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3. *執事見習いと悪役令嬢の鏡

毎日更新

分量少なくてすみません

らむる:えっ!?



ぱうう:あなたは一体...?



らむる:お嬢様、落ち着きましたでしょうか?



ぱうう:下賤の者に心配されるほどでもなかったわ、オーッホッホッホッホ



らむる:うわっ...(高笑い怖いわ)



ぱうう:ところで何の用かしら?(帰って)



らむる:これは大変失礼なことをいたしました、私はお嬢様に挨拶をと思い、参った次第であります



ぱうう:あら、勝手にやればよろしくてよ...?



らむる:この家で執事をやっている、らむると申します



ぱうう:えっ!?らむる!



らむる:お嬢様、はしたないので大きな声を出さないで下さい



ぱうう:だって...らむるが執事?



らむる:正しくは執事見習いでございます、お嬢様



ぱうう:似合わないわー、下働きとかやってる方が似合ってるかも



らむる:お嬢様はその格好に見合うだけの(バカ)お嬢様ですよね



ぱうう:ん?今私に馬鹿と言ったかしら?



らむる:いいえ、そんな大それたことは言っておりません



ぱうう:あらそう、構わなくってよ、オーッホッホッホッホ(楽しくなってきた)



らむる:ところでお嬢様、家の者を把握されてはいかがでしょうか?



ぱうう:家の者ってさっきの男の人と執事見習い以外にもいるの?



らむる:もっと視野を広げて考えてみてください、お嬢様の食事は料理人がいて出来ております



ぱうう:掃除もメイドがいて成り立っているのね



らむる:領地の防衛は騎士がしておりますゆえ、お嬢様は一番にそこに挨拶に行くのをオススメしておきます



ぱうう:誇り高き騎士様の仕事っぷりをコッソリ視察してしまいましょう



らむる:私は残念ながら仕事があるのでお嬢様についていけませんが、くれぐれもお気をつけて



らむる:(広い領地で迷って助けを呼ばれたらとびっきりの罵倒をしてやろう)



ぱうう:自分の領地で迷うなんてあるはずがありませんわ、オーッホッホッホッホ



ぱうう:(自分の領地ってとどのつまりは自分の家ってことよね?家の中で迷わないようになんて...本当に馬鹿しかいないんじゃないかしら?執事見習いも落ちぶれたものね)



ぱうう:...迷ったわ



ぱうう:自分の部屋を出て、1階に降りるまでは順調だったわよね...



ぱうう:さっきから明らかに気にしてる視線は感じるのだけど、一向に話しかけてこないんだけど



ぱうう:(もしかして私、領地内でハブられてる?執事の時もそうだったけど素っ気ないし助けてもらえなさそう)



ぱうう:執事はいる?(確か手を叩けばくるはず) (パンッ パンッ



執事 「お呼びでしょうか、お嬢様」



ぱうう:私、家の防衛をしている騎士に会いたいのだけど案内してくださらない?



執事 「それはメイドが適任でありますのでしばしお待ちください(シュッ」



ぱうう:メイド?あぁ家政婦が家にいるのね、改めてすごいわね



メイド 「お呼びでしょうか、お嬢様」



ぱうう:うわっ、綺麗ね貴女!



メイド 「お、お嬢様...急に抱きつくのは心臓に悪いのでおやめくださいっ!?」



ぱうう:それは悪かったわ、でもこの玉肌の張り、髪の艶、足先まで水分で満ちてる若さ...いいわぁ〜



メイド 「お嬢様以上に美しい人は城内にはおりません」



ぱうう:そんな事ないわ!例えば今通りかかったメイドは自然派でほとんどケアをしていないからこその美しさがあるし、目の前の貴女はダントツに美しい!!!



メイド 「お嬢様っ、あまりそのような事を口にするのはおやめください!!私たちメイドにとってお嬢様が至上の存在であります」



ぱうう:貴女たちはもっと色んなものを見てきた方がいいわね、価値観というのは難しいもののようで生活に寄り添った感覚だもの



メイド 「それはつまり...メイドをやめろと言うことですかっ!?」



ぱうう:そうじゃないのよ、分かりやすく言うと休暇かしら?貴女たちはきっと物心が付いた時にはここでメイドとして仕えていたのよね?



メイド 「はい、母もメイドをしておりましたので私も仕えている次第であります」



ぱうう:それは有難いのだけど、同時に貴女にとって勿体ないのよ!給料は減らさないで休暇を取れる許可を出すから休暇中に色んな場所を見て来なさい!



メイド 「給料を減らさないで休暇...?お嬢様っ!いけませんっ!」



ぱうう:あら、それはどうして?



メイド 「そういった事をして身の回りの者達を離れさせている間に自殺してしまうおつもりでしょう!断固として反対します!!!!!!!」



ぱうう:ちょ、声が大きい



らむる:そんな大声上げてどうされたんですか?よければ私が代わりますが



メイド 「貴方は...ここは執事見習いの担当場所ではありません、今すぐ自分の業務に戻りなさい!」



らむる:はい、かしこまりました(ジッ ニヤッ



ぱうう:(明らかに今、小馬鹿にした表情をしたわ...迷ってメイドを呼んだとバレて...)



ぱうう:(ガシッ メイド、仕事一筋なのは嬉しいけど貴女が心配なの!休んでちょうだい!



メイド 「(ポッ は、はい...お嬢様がそう仰るならしばらくお暇をいただきます」



ぱうう:うん、今すぐ行ってよろしい



メイド 「はいっ!(タッタッタ」



ぱうう:(あぁ...今の場所も聞けずにメイドに絡んで無理やり休ませてしまったわ、なんて悪役令嬢っぷりなのかしら)



ぱうう:完璧な悪役令嬢ね



らむる:(コソッ 拗らせてるなお嬢様



悪役令嬢とは...?

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