしなかった…
と誰かが言った気がしたがスレイブ達には届かない
俺達の後ろから物凄い威圧感を感じた。
「なるほどなるほどお前達がスレイブか久しぶりだなぁ赤い髪の女あのイベント以来か?そういえば緑髪お前もいたな」
誰も後ろを向けないキョウリと京花は冷や汗を流しその場で立ち尽くしいてる。
そしてようやくこの威圧感に慣れた頃後ろには
ピエロマスクが立っていた。いや少し浮いてるから立ってるとは違うか
「さらばだスレイブ君パーティー」
ピエロマスクが人差し指を伸ばし指先に魔力を溜めるのが分かる。
バルトは一瞬で俺達の前に現れバルトも指弾を溜めピエロマスクといっぺんに発射した
一昨日見たような爆発とは比べ物にもならない程
の爆風が吹く。
それに耐えられず衝撃で飛ばされコロコロと転がる。
ピエロマスクが言葉を発する
「ほほぅ…貴様やるな我の指弾を止めるとは」
「オレノミギウデヲウバッテオイテヨクイエルナ」
「こんなに面白い奴が居るのならばまだこの国を壊すのは惜しいな…また会おうバルト」
そう言ったピエロマスクが笑いながら消えていった。
「オマエラキョウハモウヘイシャニモドッテネロ」
「で、でもバルト腕が…!」
「オレハダイジョウブダカラキョウハモウヤスメ」
悪いのはピエロマスクだがどあしても俺達のせいでバルトは右腕を失ったとしか俺は思えなかった。
バルトは俺達を守ってくれたのに俺達はバルトが怪しいと勝手に決め付け襲った。
その事実がどうしようもなく俺の心に引っかかっり
後悔の念に苛まれる。
そして俺達は部屋に戻り本当の敵がピエロマスクだと言うことを再確認して眠りにつこうとし布団へ入った。
だが俺の胸は何故かズキズキと痛み眠れなかった。
そろそろスレイブ君視点は終わります!
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