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スレイブパーティー

長めだと思います

 ある程度の近くの生き残りを始末したあと。移動をしてひと休みする。


よし!人が来る前にここも離れよう!


ガサッ。


ん?今茂みがザザっと揺れた気がしたんだが。気配察知に引っ掛からないな。


ザザッ。


気配が近付く。


 また、揺れた。この感じ_____。


「ジジ」


茂みの中から中背の短髪の白髪で長い白い髭を束ねたじいさんが現れる。


「ふぉっふぉっまた成長したんじゃないかの? 」


 そりゃ1ヶ月本気でレベリングだとかに費やせし続ければそうもなる。


「それより大地人でも参加できるんだな」


「当たり前じゃろこの世界は異界人だけの物じゃないのじゃから」


 確かにいくらゲームと言ってもひとつの世界だそうもなるか。


「で、ジジよ俺の事倒しに来たのか?」


腰の刀に手を当てる。


「そんな野暮な事はせんよ。

 師匠が弟子の様子を見に来て何か悪いかの?」


 確かにこの一ヶ月一週間だけジジから指導を受けていた事があるが弟子って名乗っても大丈夫なのだろうか。


 まぁ?ジジの弟子のあのデカブツより強くなったし?一番弟子って名乗っても?別に大丈夫なのでは?


「じゃあ、俺は移動するけどジジ、あんたには負けないぞ」


「ふぉっふぉっなら儂も久々に本気でやるとするかの昔の懐かしい仲間も参加しているらしいしの」


 ん?昔の仲間って言うと。冥界神ハデスを一緒に倒したって言う?


ジジが話してくれた昔話の中にそんなような話が出たことがある。


---


『こんなのも避けれぬとは……。ハデスにはまだ挑めそうにないのお。ん?冥界神ハデスか?奴は即死系の技が多く攻撃に当たらないように必死じゃったのお。あの頃は皆若かったからそう強くもなかったからの。少しだけ苦戦したのお。ふぉっふぉっふぉっ。』


---


その仲間か。名前からして強そうなハデスを倒したという。おっかない。


「その人達はCブロックなのか?」


「いや、Cブロックは儂ともう一人居るだけじゃよ」


 そうか。なら安心だ。ジジは強いがその仲間達だと四番目くらいらしい流石にこのレベルがゴロゴロ居られると困るしな。


少し後ろに歩き出しジジに伝える。


「とりあえずジジ俺は別の所に行くから」


振り返ったがもう誰もいなかった。


 って。もう居ないんかーい。いつもいつも、唐突に消えては現れやがってこれだから伝説の暗殺者は嫌いなんだ彦星(暗殺者)然りジジ(暗殺者)然りすぐ消える。


しばらく適当に駆け回りながら敵を倒していると。


 なにか今までのと少し毛色の違う気配が気配感知に引っかかって来た。少し今までのヤツらよりは強いだろう。


周囲の敵は全滅させたと思ったのに。

面白そうだから見に行くか。


「お、おいこれをやったのはき、貴様か、?」


緑毛の少女が辺りの死体を見渡し震えた声で俺に問いかけてくる。


おっと。見るからに怯えている。ボスとしての風格を見せる時だ!


「そうだが______。それが何か問題か?」


 龍神の眼はホント便利一ヶ月の間で分かった事それは相手の動きが予測出来るのだ。レベル差のある相手の目を見た時動きを一瞬硬直させることが出来る。

まさに蛇に睨まれた蛙ようだな。まあ、竜も爬虫類だしな。


相手の少女が驚いた顔をして、一筋の汗が頬を滑るのが目に見えた。

硬直の終えた瞬間細剣(レイピア)を抜きこちらに構える。


 ただしこれをすると少し魔力を使ってしまう為あんまり使えないんだが。


「き、貴様は大地人なのか?プ、プレイヤーなのか?ど、どどどどっちだ!」


こちらに構えた剣が震える。


「どちらでもないと言ったら_______。どうする。」


キリッ。とどこかで音がするようなキザな動き。


 うんうんボスっぽい良いね良いね


「き、貴様がプレイヤーならばここで倒す!」


あら。大地人思いのいい子だこと。


「ふっ_____。やってみろ_____。」


微弱な威圧を放つ。


この子は没入感の強いタイプそうだし後々面白そうだから生かしておくことにしよう。


緑毛の少女が地面を蹴り俺に飛びついてくる。


 おっ、正面突破か。面白い。レイピア、ね〜。

  あぁ、久々だな。レイピアの相手は。格神の「ジード(世界12位)」以来か。アイツの剣さばきは凄かった……。レイピアでWORLDランキング12位まで来たのアイツだけだろ。


 そう考えるとこいつのは微妙だな遅いし剣先がブレて真っ直ぐじゃないし。


少女が大きく溜めて渾身の一突きを放つ。


「ヤアアアア!!!!」


瞬時に避ける。


ここでお兄さん(仮面の変態)からのアドバイスだ。


「遅い剣先がブレている良く集中しろ」


 渾身の一突きをかました瞬間に高速で移動し。横に移動しておいたのだ。


目の前に居たはずの相手が耳元で呟ける距離にいた事に緑毛の少女は驚き。後ろに飛んだ。


「なに?!いつの間に?!」


「お前。名前はなんだ」


「ふっ、貴様のような仮面を付けた道化に教える筋合いは____ない!」


 うっわ、なんだコイツ。レイピアで連撃してきやがった。適当に突きすぎだろ。全部避けられるわ。

それにしても一昔前の貴族みたいな奴だな。


 こいつ龍神の眼だとスレイブ?って奴のパーティの1人なのか。


連撃を全て素手で捌きながら気になったので聞くことにした。


「スレイブとは______。強いのか?」


「!?」


 連撃が止んだ。


「なぜ、貴様のような奴がスレイブの名を知っている」


「お前の考えを少しよんでみただけだ」


こうした方がなんか、実力者感でるよね。


「貴様……。もしや大地人の者か?」


 ????

 どこでそう思う要素あったのよ。思い込みの激しいタイプか。とりあえず。


「お前に語る必要は無い」


 少女にオリジナル闇魔法<見えざる手>を使用して身体を拘束。そしてスキル<威圧>これは龍神の威圧ではないがレベル差もあるしこれで倒せるだろう。


オリジナル闇魔法とは。なんか色々闇魔法をいじくってたらなんか獲得できたやつである!


「くっ………。なんだ………。この……。威圧感は……!」


 ん?あれ?こいつ精神力が強いのか?レベル差があるのに気絶しねえとは。すげぇな。


「あなた!きょうちゃんに何するのよ!その子女の子なのよ!」


 レイピア持ちの緑髪ベリーショート女と杖持ち赤髪ロング女か個性的だな。いや、この場合。俺の黒髪の方が珍しいかしかも見た目は変更できてないからリアルの顔そのままだし。まあ、そもそも目だとか耳だとかくらいしか変更出来ないからあんま変わんねえのか。

てか、顔仮面で見えてないなら全部関係ねぇか。


「あなた!その子になにしたのよ!」


「お前に______。関係があるか?」


 こいつにも威圧をかける。俺のモットーは『男女平等』だ。てことで俺の男女平等パンチを喰らえ!緑髪に腹パンっと


ドサリと緑髪の少女が倒れ込む。


 おっ、倒せたみたいだな。


別にボスムーブを見せれるプレイヤーが一人来たんだ。緑髪は用済みだ。


「あっ、あなた最低よ!女の子にパンチだなんて!」


 おっ、こいつも威圧に耐えるのか。レベルたったの120で。まぁ、所詮ゲームだし腹パン位いいだろ。どうせ痛覚offだろうに。痛がってなかったし。

こちとら20%やぞ。なんならしばらく痛覚120の利点は一回の戦闘で得られるって気付いてそれまでは120でしばらくやってたんやぞ。


「そんな事。俺には関係ない。」


うん。本当に関係ない。


「もう!怒ったわよ!私の魔法見せてあげるわ!私の魔法はスレイブにも勝ってるのよ!」


 だからそのスレイブって強いのかよ。ま、いいや。


「受けて立とう。全力で撃ってこい。」


 俺は手を広げ赤髪の女を挑発する


「舐めないでよね!あなた知らないでしょ髪の毛って言うのは記憶なの。その時の髪の毛一つ一つに思いがこもってるの!だから、あたしのユニークスキル<思想変換>と相性がいいのよ!喰らいなさいあたしの全力!最終炎魔法!『スーパーノヴァ』!」


 おぉ解説もしてくれるのか。優しいかよ。要するに思い出いっぱいの髪の毛媒体にしてるから攻撃力高いってことだよな?

 それにしても。ほえぇ、太陽みたいな球だし眩しいですな強そうだし。流石にこれを真正面からは少し痛いな。痛覚20%なのに、この距離でも熱気で少し肌がピリピリするし。


でも、おっそ。当てる気あるのかよ。


 あれ?これ受ける必要なくね?一回ここ離れて一瞬で戻ってきて、また手広げてここで立ってればよくね?


 俺はスキル<思考加速>レベル4を使用して考えた。


 その少女がその魔法を放つまで2秒俺にとっての一分半くらいかな思考加速を使っていても身体がついてこない人も居るらしいが。俺のAGIなら思考と同じだけの速さで動ける事が可能なのだ


「くぅー。修行したかいがあったぜ」


 加速した時間の中で呟く。しかし少女には聞こえない俺はその魔法が落ちる寸前。走って。避け。

爆発したのを確認しそこに手を広げ戻った。


「今_________。何か、したか?」


「あ、あなたホントに何者?!」


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