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ちぢの色に うつろふらめど しらなくに
題しらず
よみびとしらず
ちぢの色に うつろふらめど しらなくに 心し秋の もみぢならねば
(恋歌四726)
あの人の心は、あちらこちらの美しい女性の色香に移り変わっているのでしょうか。
私は、その心が理解できないのです。
私の心は、秋の散り行く紅葉ではないのですから。
秋に、浮気がちな恋人の「飽き」をかける。
よほどあちこちの女性に喜ばれる恋人だったようだ。
その容姿、経済力、性格が優秀だったと思われる。
一夫多妻制時の男(夫)の理想でもある。(待つだけの女性には辛いけれど)




