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10分程度で読めるショートストーリー

幼馴染から「告白の練習」を手伝ってほしいと言われた。彼女を想っている俺はどうすればよいのだろうか

作者: アオ

皆さんこんにちは、アオです!久しぶりの短編投稿となります!

2000文字程度の短いお話ですが最後までお楽しみください!

それでは"幼馴染から「告白の練習」を手伝ってほしいと言われた。彼女を想っている俺はどうすればよいのだろうか"をどうぞ!

紬「また負けた~……(だん)君強すぎるよ~」

テレビゲームをやりながらそういうのは俺の幼馴染である上野紬(うえのつむぎ)だ。


彼女とは幼馴染関係にある。家も隣でクラスも同じ。まるでアニメの世界なのか

と思えるようなほど幼馴染の法則に当てはまっている。

そして俺が彼女を好きだということも……


小学校のころはよく遊ぶ仲が良い女子としか認識していなかった。

しかし中学になり一度だけクラスが離れたことがあった。

その一年、家は隣のはずなのに彼女がとても遠くにいる気がした。


その時から俺は彼女に恋をした……いやもともと恋をしていたのかもしれない。

しかし彼女の様子を見る限り、俺のことを好きになるなんてありえないだろう。

まあこれが"男女の仲"というやつなのだろう。


俺「紬が弱いだけだよ……そろそろおやつにしようか」

いったんテレビゲームを中断し、俺はいつものようにおやつを持ってくる。

高校に入ったためお互いに会える時間が減った。

しかし、紬は土日構わず俺の家に来てはこうやって遊んでいる。


おやつを食べていると妙に紬が静かになる。

あれ、俺なんかしてしまったのか……数秒待っていると紬が口を開く。


紬「あのさ……暖君、告白の練習に付き合ってもらっていい?」

彼女から出た言葉に驚く。慌ててお茶を飲み話を聞く。

紬「実は好きな人が出来てさ……その人とはそこそこ仲がいいんだけど

  私の好意に気が付いてもらえなくて……」


正直、彼女が誰かのものになるのは嫌だった。でもそれは彼女自身が

決めることで俺が決めることではない。

俺は、唇をかみしめて返事をする。

俺「ああ、わかった。絶対に成功させてやる!」


そんなこんなで放課後に俺の家に紬が来て告白の練習をするようになった。

紬「ふぅ~……ずっと暖君のことが好きでした!付き合ってください」

彼女の言葉に俺は顔を真っ赤に染める。くそ……なんで俺じゃないんだよ……


俺「名前のところ、"あなた"に変えてくれないか?」

なるべく平常心を保ちながら言う。しかし俺の声は震えていた。

紬「わかった!」


これ以上、俺はアドバイスをしたくなかった。それは紛れもなく

彼女のことが好きだからだ。しかし手伝うといった以上引くわけにはいかない。


俺「それと、"好きです"と"付き合ってください"は最低限言うことと……

  それとできればその相手の良いところをできるだけたくさん言うことだな。

  良いところを言われて悪く思うやつなんていないだろうから」

紬「相手の良いところね!付け加えてみる!」


その日はそれで解散ということになった。紬が家を出て行ってから

俺はベッドに大の字でうつ伏せになる。

はぁ~……なんで運命ってこうなんだろうか……


それから約二週間、彼女は真剣に告白の練習をしていた。

それだけでどれほど相手のことを想っているのかがわかった。

ここまで来たら紬の告白の成功を祈るしかない。


翌日、とうとう彼女が告白する日が来た。彼女曰く朝のうちに

相手には手紙で、放課後体育館裏に来るように言ったらしい。

これでハッピーエンドがあればそれだけで協力してよかった…………

そんなきれいな心の持ち主ならどれほどよかっただろうか。


正直、何度も彼女の告白を失敗させようとしていた。

でも俺にはそんなことができるはずがなかった。

俺のことを信用してくれる紬の顔を見るだけで心に痛みが走る。


放課後、紬に言われて体育館裏へ行く。告白の瞬間を見守っていてほしいという。

もちろん、最初は俺自身が傷つく可能性があるため断っていた。

しかし"どうしても"となんでも言われ折れた俺は今この場にいる。


しかし肝心の男子の方がいない。すると紬がこちらへ向かってくる。

そして彼女は深呼吸をして俺の目をまっすぐに見る。


紬「暖君…………昔から好きでした!暖君の笑う姿、私を温かく迎え入れて

  くれる姿、私が泣いていたときに必死に笑わせてくれようとした姿

  挙げたらきりがないくらい暖君の姿が思い浮かぶ。

  私はどうしようもないくらい暖君の姿が好きです!

  付き合ってください!」


彼女の最終練習の告白に俺は笑顔で答える。

俺「紬ならできる……頑張って告白して付き合え!!」

彼女の明るい返事を待ったが一向に帰ってくる気配がしなかった。


一分してやっと紬が俺の方を見る。

紬「いっ……今の告白の練習じゃないよ……告白だよ……」

俺「えっ……それってどういう……こと……」

紬「だからっ!私は暖君のことがどうしようもないくらい好きなの!

  告白の練習とか真っ赤なウソ!私は暖君が好きなの!

  付き合ってください!」


彼女は顔をこれまでにないほど真っ赤にして俺に正真正銘の告白をした。

俺「つまり……そういうことだよな……」

俺は動揺のあまり、それだけしか言うことができなかった。

俺の言葉に彼女はこくりとうなずく。


そして俺はその場に崩れ落ちる。

俺「おっ……俺もずっと紬のことが好きだ!」

紬「えっ!ウソ?!」

その瞬間、彼女の顔は笑顔に変わった。


俺「ウソじゃない……本当だ。紬が"告白するから手伝って"って言われた

  ときこの世の終わりじゃないかって思うくらい俺は落ち込んだ。

  途中、告白を失敗に終わらせてやろうかと思った……

  でも、俺にはそれができなかった。紬のことが大好きだからだ!」


俺がそう言い終わると紬は目に涙を浮かべながら抱き着いてきた。

俺もしっかり彼女を抱きしめた。

俺たちは"幼馴染の仲"から"恋人の仲"へと変わっていった。

読んでいただきありがとうございました!

良ければ感想や評価を付けてくださるとうれしいです!

そして、ほかにも恋愛小説を投稿しているのでそちらも合せて

見ていただければうれしいです!それではまたお会いしましょう!アオでした!

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