新技講座と冒険者登録へ
思ったより早く出来たのであげます
《PNアモン様に決闘を申し込みます。よろしいですか?》
【はい】【いいえ】
はいっと。
《アモン様が承認しました。ルールはデスペナあり。アイテムドロップ無し、賭け金無しで始めます。》
えっ?デスペナありなの?まぁいいや殺せないだろうし。よし。
「この刀1本借りるぞ」
アモンの部屋に立てて合った刀を一本抜き取った。
「お前は俺の技術を知らない。免許皆伝などやった覚えなどない。教えることが無いとは言ったがな。」
「ならもう免許皆伝で良いだろうが、人に教えてもいいだろうが!変なスイッチ入りやがってバーカ!」
「ええい黙れ!俺は今お前の師匠だぞ!そんなに見たいなら見せてやる。俺の新技をな…」
俺は腰を落とし。重心を低めに構え、アモンを見据えて刀を少し前へ出した。
「おいタッツ二刀流の方が得意なのに1本でいいの?俺は当然二刀流だぞ?」
「ふっ…それは見ていればわかるさ…」
俺はそのまま自分が出せる最大限の速度を出し刀を抜き、そのまま踏み込んだ。
抜刀、居合。と呼ばれる型だ。
アモンの体の上半身と下半身が分裂した。
そして、上半身と下半身が切り離され、さらに、ブロック状になる。
ゴロゴロと切り捨てたアモンの身体がバラバラになって落ちた。
やっべぇ…デスペナって確か半日間ゲームログイン出来ないんだっけ?ゲーム時間だと2日間?
やべぇとりあえず決め台詞しとくしかないな(錯乱)
「ふっ…刀が一本の理由…それはな…一撃で倒してしまえば二本も要らないって事さ…」
言い終わったと同時にアモンの死体の場所が光り
「あー!β特典の10個しか貰えない貴重なアイテム使っちゃったじゃないか!どうしてくれるんだ!」
アモンが出て来た。
なんだその復活出来るアイテム強すぎやろ。いや、あのスキル持っててそれは言えないか。
「それはすまん。じゃなくて俺は師匠だぞ!技教えてあげるから許してくれ!ください」
「なら許す。」
許すんかい。
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「とりあえず言うならばこの技はな、<鎌鼬>ってスキルを人力で再現した技なんだ。その<鎌鼬>は刃の付いた物を持ったまま走ると発動するスキルなのだが、そのまんまだと仲間にも当たると思って、人力で再現出来るかなぁ…って今ぶっつけ本番で作った」
「結局はただの高速の抜刀だろ?」
んー近いんだが
「少し違うな。上半身と下半身が分裂した時点でお前の意識は無かったんだが、あの後下半身と上半身がブロック状にバラバラになったんだ。所謂追加攻撃だ。
だがあれは追加攻撃に見せる技術なんだな。やり方を言えば、先に体に薄く切れ込みを大量に入れるんだこれは腰以外だったら適当でいい。その後、腰らへんを狙って高速抜刀でちょうど体が真っ二つの時に、薄く入れてた切れ込みが繋ぎ目を無くしてバラバラになるんだ。それを高速でするだけ」
「はぁ……だけって……。とりあえず練習はしとくが、多分俺には出来ないな……。もっと簡単なのないの?」
「ワガママ言うな練習あるのみ、だ。」
剣の道は険しいのだ。俺の苦労を少しは知れ。
「じゃあ、練習しに森に行くか」
「俺王都来たばっかりだから先行っててくれ。それか。ゲーム時間の明日また行こう。俺モンスター系だったから冒険者登録も出来てないんだよ」
「なんだそれを先に言ってよ。俺が案内してあげるからさ。」
じゃあ冒険者登録して観光だな。
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〈設定〉
このゲームはよりリアルにする為、プレイヤーには最初から冒険者という設定は付いていないのだ。
このゲームの人達、NPCは大地人と呼ばれ、俺達プレイヤーらは異界人と呼ばれている。
おかしな事をしても異界人だからで片付けられるし、例えば「この世界はゲームだ!」なんて言っても、大地人達は異界の言葉で大地人って意味かしら?程度にしか取られない。
そして重要なのは大地人達にも感情はあるし、何より斎藤アンジュが普通の人達と同じくらいの思考能力があると断言しているのだから。
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はえ〜これが冒険者ギルドか。でけえなぁ。
「何してんのさ、登録するよ。」
「おう、すまんな圧倒されちまってな。」
「待て待てタッツは最強のボスを目指してるだろ?なら顔がバレるのは余り良くない。それにタッツはリアルと同じ姿なんだから尚更ね。これを付けておきな」
《アイテム【疑惑ノ仮面】レア度ユニークBOSS特典を譲渡されます受け取りますか?》
【はい】【いいえ】
「おいおいユニークアイテムなんて渡して良いのかよ」
「良いよ良いよ、俺はβの時職業に着いてなかったからレベルの引き継ぎはないぶん、アイテムBOXはそのまんまだし。
スキルも称号もほとんど持ってこれてるんだ。気にしないで。」
キラリと甘いマスクを輝かし爽やかな笑顔で言う。
イケメンって心までイケメンなんだなあ。
「それなら受け取っとくが、返して欲しい時はすぐ言えよな。」
「そんなアイテムいっぱいあるよ。要らないやつだからへいきだよ。」
アモンはケラケラ笑いながら言っていた。
俺はアモンの後を追いかけて冒険者ギルドの中に入る。その中は酒を飲んだり、ナンパしたり、喧嘩したり、色々なプレイヤーや大地人達で賑わっていたのだが。
アモンが入った途端喧騒は鳴り止み、こちらを驚いた様子で見ていた。
「アモンお前は何をしたんだ…。」
「だから言ったでしょ、俺は有名人なんだ。」
得意げにイタズラをする子供のような笑顔で笑った。
アモンの得意そうなドヤ顔がウザイな、後で地獄の訓練だ。
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