ムカつくほどに俺得な日の話
日曜日
「あぁ〜、体痛いな」
ベッドから体を起こす。
重い。
この感覚は前にもあったな。
横を見ると予想通りだった。
格好も。
「はぁ。ここで寝るのは自由だけどさ……せめて服は着てほしいよ」
うん、裸。
最早もちろんと言えるほど見てきた裸。
でもまぁ何度見てもいいスタイルだと思う。
透き通るほど白い肌、並よりはそこそこデカい胸、綺麗なくびれ、ちょうどいいバランスの太もも、それに……。
じゃねぇや!煩悩よ退散!
「さて、飯でも作ろうかね」
ゆっくり動きだす。
6:30
飯は作り終わったのだが、起きてこない。
しょうがない起こしに行くか。
自分の部屋の前に立ち、ドアを開ける。
「朝飯できましたよぉ〜……ってなにしてるんですかっ!?」
えーと、胸を揉み合っている親子。
どう解釈するべき?
百合親子?それしかないよね?
「あら、和也君おはよう。和也君にもお願いしようかしら」
そう言った美緒はこちらを向いた。
「はいっ!揉んで!」
「ブーーー!揉みませんよ!ふざけたこと言わないで下さい!!」
何してんのホントに。
「えーー」
「いや、えーーじゃないでしょ!」
「私の胸そんなに魅力ないかなぁ」
そう言って自分で揉みはじめる。
「魅力とかじゃなくて!普通の反応ですよ!」
「お母様、言い方ですよ。言い方」
なんか言い出した奴がいるぞ。
「かずやぁ♡その手で思いっきり揉・ん・で♡」
「ふざけんな!てか何してるんですかホントに!」
鼻血が出そうで危ないので、理由に話を変える。
「あれよ、好きな人に揉まれると大きくなるって言うじゃない?だから、2人で揉んでたの。それで和也君にもお願いしようと思ったのだけど……」
「わ、私は別に好きなわけじゃないけどお母様に手本を見せようと…」
それに俺を巻き込まないでくれよ。
せめて2人で揉んでてくれ。
「俺はしませんからね。朝飯できました、早くしないと冷めますよ」
「むー。和也君のイジワル」
「イジワル!?まぁもうなんでもいいんで食ってください。その前に!服着てくださいね」
『はぁーい』
そう言って2人は布団から出た。
「和也ー、手伝ってよ」
「2人でしてくれよ!俺は揉まないからな!」
まだ言うのか。
「何言ってるの?着替えよ」
「あぁ、そっちか」
それも2人で出来るよな……。
美緒にそんなことさせたくないのだろう。
もう一度部屋に入る。
「ほら早く貸せ」
手を伸ばしながら入ったのは間違いだった。
ムニュ。ムニムニ。
この感触って……やっぱり…。
「さっすが和也君。揉み方うまぁい♡」
手には美緒の胸。
スタンバイしていたのだろう。
手を離し、ドア閉める。
「ふぅー。落ち着け俺!」
壁に頭を打ち付ける。
痛い。
またドアを開け、部屋へ。
「さて、可奈。服着るぞ」
「和也、血!血!」
「ごめんなさいねぇ、からかうだけのつもりだったのだけれど」
「いえ、俺が勝手に頭をぶつけただけです」
朝の仕事も一段落つき、少し話していた。
「それにしてもすごいわね。お母様の胸を揉んで頭を打ち付けるって」
「もうやめてくれよ。この話は揉むって言葉が多いんだ読者様が飽きるだろ」
「そうね、今日はもう揉む禁止よ」
「了解です」
それを決定した直後、電話がきた。
家の電話。
「はい、もしもし園木です」
でたのは美緒だった。
「はい、あ!裕太くん?今代わるわね」
どうやら相手は裕太で用があるのは俺らしい。
「もしもし裕太?」
『兄ちゃん?なんか、変な人が来たんだけど』
「変な人!?不審者か?セールスマンか?」
セールスマンは変な人じゃないかもしれない。
セールスマンさんすいません。
『いや、なんか兄ちゃんの彼女って人』
「彼女?俺に彼女なんかいないぞ?」
彼女のフレーズを聞いた時の2人の顔が怖かった。
何に怒ったのか。
『兄ちゃんが来ないと帰らないってさ。今家の中にいる。花岡さん?って人』
「会長かよ!わかったすぐ行く」
『はーい、じゃあねー』
電話を切った。
「彼女?彼女って誰なの?和也君」
「会長と付き合ってるの?ねぇ、そうなの?和也」
2人がよってきた。
「いませんよ、彼女なんて。そう言えば入れてもらえると思ったんでしょう」
頭がいいのか悪いのか。
テストの点数はいいひとなんだろうけどなぁ。
「それじゃあ俺は行きますけど、可奈はお願いしていいですか?」
「大丈夫よ。今日はどこか行く予定もないし」
「すいません。よろしくおねがいします」
せっかくの休みだってのに、休めそうにないぜ。
そう考えながら2分程度かかる自分の家へ向かった。




