見るは親との会話の夢
これは……夢か。
父さんと母さん。
今回の俺は川に下半身が埋まっている。
『和也。お前はもう十分頑張ったよ』
そんなことはわかってるよ。
『そうだな。でも、まだ報酬を貰ってない。頑張った分の報酬が貰えるまで死ぬ気はないぜ』
アンタ達のくれた言葉だ。
覚えているよな。
『プッ!アハハハハッ!さすがは私の息子ね』
『? どういう意味だ?母さん』
『強欲ってことよ』
強欲ですか。
『だって、アナタもう報酬貰ってるじゃない』
『は?俺なんも貰ってねぇぞ?』
『色々な人に好かれてるでしょう』
好かれてる?朱音さんのことか?
『あの娘、巫女ちゃん?彼女アナタに助けてもらってから男子克服しようと頑張ってるわよ』
『巫女が?』
『うん!百合ってのは変わらないみたいだけど普通に話せるくらいにはなってるわ』
百合は変わらないのかよ。
まぁ、普通に話すまでなったんだからいい方か。
『それに、アナタは色々な人のおっぱい揉んだじゃない』
『ブッ!なんで知ってるんだよ!』
『だって見てたもの』
くそ、下手なことできねぇな。
いつどこで見てるかわかんねぇや。
『羨ましいぞ!和也』
父さんまで……。
『お父さん、貴方は私ので我慢しなさい』
『……はい』
なんだよ、この風景。
『ふふっ』
『和也?何笑ってるの?』
『いや、俺の両親が父さんと母さんみたいな人でよかったなと思ってさ』
俺がそういうと2人は顔を見合わせ。
泣いた。
『うわぁぁん!和也が大人になったよぅ!』
『嬉しいことだな!うん!』
どっちが大人だかわからないな。
この状況なら……でも、悪くないよな。
『父さん、母さん。俺は向こうへ帰る。どうせずっとここにいるんだろ?』
『まぁ、動けないからね』
『なら、俺が死ぬまで見守っててくれよ。ぜってー幸せ掴んでみせるからさ』
『わかったよ。私達の分まで幸せになってね』
何言ってんだよ。アンタらは今でも愛してる人と一緒なんだから幸せだろ。
『じゃあな』
もうここに来ることはないんじゃないかな。
死ぬとき以外。
お幸せに、お二人さん。




