哀
大丈夫って何度言い聞かせたって
大丈夫ってそんなの思えなくて
これでいいんだって何度言い聞かせたって
こんなんじゃダメだとしか思えない
ねえ助けてよ
深いとこに沈みそうなんだ
暗い海の中必死にもがいても
誰も彼も気付いちゃくれない
嗚呼僕は確かにここにいるのに
どうして見て見ぬふりをするのだろう
「まだやり直せる」人はそう言うけれど
そう言いながら誰かが僕を蹴り飛ばしていく
倒れた僕に纏わりつくのは冷え切った目で
もう何もかもが嫌になる
ねえ助けてよ
なんてこの声さえも届かないの?
どんなに叫んだって真空に吸い込まれて
誰も彼も気付いちゃくれない
嗚呼僕は確かにここで息をしているのに
この心音は誰にも聞こえない
それならもういっそのこと
全部灰にしてしまえば
苦しまずに済むのかな
目を閉じて息を吐く
安らかにそう安らかに
こぼれ落ちる一滴と色彩
共に闇へと堕ちて逝く