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テーマ詩集:ふたつ名

嫌われ者

作者: 歌川 詩季

 ええ、友だちいませんとも。

 肩身の狭いおもいして すみっこを歩けよ

 この天下の往来で何様のつもりだい?

 そんな(ののし)りには慣れっこの俺は嫌われ者

 承知のうえで世に(はばか)るのさ


 好かれようとして嫌われるのは

 間抜けのやることだけど

 嫌われるつもりで嫌われるなら

 幾分かはましだろう


 悲観したものでもないさ

 今の立ち位置も気に入ってる

 街で見かけたら石ころでも投げてくれ

 こんな俺は嫌われ者



 申し訳ないそぶりして うつむいて歩けよ

 我が物顔しやがって何様の御成りだい?

 そんな苦情なんて上等の俺は嫌われ者

 覚悟のうえでまかり通るのさ


 好かれようとして嫌われるのは

 悲しくなることだけど

 嫌われるつもりで嫌われるなら

 救いくらいあるだろう


 嘆くことほどでもないさ

 今の在り方も堂に入ってる

 すれ違うときは嫌な顔を向けてくれ

 こんな俺は嫌われ者

 友人、と呼べるのなら何人か。

 左手の指だけで、足りちゃいますけど。

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