表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化決定】セブンスソード  作者: 奏 せいや
第1.5部
88/104

魔卿騎士団の襲撃

 あんな、あんな未来にさせてなるものか。あんな世界にしてたまるか。


 来るなら来い。俺が相手になってやる!


 気持ちが高まる。それだけじゃない、体にも力が入り戦闘態勢だ。こんな人の往来がある中でなにをやる気になっているんだ俺は。


(まったく、アホか俺は)


 昂る思いを落ち着けようと息を吐く。視線を落とし前を見た。


「ん?」


 そこで、ようやく気が付いた。


(誰もいない?)


 駅前、さらにこの時間無人というのはあり得ない。現にさきほどまで多くの人がいた。それが俺以外誰もいない。車も走っておらず、静寂な夜がここにある。


(これは、人払いの結界かッ?)


 日常は非日常に変わりここがすでに平和な世界ではなく戦場なのだと直感する。そんな場に突然立たされて、けれど気持ちは自然なほど落ち着いていた。


(大丈夫、いつでも戦える)


 集中する。すると音が聞こえてきた。見れば前方の空、数台のヘリが飛んでくる。


(ヘリ?)


 ここからでは街路樹が邪魔で見えずらい、俺は車道の真ん中に移動する。


 ヘリは俺の前で停止するとホバリングしたまま兵士が飛び降りてきた。銃器を持ち暗い迷彩色に身を包んだ男たちが車道に着地し重い音を立てる。けっこうな高さがあったが素降りだ。ただし単に降りただけじゃない。


 着地する間際重力が緩んだように見えたし、他の者は風が起こっていた。もしくは身体を強化したのが衝撃音を立てながら着地した者もいた。


(こいつら、只者じゃないな)


 彼らはすぐさに展開して銃口を俺に突きつけてきた。


「なんだ、お前ら」


 悪魔じゃない、人間だ。それがなぜ俺を狙う?


 兵士たちは銃口を向けたままなにも答えない。それによく見れば外国人だ。


 兵士たちと俺の睨み合いが続くが、そこでヘリが車道に着地すると二人の女性がそこから降りてきた。

 一人は金髪のツインテールをした少女だ。俺より年下で背丈は日向ちゃんくらいだろうか。可愛らしい見た目だが吊り目や纏う雰囲気は高圧的で見た目に反してスーツを着込んでいる。肩に羽織ったケープがヘリの風で揺れている。すぐ背後に立つ女性は大人で白髪の髪をしておりタブレットを見つめていた。


「こいつか?」

「はい、間違いありません。剣島聖治、スパーダです」


 俺の名前を知っている? 事前に調査済みってわけか。


 前方には何人もの兵士が銃を向け、その中央に立つ女性二人。ヘリのライトを背に俺を見つめていた。


「あんたらは話せるようだな、これはなんのあいさつだ? お前ら何者なんだ」


 いきなり銃を向けるなんて穏やかじゃないが、そもそもこいつらはなんなんだ?


「当ててみな、外したら世界で一番まずいキャンディーを食うことになるぜ」

「……みたいだな」


 言うと兵士たちの構えに力が入る。銃口が動いた気配に目が鋭くなる。

 やるか? 俺も心構えはしておく。すぐ戦えるように。

 その前に少女が動いた。


「まあいい、引っ張るようなことじゃないしな。初回サービスで教えてやるよ」


 金色の髪を揺らしながら前に出る。


「モータルアント社CEO、モニカ・クリケットだ。が、お前が知りたいのはそんなことじゃないだろう」


 社長? スーツ姿なのはそういうことか。だが彼女の言う通り俺が知りたいのはそんなことじゃない。

 目の前に現れた新たな敵が、その正体を明かした。


「魔卿騎士団だ」

「なに?」


 魔卿騎士団だって!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ