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〜グラオベン大陸〜
書きためた短編をオムニバスにしてみました。誤字脱字等、あるかと思いますが、どうかご寛恕ください。
グラオベン大陸。
それは大きく羽ばたく鳥に似た形をしている。骨格は山脈を表し、なだらかな台地から肥沃な平野へと変わる穏やかな大陸だ。その片羽と反らした尾羽に見立てられた二つの半島の中心が、コールヤ湾だった。
大陸には大小幾つもの国があり、様々な人が日々の生活を営んでいる。
細く長い国土の殆どをコールヤ湾に面した海洋公国フェルナ。
大陸の国々の中でも一二を争う歴史を紡ぐ森と水の小王国セトル。
かつてはセトルの一領でしかなかった豊かで広大な農業国ザクテン。
そしてコールヤ湾に暮らす人々――。
なるべく早く更新したいと思っています。今後もよろしくお願いします。