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かすがのの ゆきまをわけて おひでくる
かすがのまつりにまかれりける時に、物見にいでたりける女のもとに、家をたづねてつかはせりける
みぶのただみね
かすがのの ゆきまをわけて おひでくる 草のはつかに 見えし君はも
(恋歌上478)
春日大社の春の祭礼に出向いた時に、見物に来ていた女性が気になり、その女性の家を探して贈った歌。
(春日野の残雪の、ほんの隙間から芽を出しているだけの草のように)わずかに見かけただけの貴方なのに、この私の恋心は、いったいどうしたことなのでしょう。
初めて見ただけの女性なのか、あるいは旧知(元彼女)で久しぶりに見たのか、深みは、旧知にあるので、そうとらえるべきかもしれない。




