表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染の妹の家庭教師をはじめたら  作者: すかいふぁーむ
疎遠だった幼馴染が怖い

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
13/79

学校編② 女神強襲


 授業を挟んでなお、「なんなんだあいつ……?」「なんで高西さんが……?」という声と視線が突き刺さる。


「はぁ……」

「なんだなんだぁ? 男子みんなの憧れに声かけられてため息とは結構なご身分だな?」


 ニヤニヤと暁人が顔を近づけてくるので八つ当たり気味に頭を小突いておく。

 あの後すぐに授業に入ったはいいものの、消化不良気味のクラスメイトたちは授業が終わった途端ざわつき始めた。中にはこちらを射殺すかと思わんばかりの視線すらある。


「くそ……あいつもうちょっと自分の影響力を考えろ……」

「そりゃあお前、これまで話してなかったツケだろ。家まで行っておいて釘刺してないんだから」


 まぁ確かに、そう言われればまあ俺にも非が……いや納得できねえ。


「ま、後は帰るだけだろ」

「だから気が重いんだよ……」


 休み時間と違って終わりがないんだ。いつまでもこれが続くのかと思うと心が重い。


「向こうはいつもどおりってのもまた、ほんとに差を感じるよなぁ?」


 暁人のニヤニヤが止まらない。こいつは人の不幸がそんなに楽しいのか……。


「まあでも流石にあの辺は、情報のキャッチアップがはやいな」

「それがまぁ、数少ない救いだな」


 愛沙の周りに集まるのはクラスの中心人物たち。吹奏楽の部長だったり、サッカー部のエースだったり、生徒会次期会長候補だったり。

 愛沙の家に行っていることも、その理由も、本人からでなくとも情報収集はできる人間たちだ。

 だからまあ、あの辺は特段いつもと変わりなく過ごしている。あの辺りから敵意をむき出しにされると学校生活に影響を及ぼしかねないのでその点は非常に助かっていた。


「ま、良い思いした分少しくらいは苦しんで――」

「康貴にぃぃぃぃいいいいいい!」


 暁人の楽しそうな声は思わぬ乱入者の声でかき消された。

 いい気味だと思う暇もない。最悪のタイミングで最悪の乱入者が来た。


「まなみ⁉」


 窓側の俺よりも扉に近いのもあって俺より早く愛沙が反応した。


「あ、お姉ちゃん! もうホームルーム終わった?」

「まだよ。ちょっと外で待ってなさい」

「はーい。康貴にぃ! また後でね!」


 ブンブンと俺に手を降って扉から離れるまなみ。

 扉と俺を交互に見るクラスメイト。

 視線とざわめきは先程までに比ではないほど膨れ上がったところで、担任がやってきてホームルームとなった。


「最悪だ……」


 うなだれる俺を、やはり楽しそうな暁人が笑いながら肩を叩いていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ