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第2話

 朝起きてカバンに入ってる食べ物が昨日食べたのが最後だったので、買い物に出かけることにした。


カバンの中に色々入ってて重いから荷物出していこうと思ったら底の方から普通くらいのちょうどいいサイズのカバンが出てきた。


そういえば部屋の掃除した時に面倒だから大きいカバンや机の引き出しの中色んなものを入れてて、この肩掛けカバンは、かさばるようなもの入ってなかったし、チャックとかの固いのがついてるとはいえ畳めるタイプの素材のやつだったから同じカバンだから分かりやすいだろうと思ってここに入れたんだった。

すっかり忘れていた。


 このカバンに財布と地図を入れて外に出た。

この世界にもコンビニやスーパーマーケットと似たような感じの店があるらしく、ここから結構近いところにもあるようで、そこに行くことにした。


数分でそこに着いた。

商業ギルド ネーゴチオン4号店と看板や建物に書かれている。

雰囲気はちょっとコンビニに似てはいた。


この世界には24時間営業というものがないらしく、同じ業種でも、営業時間が朝だけの店、日中だけの店、日が落ちてから日が明けるまでの店、深夜だけ店があるって書いてあった。


確かにさっき通った時に同じ店の別支店は夕方からの営業だった。


ちなみにこの店は朝6時30分〜夕方5時までと書かれている。


小さめのスーパーとも大きめのコンビニとも言える広さで、食料や数は少ないが日用品や文房具、ちょっとした料理器具や食器類まで置かれている。


必要なものを買い、部屋に帰る途中でのことだった。


「おい! 金を出せ」


「え、いや、もってないですよ!」


 生まれて初めてカツアゲされた。絵に描いたようなチンピラに絡まれる日が来るなんて思いもしなかった。

俺より金もってそうな人いるのに何でよりによって自分が選ばれたんだ......。



店を出た時、何だか少しざわついているとは思ってたけど、まさか自分に被害が降りかかるなんてついてないな。


喧嘩なんて口喧嘩以外まともにしたこどないし、普通に負けるだろう。でもなけなしの金を失いたくなかった。


考えた結果なんかヤバそうな奴だし、走って逃げることにした。


必死の思いで逃げた。



結構な距離走ったし流石にまけただろう。



そう思って後ろを見ると、まだ追いかけてくる。


いくら走っても差は縮まるばかりだし、隠れられそうな場所も見つからない。


(何で諦めて他に行かないんだあいつ。しつこいな)


逃げ切るのは無理だと思い観念して戦う覚悟を決め立ち止まって構えて振り返ると、さっきまで追いかけてきてた奴が金属を体に纏った重々しい格好をしていた。


さっきまでは軽装だったのに。これが漫画やアニメでよく見てた魔法ってやつか!


「何でそこまでして追いかけてくるんだよ!

金なんてそんなに持ってないし、もっと持ってるやつなんていっぱいいるだろうに、何で俺なんだよ!!」



「見たところその場にいた他の奴と比べるとそんなに魔力は高く無いし、かといって鍛えてらようにもみえないし、地図を見ながら行動してたとこを見るに鴨がネギしょってきたもんだ。狙わねー訳ねーだろうがよ」


そう言いながら拳と足を金属の塊で覆い、俺に殴りかかってきた。


流石に重いのか1発目、2発目の拳での攻撃は少し遅かったからなんとか避けることができた。


3発目は足だ。さっきと比べると少し早くて避けられそうに無い......。


後ろに飛び下がりなんとか攻撃の衝撃を緩和することには成功した。とはいえ金属の塊だ。まあまあ痛い。


俺の攻撃が当たったところで、素手や普通の靴てまは相手は鎧を纏ってるようなものだし、むしろ逆効果だ。


ギリギリでなんとか避けながら考える。



武器はもちろん、武器になりそうなものなんて今は持っていない。


相手の魔法の性質もよくわからない。推測でしか無いが金属系の魔法なのだろうということは分かる。


ただ纏うだけののなのか、鉄球や剣とかの武器や飛び道具を出せるのか、それとも他に何かあるのかどうかもわからない。


解決策が思いつかない。


少しでも時間を稼がないと。


時間稼ぎ......何か......何かないか......。




(あっそうだ。もしかすると......。)


「なぁ、おまえのそれ、魔法ってやつなんだよな? それ、どういう魔法なの?」


うーん........。さっきカツアゲした理由答えてたし、一か八かでどんな魔法か教えてくれたりしないかなと思って聞いてみたけど、この質問だと無理かぁ。


そもそも答えてくれるわけないか。

もっといい聞き出し方が思いつかない。



「そんな事も知らねぇのか? これは、属性魔法実質最強の金属魔法だ! だから、魔力が俺より劣るお前がどう考えても勝てる訳ねぇよ」


喋ってくれた。もしかしてアホなのか?それとも罠か?


ただ罠だとしてどんな罠なのか考える余裕がない。ここはこいつがアホだと思うことにしよう。



属性......。

そういえば……。


魔法のあるファンタジーな世界だしもしかすると!


思いつくものは2つあったがそのうちの知っている方である事を願い、数ヶ月に友達とバーベキューした時上着のポケット入れたままになっていたチャッカマンを取り出し、火をつけ、説明本に書いてあった方法で魔法を使った。


ぶっつけ本番だから成功する自信はないけど、やらずにやられるよりはマシだ。




異世界で存在しないものや言葉が異世界人から出てくる場合がありますが日本語に意訳、翻訳や通訳した状態なので、スルーしていただけると嬉しいです

ブクマ、感想等いただけると嬉しいです。

誤字脱字等は気づいたらなおします。


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