夜にすることと言えば
「で、結局泊まるのか」
「みたいね……」
愛沙たちの祖父母は完全に旅行にでかけているらしく戻ってこないのでこちらに泊まることになったらしい。
ばあちゃんは久しぶりに人が増えたと喜んでいたしまあいいんだろう。
じいちゃんもいなくなってずっと一人だったし。
「じゃ、私康にぃの部屋で寝るー!」
「だめに決まってるでしょ!」
まなみが馬鹿なことを言って愛沙に止められている。
だがまなみもまなみで考えがあるらしい。
「これにはしっかり理由があるんだよ? お姉ちゃん」
「理由?」
自信満々なまなみ。
首をかしげる愛沙。
このパターンはなんだかんだでまなみのペースに呑まれるやつだな……。
「夜にやりたいこと、あるでしょ?」
「夜にやりたい……って何考えてるの!?」
「お姉ちゃんのえっちー」
顔を赤らめてパタパタし始める愛沙。
すっかりまなみのペースだった。俺は墓穴を掘らないようにだんまりを決め込んだ。
「ほらほら、こんな山奥にまで来て夜することと言ったら一つでしょ?」
「だからそれは……その……康貴っ! なんか言って!」
「えー……」
だんまり作戦が早くも崩壊した。
というかこれ、まなみはわかってからかってるな。
顔を赤くして慌てる愛沙は可愛いんだけど……それが狙いか。
だがここで俺までそれに乗っかると大変なことになるのは目に見えているので助け舟を出した。
「ほら、まなみのことだからカブトムシでも採りに行きたいんだろ」
冗談で和ませようと思ったんだが……。
「せいかーい! 康にぃさすが! やっぱここまで来たらカブトムシの一匹や二匹連れて帰らないと!」
「本気か?!」
「大丈夫だよ! もうこのあたりの木はチェックしてるし、ちゃんと危ない道じゃないところもわかるから!」
「手回しが良い……」
「それにうちのまわりじゃカブトムシしか採れないけど、ここだとクワガタが採れると思うんだよねー。ミヤマクワガタとか!」
何がまなみを掻き立てるのかわからないがとにかくテンションが高い。
「と、いうことで深夜に動きたいので私は康にぃの部屋で寝て起こしてもらいます!」
「いや……愛沙に起こしてもらってくれよ」
「お姉ちゃんは規則正しすぎて夜中起きてくれなそうなんだもん。それに虫採りのために起きる? お姉ちゃん」
「えっ? えっと……」
そうか。愛沙は虫、苦手だもんな。
わざわざ行かないか。
まあでも……。
「部屋は余ってるからまなみは俺の部屋の隣で寝ればいいだろ。布団移すから」
「えー……」
「ちなみに俺も起きようとはするけどまなみが起きなかったら連れて行かないからな」
「そんなっ! 頑張って起きる……!」
「一応聞くけど愛沙は……」
「えっと……その……起きれたら」
自信なさげに呟いた愛沙はやはり起きてこなかった。
明日発売!!!!!
お荷物テイマーは本日発売!
ということで改めて、デビューに至りました!
皆さんいつもありがとうございますー!
引き続きよろしくお願いしますー!




