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Sense And Madness Online  作者: 一二 三四五
◆第二章
26/50

10

 ウィンディの苦笑いをじっと見てると、だんだんにやけ顔になっていった。俺がじっと見ている事に気付くと、ゴホンと咳払いをして説明し始める。


「壊れないというのは耐久が減らなくなるという、金銭面に優しい特殊効果だ。本来なら耐久が減れば装備の能力は下がり、0になれば壊れる。耐久は修理を頼むか耐久回復アイテムを使うことで回復できるんだが、どちらも金がかかる」


 修理の必要無いゲーム機のようなものだろうか。


「盗まれないというのは、手癖の悪いプレイヤーや一部の敵は装備を盗んでくるんだが、それを防いでくれる。……まあ、装備したアイテムを盗むことができるのは上級職ぐらいなものだが」


 まあ、装備している服を盗む奴は――上級者だな。


「呪われないというのは、呪われて装備が外せなくなったり、その呪いで不利益を被る事が無くなる。呪いは呪術師や一部の敵が使うものだな。……何か質問はあるか?」

「いや、無いな」


 相づちを打たず、真剣に聞いていたから特に聞くことは無かった。しかしこの魔法少女服とやら、やけに高性能らしい。……堅さ0で防御力も0だが。


「武器や防具の特殊効果は掲示板でまとめられていたはずだ。今度確認するといい」

「わかった。……ところで、リンゴは?」



 辺りを見回すと、リンゴが袋を抱えてこっちに歩いてきていた。


「おーい、外套買ってきたよー」

「早いな・・・」


 俺がウィンディに説明されている内に買い物を済ませてくれていたらしい。袋の中を見ると、みんなが着ているような外套が入っていた。


「まあ8000ゴールドだと外套がやっと買えるものだしな。しかし10か所使用不可でVIT×0.5が防御力に加算か……」

「それって低くない?」

「どういうことだ?」

「だって、本来魔法職にはVITなんていらないんだよ。SPは使わないし、物理防御も物理異常耐性も。オープンβからは、VIT上げてもSP上がらなくなってるようだし、近接職でも微妙ね」


 そういえば、俺がWiki見たのってオープンβ始まる前だな。公式ページもロクに見なかったし。


「でも、物理防御が上がるんだろ?」

「ウィンディの言うとおり、VIT上げて上がる防御なんて微々たるものだよ。耐久が減らないって利点もあるけど、欠点と利点が釣り合ってないんだよ。物理状態異常もどれだけかかりにくくなってるかわからないし」


 cβから一転、VITは役に立たないステータスになったようだ。しかし俺はVITを上げないと敵を殴れないので上げる必要がある。


「いや、タタりんで考えればVIT×0.5は凄まじいはずだ、今のVITはいくつだ?」

「165だ」

「それだと、……うむ、銅素材並に堅いぞ」

「うわっすごっ」

「銅素材ってどれくらい堅いんですか?」


 銅といえば金属として有名だ。少なくとも、ウィンディがつけてる胸当てよりは堅いんだろう。

 しかしどれくらい堅いかがわからない。リンゴが着ている鉄の鎧よりも堅いかもしれないが、脆いかもしれない。


「銅素材は序盤じゃ堅い方だよ! 石より堅いけど鉄より少し脆くて、堅さは80ほど。銅の鎧とか、銅の剣とか、銅装備から値段は高くなるよ!」

「軽装備なら木の装備、重装備なら石の装備が値段的にもお手軽だな。その装備だと銅素材並に軽くて、紙素材並に軽い。ついでに説明しておくと、紙素材の武具は堅さが1の最弱素材だ。しかし軽さは全素材No1ナンバーワンの0だ」


 どうやら鉄よりは脆いみたいだ。しかしこんな服が銅より堅いと誰が思うだろう。意表をつけると思う。モンスター相手に意表をつけるかどうかはわからないけど。


「まあそれだと買う防具は今の所外套だけで十分だな。ちなみに、外套には防寒の特殊効果がある。それと、もし沼地で転んだとしても服に汚れが付きにくくなるぞ」

「タタりん転ばないようにね」

「転ばねーよ」


 リンゴよりも背が低いせいか、子供扱いされてるような気がする。


「じゃあそろそろ行こう。ギガント達も待ってるだろうからな」


 そう言ってウィンディは防具屋を出る。俺とリンゴもそれに続く。



「やっと来たか。ほら、頼まれた武器だ」


 ギガントは中に浮いているメニュー画面からトレード画面を開いて、ウィンディとリンゴに武器を渡してる……んだろう、多分。一見宙で指を動かしているようにしか見えない。ギガントが「りりかる」とか「まじかる」だの呟きながら指を動かす姿を想像して笑いがこみあげてくる。いかん、笑っちゃダメだ。笑ったら、そしてその笑った訳を言ったら間違いなくネタにされる。今の俺が魔法少女だから。


「タタりん何笑ってはんの?」


エレアが食いついてきた!?関西人はお笑い好きと聞くが、何かセンサーでもついてるのか?


「いや、なんでも、ない」

「そっか。まあそれはさておき、ワイな、ギガントが『りりかる』だの『まじかる』だの言いながら指くりくりしてんの想像しちゃってん。ホンマ笑えるわ、わははははぶげらっ」

「何アホなこと言ってんだ」


 ギガントがエレアに拳骨をくらわす。それを見てリンゴは笑うが、俺もそんな事考えていただけに笑うに笑えない。


「じゃあ早速湿地帯に行くぞ。死ぬ事はなくても痛みは感じるんだ、覚悟しておけよ」


 ギガントを先頭に、『アガレス』の出口まで歩いていく。そこから馬車が出ているので、200ゴールド出して乗る。馬車の揺れは最悪で、目的地に着くまでに2回くらい戻しそうになった。帰りは歩いて帰ろう。――いや、死に戻りか。

第二章は説明会でした。

もっと上手く書きたいッ……

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