3/311
こひこひて あふ夜はこよひ あまの河
こひこひて あふ夜はこよひ あまの河 霧立ち渡り 明けずもあらむ
(秋歌上176)
(一年もの間)ずっと恋い焦がれ続け ようやく逢える日は今夜 天の川には霧が立ち込めて、夜も明けないで欲しい。
特に遠距離恋愛や、なかなか逢うことが出来ない人を恋している人は、わかりやすい歌と思う。
ずっと待ち続けて、ようやく今夜に逢えるのだから、夜は明けないで欲しい。
(恋人を帰したくない、帰したら、また一年も恋い焦がれて苦しむのは嫌)
そんな心理を美しく詠んでいる。