サキュバス教師と勝負!
「すいません、朱音さん。一週間いたのにアロハシャツなんて……」
俺がそういうと朱音さんは両手で口を抑えて涙目になった。
「ッ!和也が……私に…お土産。ふ、ふえぇぇ!嬉しいよぉ」
「あ、あの……えっと気に入ってもらえたってことですか?」
「和也から貰ったものに文句なんかあるわけないでしょう!」
よかった。
この人って本当はいい人なんだよな。
頭もいいしな。
「優希さんもよかったですかね?」
「もちろんでしゅ!」
「よかった」
一週間だけだったけどこの噛むの懐かしく感じるなぁ。
「バカ会長。和也が下着なしでそれ着てほしいってさ」
「了解よ!和也のためならなんでも!」
「俺は何も言ってませんよ!?」
なんでもフレーズ多くないか?
最近。
可奈も良く言ってるし。
「それで……なんで今日ここに集められたんですか?」
生徒会室。
まだ夏休み。
「えっと………気分?」
「気分で!?お土産を渡す場としては良かったけれども!」
「私もわからないのよ」
「そうなんですか」
それから30分。
何も起きなかった。
「あの、俺帰っていいですか?」
「私も帰りたい」
「わ、私もれす!」
「でも……お父様に呼ばれたし」
うーん。
蘇流理事長がねぇ。
すると扉が開いた。
「お待たせぇ〜♡待ったぁ〜?」
「げっ、佐姫芭先生」
「げってのが気になるけど。佐姫芭由美でぇ〜す♡よろしくね男性読者諸君♡」
提出物の期限は厳しいのに自分は時間にルーズな誘惑教師。
「サキュバス……」
可奈が呟いた。
「佐姫芭先生、今日は何の用で?」
「私は生徒会の顧問よ?」
「ですね」
朱音さんも状況が飲み込めない様子。
「生徒会仕事してる?」
「ぎくっ!」
「朱音さん、それは今一番言っちゃいけないことです」
佐姫芭先生がやれやれというふうにため息をつく。
「私知ってるのよ?貴方達が王様ゲームしてたこと」
「はい……すいません」
「須藤さんにぞっこんなのでしょう?」
「はい!そうなんです!」
「そこだけ自信満々に言わないでくださいよ!」
やけに声がでかかった。
というか佐姫芭先生はなんで知ってるんだ?
理事長経由か?
「でも、サボるのはダメよ?私だって狙ってるんだから」
「はい、すいま……え?」
朱音さんが途中で止まった。
俺帰っていい?
「狙ってるって?」
「そのままよ?須藤さんイケメンじゃない♡体も硬そうだし♡」
「その硬そうの表現は普通体に使いませんよ!?」
「特に下半身とかさ♡」
「答えみたいなもんですよ!それ!」
背中の方に悪寒を感じた。
可奈と朱音さんと優希さん。
髪が逆だってる。
こ、怖い。
『先生みたいな年増には和也は渡しません!』
3人の声が揃った。
優希さん初めて和也って呼び捨てにしたな。
もうちょっとマシなところでしてほしかったけど……。
「だぁれが年増だってぇ〜?」
こっちもこっちで怖いんだが。
「まだピチピチの25歳ですよぉ?」
誰も聞いてない。
年増って言われたら普通晒すか。
「10代と20代ではおっぱいのハリが違うんです!」
朱音さん!?
それなんの情報!?
20代の女性読者様ごめんなさい。
そんなことはないと思います。
「へぇ〜、そんな小さいおっぱいのどこにハリがあるのかしら?」
朱音の胸を指して佐姫芭先生が言う。
普通に大きいと思うのだが……。
確かに佐姫芭先生の方が大きい。
「人の事言えませんよ?サキュバス」
可奈参戦。
うむ。
圧倒的に可奈が勝ってる。
「人は胸の大きさじゃありましぇん!」
さすが優希さんいいこと言う!
でも、参戦はしてほしくなかったな!
「こうなったら須藤さんのことをどれくらい知ってるか勝負ね!」
「え?」
俺のこと?
それって可奈勝つんじゃないの?
同棲してるし。
「まずは私からいくわ!」
佐姫芭先生。
「身長178cm体重62.7kgよ!」
「和也合ってるの!?」
「え、うん。ぴったり」
なんで知ってるの本当に。
怖いというより恐いよ。
「次は私!」
朱音さん。
「握力32.4!シャトルラン最高176回!」
「……合ってます」
なんなんだろうこの勝負。
「次は私いきます!」
優希さん。噛まなかったことを褒めたいけどこの状況では褒めたくない。
「意外とウブで女性の裸を見ると赤面します!可愛いです!」
「それ普通じゃないの!?」
「次私!」
俺の言葉スルーで可奈。
「触り方がエロくて、洗われるとドキドキする!」
「お前そんなこと考えてたの!?今日から別々を所望するよ!」
ここで全員が吐血。
グハッと言ったあと。
『やるわね』
4人一致。
なにこれ。
聖戦かなにか?
そんなことを2時間以上続けた。
俺の黒歴史など色々暴露されて俺はもう死にたい。
結局勝負はお預け。
俺達はなんのために今日呼ばれたのか。
夏休みを無駄にしただけだった。
残り225日




