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序章〔だらけこそ全て〕

こんにちは、餅野です!

別のサイトであげていたものを少し変えて投稿してみました!

よかったら読んでいってください!

そしたら餅野はとても嬉しいです(’-’*)♪

この物語は、平和と用いてだらけることを愛する、世界最強の称号を得た1つの領地をおさめる主と、世界最強に憧れ、魔物討伐を好む、働き者の最弱メイドの日常物語(仮)である。




■■■




さえずりが心地よく、暖かな春の風がゆらゆらと大地を撫でるかのような…。

 そう、これこそが俺が求めていた平和そのもの。

 いい、実にいい。何もやる気の起こさせないつまらない生活だとか、少しは刺激の欲しいだらだらした人生を送りたくないだとか、世の中の厨二病どもは何を言っているんだ。

 そんなのいらない。勇者だとか魔王を倒すだとかしなくていい。ただこうしてのんびりと過ごせるだけでどんなに幸せなことかを理解していないんだよ。

 素晴らしいぞ?冒頭の部分読んだ?もう1回読んでみ?なんて自由なんだと君も思わないかい?

 魔物も最近は静かだしね、何もやる気起こらないよね。こういう日は1人部屋でごろごろするに限るね。

え?魔王?

大丈夫大丈夫。

あいつ暇そうにしてたけど多分今ゲームしてるから。

1日は動かないと思うよ。

まぁ、ここの魔王はそこまで悪い奴ではないんだけどね。

ゲームしてないときも城から出ないし、魔王という職業に就いている引きこもりみたいなものだよ。

まぁ例え話、もしもこの世界に、挑戦者を次々と叩きのめす働き者の魔王がいるとしたなら、勇者が現れたのなら、そいつが魔王を倒しに冒険へ出る。まぁ、王道でいえば、美少女だの幼女だの仲間にし、ハーレムを作りながらも魔王を倒すことができるのなら…。

よし、そいつに任せよう。

俺はハーレムとかめんどくさいこと作りたくないし、勇者に選ばれても、勝負を仕掛けてきたスライムに道を譲るわ、やる気が出ないわで、すぐに首を切られること間違いない。

さぁ、世の中の勇者共、厨二病共が想像した生物と、俺のために、俺の平和のために戦うがよい。その時俺は家で昼寝でもしてるわ。




■■■




俺は正直何もしたくない。仕事もプライベートも何も。

しかし、それでは食ってはいけないし、一応これでも領地の主なので、政治やらなんやらはしなくてはならない。

今日も仕事終わりにこうして窓から空を眺め、だらけているのである。

(あぁ、めんどくせぇ…。)

でも、いいものだな。仕事終わりにだらけることも。より一層何もしたくなくなる。

このまま平和がだらけられるこの日常が続けばいいのに…。

(あれ、これフラグ?)

まぁフラグも何も、俺の平和は、1週間ほど前からぶち壊しなのだが…。

「あ!ここにいたのですか!主!」

 こやつは、1週間ほど前からこの屋敷で務めているメイド、いわば、俺の召使いである。

こやつがまあ、働き者だこと。それはとても助かっているのだが…。

「主!さあ!次の仕事に向かいますよ!!」

周りの者にも働くようにし向く、とてつもなく俺の平和をぶち壊すような輩である。

「さあ!早く早く!!!」

せかされても反抗し続ける俺に対して、彼女は俺の服を引っ張りだした。

それによって、俺は、

「ア"ァ"ッッッ!!」

頬ずえ体制を崩され、窓の縁に顎を打ってしまった。

「こんのやろ…。痛てぇじゃねぇか!!」

おっと、いけない。

平和を愛する俺が荒ぶってどうするというのだ。平静にならなくては、真の平和を愛せないではないか。今一度、平静を保ち、心を沈め…。

「なぁに勝手にフローリングに座ってるんですか!!!さあ、さっさと立って!仕事に向かいますよ!!」

あぁ、さようなら、俺の平和。




■■■




引きずりながら連れ込まれた応接室の椅子に無理やり座らされ、不機嫌を隠しきれない程のオーラを放っているのを無視し続けるこのメイドは、普通の仕事もせかすのだが、いつもは引っ張るのでは無く背中を押して連れていく。今回はなぜこんなにもやる気が溢れ出ているのと言うと…。

「ごほん。えぇ、じ、実は、今回は、魔物討伐の件で参りました。」

 やはりな。

 そう、これだ。彼女は、>魔物討伐<を大変好んでいる変わり者メイドであった。

いや、少し違うか、。

 >魔物討伐をしている俺を見ること<を大変好んでいるのだ。

 自分で言うのもあれだが、俺は、だらけた平和な生活を送るため、1回、魔王を倒してしまったのだ。いわば、世界最強になってしまったのだ。

 そこまで、というか、絶対になりたくはなかった。なりたくはなかったのだが、平和なだらけた生活をいち早く送るためにはしょうがない選択だった。

 あの時は魔王によって、街は魔物が暴れ周り、森は焼け野原と化し、水は穢れ、人類は死活を始め、世界は滅びかけていたのだ。

 俺は、決して死にたい訳では無い。生きている限り、ずっと、だらだらとだらけて過ごしたいのだ。だから、いち早く平和を手にするには、世界最強になるしかなかったのだ。魔王を倒した報酬としてなんでも2つ、願いを叶えることが出来た。そこで俺は、

「1つ、世界平和を望む」

「2つ、だらけた生活を送るため、何も困らない爵位と屋敷が欲しい」

 まあ、歓声も徐々に下がるわけだな。

 俺はそこで大事なことを落としていたのだ。

 >仕事もプライベートも何もしたくない<という、だらけた生活を送るには、1番大切なことを願い忘れてしまった。なので、だだっ広い領地をおさめる爵位と屋敷を手に入れた俺は、政治仕事に追われる日々なのである。

 それを噂に聞き、勝手にかっこよく脳内変換し、勝手に憧れた彼女は、俺の戦闘姿を見るためにメイドの資格を取り、この屋敷に務めているのである。

おっと、説明が長引いたな。

 まあ、魔王を倒したということになっているのだが、本当のところ、和解したのだ。だらけた生活を送るため、世界を滅ぼす行為はやめてくれないかと交渉したところ、魔王はこう言った。

「ぶっちゃけ、魔王は世界を滅ぼさなきゃいけないわけじゃないし、この世界案外気に入ってたし、ちょっと、魔物暴走させて見たいな?的な?感じでやってみたら、どんどん広がっちゃってさー、もう大変大変。俺も倒される日近いのかなって思ったりしてたんだよね。しかも、滅ぼしたら、綺麗な水飲めなくなるじゃん??でもさ、魔物共が水穢しちゃったんだよね。なんか、浄化の人で何とかしてくんね?水を綺麗にしてくれるんなら、いいよ。」

 魔王は水を愛していた。

 見た目が怖いから子供に近づこうとしても避けられるし、水を飲もうとしても、勇者共に戦いを挑まれるしで大変だったそうだ。

 そうそう、これも言っていた。

「あ、ねぇねぇ、君さ、メル友になってくんね?」

 孤独な魔王は友達が欲しかったらしい。

 心優しい俺は平和のために、メル友になった。

 まあ、打ち解けてみればなかなかだらけることの天才で、体を最小限に使ってできることをいろいろ教わっていたりする。例えば、念力を細かく使うコツとか。念力は日常のお供だ。あって便利なくては不便な能力だ。

「主?あーるーじ!!ちょっと、聞いてますか??」

 おっといけない、眠っていたようだ。会議相手も困っている。そろそろ本気で話を聞かないといけないな。

「すみません。寝不足が続いているもので。

もう一度、要件をお話頂けませんでしょうか。」

 俺もキャラくらい作れる。

「ごほん、では、お話致しますね。今回、魔物討伐を依頼した理由は、街の付近でゴブリンが暴れまわっているそうです。ここ数日、行動範囲が徐々に広まってもいるそうで。

どうか、お助け願いたいと存じます。」

 俺は精神魔法を使える。感情が色として見えるのだが、どうやら本当らしい。しかし、ゴブリンの強さはスライムの1つ上か同じくらいだ。

 正直弱い。めっさ弱い。

 俺も自分の平和を守りたい。

 動きたくない。これが本音だ。

 自分で言うが、俺はクソ人間だな。



  ■■■



「街の勇者は?」

 途端に、精神の色が曇り始め、恥じらいの色が見えてきた。

「皆、情けないことに、女どもに働くようこき使われ、体力はほぼ残っておりません。」

まあ、男女平等主義の街だしな。まあ、その掟を作ったのも俺だしな。すまない。

 皆が皆だらけられるように男女平等主義の掟を追加したものの、自らその過ちに陥れられるとは、失態である。

 でも動きたくないな。

「では、回復魔法を使用致しますので、まだ体力の残っている者を連れてきてくださいますか?」

 魔法は、体力は使うが、体を動かしたくないならしょうがない。

「おお、!!良いのですか、!?では、お言葉に甘えて、まだ体力のあるものを連れてまいります。」

 嬉しそうな声をあげ、晴れた顔をし、一目散に屋敷を出ていった。

 こいつも、俺が動けば早く済むのではとか思わないのだろうか。まあ、こういう輩が多いからだらけられる日々が過ごせるのだが。

 ありがとう。

 この俺に悪気がないのか問われても意味無い。だらける人生を続けられるためなら、なんでもいい。ただし、今は、という、未来性がないものは手にかけない。平和を続けられる可能性が無いからな。これくらい常識だろう、?

 おっと、メイドがこちらを睨んでいる。


◇選択肢


■無視する

■無視し続ける

■追い出す


うーん、。

迷ったものだ。

俺も鬼ではないので、1番にしてやるか。


▼無視する 【決定】


 俺はゆっくりとじっくりと、気づかれないようにそっと目を閉じた。そして、何事も無かったかのように、今座っているふかふかの独り用ソフ、、、御一人様用ソファの背もたれを倒し、眠りにつこうとすると、、、、。

「ちょっと!無視しないでくださいよ!!」

 メイドは俺を起こすように、素早く肩を揺らしてきた。どうやら、俺のメイドは感が鋭かったらしい。

「わ、、、わかっ、、、たか、、ら、、、ほ、、骨、、、首、の、、骨が、、、。」

 必死なのか、肩を揺らすスピードが速くて、俺の頭はガクガクとしている。おい、俺の骨が抜けそうだ。

「あ、も、申し訳ありません。大丈夫ですか??」

もう勘弁してくれ。100割俺が悪いのだが。

「でも主が悪いんですよ!!」

そうだ。

「私を無視するからですっ」

その通りだ。でもまさかガクガクする程揺らされるとは思わなかったがな。お陰様で首の感覚がなくなりかけた。



■■■


「あ~、まだぼーっとする。」

 先程の頭ぶんぶん体操のお陰で脳が暴れまくってまだ頭が正常に動かない。どれだけ強かったんだ。必殺技か?おまえ最弱設定ではないのか?もうそれで人を殺せるんじゃないか?あいつは絶対敵に回したくはないな。うん、回さない、今誓った。命が危ないからね。

「流石にやりすぎました。申し訳ございません。」

眉が下がって涙目だな。本当に反省しているようだ。

「いいよ、別に。謝る必要ないって。」

まぁ、悪いのは俺だからな。

「いえ、でもやっぱり、主に失礼な行為をしたことには変わりないので。」

真面目だな。流石に謝っておかないとやりきれないな。

「俺が悪かったから。別にいいんだよ。」

「主、、。なんてお優しい方なのでしょう。」

まぁ、俺が1番の原因だからな。俺が謝るのは当然だな。

 ノックの音がした。

「失礼致します。動けるものを連れて参りました。」

お、先程の商人か。モブ1、モブ2、モブ3、、、、。

「よし、モb、、ごほん。勇者が7人もいれば、大丈夫だな。」

俺がいなくても大丈夫そうだ。メイドはしょぼくれてるが、毎度の如く無視しよう。

「はい!では、回復魔法をしていただけますでしょうか!」

急かすように言う。まぁ、そういう状態なのだうろな。

「まぁ、焦らずに行きましょうよ。」

もうゴブリンも街に入り始めた頃だろうか。

「モb、ごほん。では1人ずつこちらへどうぞ」

1番目のモブがあたりを見渡す。

「魔道具が見当たりませんが、」

おっと、説明し忘れていたか。俺には、

「我が主はそんなの必要ありません。」

自信満々に偉そうにメイドは俺が読者に説明するのを遮った。

そうですね、はい。俺には魔道具が必要ない。正確に言えば、魔道具として力を発揮する物が必要ないのである。俺の魔道具は、、

「主の魔道具は記憶なのです。だから物としての魔道具は必要ないのですよ。」

うん、はい、そうですね。またも遮られた。ちょっとムカついてきたよ。

 俺の魔道具は、記憶。他の魔道具はその道具に覚えられた魔法と道具主の能力によって使える魔法は限られているが、全ての魔法を覚えれば全ての魔法を使える。

「では、いきます。《リカバリードクター》」

俺が呪文を唱えると、周辺が緑色に輝きだし、小さな妖精が集まりだした。すると、ボロボロだったモブ1の衣服も傷だらけだった身体も勝手に修復を始め、新品のように綺麗になった。ついでに卵肌になった。

 いわば俺はチートだ。存在そのものがチートなのだ。ちょっと待て、チートだからって読むのをやめないでくれ。チートつまんねっていう人、やめないでくれ。何故なら、はりきって魔王倒しちゃう系だったら王道チート主人公キャラとして有名になれると思うが、当の本人にやる気はない。魔王とメル友になるくらいだ。その魔王もとても優しかった。この国はまさに平和。魔物が暴走しない限り、俺の望む平和そのものだ。だからチートでもチートではなくとも関係ないのだ。魔王倒せるか倒せないかによるがな。

「すげぇ。力が湧いてくる!ありがとうございます!!」

 モブ1が目を輝かして頭を下げた。俺は「どうも」とだけ言ってすぐに次のモブ2を目の前に来るように促した。



     ■■■



「「ありがとうございます!!!」」

 7人が声を合わせて一斉に頭を下げたと思ったら「ではこれで失礼します」とすぐにゴブリンの元へ行ってしまった。残された商人というと、

「ありがとうございました!お礼のさ・ら・ぱ・す天然水100本です!では私はこれで失礼します!!」

こうして去っていった。

「主ー、さ・ら・ぱ・す好きですね。」

「まぁな。水の中で1番好きだわ。」

お気に入りなのよ♡

.........。

すみませんなんでもないです。

「はぁー。」

長い溜息が室内に響く。

7人も連続で回復魔法を使ったのだ。それなりの体力は消耗される。一生分の体力使ったわ。もう動かなくてもいいよね。

「あー、さ・ら・ぱ・す冷やしといて」

「承知致しました」

 箱を荷台に積みガラガラと音を立てながら部屋を出て行く。俺は疲れたせいか久々に魔法を使ったせいか強烈な睡魔が襲う。

まだ残る春のさえずりが遠退いていくのを感じた。

「主!この前冷やしたさ・ら・ぱ・す持ってきまし、、。」

とうとう勝ち切れずに、ソファに身を預けながら夢の世界へ入り込んでしまった主にブランケットをかけた。

「おやすみなさいませ、主様。次こそは戦ってくださいね、?」

メイド。その名はアンディ・ドールライト。さ・ら・ぱ・すを注いだコップの表面についていた水滴が力尽きて机の上にくっついた。



ありがとうございます!

初投稿で少し緊張していましたが、如何でしたでしょうか。。

つまらなかったらすみません、、、、。(´・ω・`)

小説はまだまだ書き慣れておらず、練習しながら書いていこうと思いますので、これからもよろしくお願いします!m(__)m

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