可奈の魅力は世界共通らしい
「にゃっほー!海だー!」
「おーい、走ってもいいけどどっか行くなよー?」
「はーい!」
言ったそばから変な奴らに捕まった。
まあ、どこかへ行ったわけじゃないな。
「アレの処分って俺の仕事ですかね?」
「人をアレとか処分なんて言わないの。でもまあ和也君の仕事かな」
「すいません、不良時代の癖です。それじゃ行ってきます」
駆け足程度で可奈のもとへ行った。
えーと、確かこーゆー時は、
「It is my lover, do not start the fight.
I murder you.(俺の恋人だ、手を出すな。殺すぞ)」
これだよな。
あとは睨んでおけばこの程度の奴ら大丈夫だろ。
「Who is this? let's come back.(なんだコイツ?戻ろうぜ)」
帰っていった。
戻る?ってことはここらに住んでるのか?修学旅行生とかか?
まあ、俺には関係ないか。
「ごめん、和也。私英語わからなくて」
「ん、いや別にいいよ。俺の仕事らしいから」
でもまあ、誘われる理由はお前にあるけどな。
「あー!もう!なんでその水着なんだよ!直視できねぇじゃん!」
「えっ?だって、これが一番いいんでしょ?」
「それは俺へのサービスじゃなくて周りにもサービスなんだよ!」
サービスが嫌なわけじゃなくて、周りの目が嫌なんだよ俺は。
「まあまあ、和也君落ち着いて」
そんなことを言う美緒もほとんど変わらない水着。
「俺のこの環境!天国に見えるかもしれないけど地獄だからね!?」
あぁ、もう帰りたい。
俺がそう考えている間にもパラソルを立てている。
「和也ー!サンオイルお願いできる?」
「嫌だと言ったら?」
「強制よ」
「だよなぁ」
やるしかないんだよ。
俺の選択肢は1つに限られてるんだ。
ゆっくりと塗り始める。
「和也君、次私ね」
「はぁ……了解です」
ヌルヌルとしてなんか、 もう……。
なんでもないや。
「胸の方もやらなきゃ?」
「当たり前でしょ、あっでも和也が日焼けの方が興奮するんだったら」
「塗るから黙って」
俺はそんなにマニアックじゃありませんから。
そーゆー問題でもないのだが。
「和也って触り方なめらかよね」
「それはエロいってこと?」
「そうも捉えられるかな」
褒め言葉じゃなさそうだ。
とっとと2人に塗り終えた。
「キャハハ!やりましたねお母様ー!」
「キャッ!ちょっと可奈!水が口に入った〜」
このリア充のようなキャッキャウフフ。
前にもリア充みたいことあったよな。
「和也〜」
一応手だけ振っておく。
俺はサンオイル塗ってないし出来れば日焼けしたくない。
風呂とか痛いし。
女子とでもなんとでも罵ればいい!
何を言われようと俺は日焼けしたくないのだ!
「和也っ♡一緒に遊ぼ?」
俺は上目遣いの良さが初めてわかった。
「いや、日焼けはしたくないし」
「じゃあ私が塗ってあげる!」
「えっ?」
強引ちうつ伏せにさせられた。
「いや、いいよ!別に!」
「じっとしてて」
可奈は自分の胸にサンオイルをかけて俺の背中にこ擦り付け始めた。
「おい!いいって」
「私も私も!」
美緒までやり始めた。
「どう?」
いや、サンオイルを塗るのにどう?とか聞かないだろ。
「き、気持ちいい……です」
なにこれ。
周りの目が鬼みたいなんだが、般若のレベルだよ。
オーラも。
全部のところを胸で塗り終えたら、無理矢理連れていかれた。
「なぁ、俺は別に……ブッ」
顔に水をかけられた。
「和也油断しすぎよ!」
「このやろぉ、やりやがったなぁ」
水をかけ返す。
「きゃあっ!ちょっと〜」
こんなことを昼まで続けた。
レストラン
「The recommendation of this shop?(この店のオススメは?)」
「The recommendation of our store becomes laulau and the lomilomi salmon.(当店のオススメはラウラウとロミロミサーモンになります)」
「Then it is three in it.(じゃあそれを3つ)」
「Certainly.(かしこまりました)」
あー、こわこわ。
本場の人と話すのはこわいよ。
「和也君ホントにペラペラなのね」
「いえ、全然ですよ。少しかじった程度です」
「謙遜しないの。話からすると料理は魚かしらね」
「多分、魚ですね。ラウラウはわかりませんがロミロミサーモンは鮭ってことですねきっと」
「魚!」
可奈が目を輝かせて反応した。
本当に魚が好きなんだな。
この程度の会話しかしていないのに、もう料理が届いた。
「Sorry to have kept you waiting. It becomes laulau and the lomilomi salmon.(お待たせしました。ラウラウとロミロミサーモンになります)」
「へー、こんな料理なのか」
「伝統って感じね」
「サーモン美味しそー!」
色々と言ってしまった。
まあ、大丈夫。
日本人客ってのはわかってるみたいだし。
『いただきます』
それぞれが一口。
「ん〜!サーモン!」
サーモン推しすぎ。
まあ、確かにうまいな。
苦手な人は本当に苦手そうだ。
「このラウラウっていうのにも魚入ってるみたいよ?蒸してあるけど」
そんなことを言いながら、飯を完食。
「それで午後からの予定は?」
「ないわよ?ホテルで仕事しなきゃいけないから適当に遊んでいいけど」
「……そうなんですか。じゃあ可奈、どっか行くか」
「行く!」
「夕食の前には帰ってきてね」
「了解です」
そう言って、俺と可奈は買い物に行くことにした。




