表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

装飾の陽

作者: のぶ

 飾灯を永延と振り廻し、市場に夜が訪れる時、幕は開いた。

 ピアノの音が酒場から聴こえる。ひそやかな、それでいてぎりぎりに自己を主張する、そんな音だった。いつもの常連がやってくる。さあ、夜の始まりです。

上弦の月が昇っている。

 朱く、そして朱く。それでいて暗く。

 暗かがりの宵が今日も、教会の鐘の音が街に降り注ぐ。


 わたしは眠っていた。わたしは眠っていた。


 うつらうつらと意識の感性の、その沈みゆく世界の中に人々はいる。

 クラリネットの音が聴こえる。少し音程がずれているようだね。


 朱い月だな

 それはカーテンが降りたことの証である

 夢が見えたな

 それは希望を奏でている証である

 

 言葉のサーカスに夜はある。

 民衆の敵はどこにいる? 民族浄化だ!


 だれかがお呼びになった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ