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 隠しキャラは二人いる。


 その一人が、レイシュア・フェルトン。

 平民だが、魔力量が多いことと優秀であることから特待生で入学したやつで、全ての鍵を握っていたりする。


 例によって、断罪は起こる。


 そのパーティー後に、レイシュアに会って話をする。


 その選択肢によって、ヴィヴィアンが殺されるか、生きているかが決まる。(選択肢の時にそんなことは、もちろん分からない)


 どっちにしても、感謝祭のパーティーの前に、レイシュアの秘密を知らされる。


 彼は魔族で、魔王復活のために動いていたこと。ここで、プレーヤーは今まで地下で戦っていた魔族が彼であることを知る。


 全てを捨てて、付いてきて欲しい。

 YESであれば、魔王は復活せず、誘拐騒ぎも起きない、駆け落ちエンド。

 NOであれば、クレメント、ルドウィン、ヴァレンス等関係者が殺され、魔王も復活するバッドエンド。


 ……いきなりバッドエンドの質が重い。

 魔王は倒せず全滅バッドエンドもあるけど、それとは違う重さである。

 たぶん、ヤンデレ要因なんだろう。


 どっちにしてもハッピーなエンドとは言い難いルートである。

 見た目ショタな可愛い男子のルートにしては、ヘビィだなと言うのが感想。乙女ゲーム侮れないなと、反省した。

 妹曰く、もっとヘビィな内容がメインのもあるよ☆と言われたけど、絶対やりたくない。女子ってメンタル強いなって、戦慄したな。趣向は人それぞれだなーっと。



 このことから、魔王の復活にヴィヴィアンの“死”か“血”が鍵で、ヴィヴィアンの行方不明のちの殺害を、平民として入学した魔族のレイシュアが起こしていたことが、分かる。


 あとこれは、ゲームで語られるが、魔王封印の地とされる場所は、封印を強化する魔道具があるのみで、真実封印されていたのは、学院で。学院全体で、封印を強化していたと言うことだ。

 その封印を魔族によって破壊されたことによって、魔王復活に繋がった、とも。


 どうして、ヴィヴィアンだったのか、についてはゲーム内では語られなかった。


 考察だのなんだのが盛り上がっていたらしく、妹も色々話していた。



 俺はそのうち、小説版か漫画版でも出るんじゃないかな?なんて、思ったりもした。


 結局、俺の記憶にある中では続編も小説化も漫画化も無かったと思う。


 まぁ、そんなに長生きもしていないが。

 死んだ時の記憶がほぼ無いが、年を取った妹の記憶が無いから、若くして亡くなったのだろう。思い出せないだけかも知れないけど。

 人一人分の記憶と思ったけど、その辺は曖昧だ。



 あ、あと、もう一人の隠しキャラは、第二王子。

 妹曰く、新事実は無いらしいので、やらなかった。ただ、魔王討伐後、その功績を認められクレメントを退け王太子になるらしい。

 ヒロインも“聖女”として、正妃になる。


 たぶん、俺はケガするんだろうなぁ……と思う。死にはしないといいな。



 とりあえずとしては、やっぱり魔王復活の阻止だろうか。

 考えとしては、復活させて倒してしまうのが、未来を考えると、平和だったりするのかも知れないけど、倒せるとは限らないわけだし、無難なのは復活の阻止だ。


 そのためには、ヴィヴィアンには生きていて貰わなければいけない。

 個人的にも、あまりに理不尽過ぎて助けたいとも思うし。

 実際のヴィヴィアン嬢を知っているし、余計に。


 ヴィヴィアンの死と断罪は直接、関係がなかったけど、無関係では無いのだろう。ユーリアンルートの時には、ヴィヴィアンは死んでないわけだし。

 つまりは、レイシュアも若干、あの断罪に関係していると考えて良い。断罪された方が都合が良かったのだろう。



 それと、一番の問題は、レイシュアだ。


 レイシュアルート以外でも登場していたので、あの魔族がレイシュアだと分かった時の衝撃よ。

 普通に倒していたよ……って言うね。

 その後、もう他のやつのルート出来ねぇよって思うよ。


 ヴィヴィアンを殺してしまう前ならまだ、どうにか出来るかもしれないから、どうにか解決出来れば良いけど……。


 だけど、レイシュアが唯一生存するレイシュアルートも何とも言えないものがある。


 ましてや、普通のご令嬢に魔族を説得して駆け落ちしてなんて言えるわけもないし、オススメも出来ない。


 でも、魔王の復活なんてものが、レイシュアの独断なワケは無いし、色々どうしようもない事情があったんだろうとは思う。ここに残ることは出来ない、二人で逃げるしかない事情が。


 それに、たぶん、二人が逃げたところで、魔王の復活が無くなるかは謎だ。レイシュア以外に学院に潜む魔族が居るかも知れないし、居なくなったとしても代わりにやって来るかも知れない。



 魔族としてこの計画が、どれくらい前から立てられていたのか、そもそもなんで今さら?と言うのがある。


 まぁ、ゲームの設定として考えると特に意味は無いんだろうけど、現実となるとそうはいかない。

 何かが起こるということは、それなりに理由があるものだろう。

 ましてや、魔王が封印されて300年も経っているワケだし。

 今さら感が凄い。


 ぶっちゃけ封印された魔王を復活させるくらいなら、他に魔王をたてた方が良いのでは?と思う。それとも何か、その封印された魔王じゃなきゃいけない理由でもあるのか。そんなにカリスマなのか。力があるのか。


 その辺のゴタゴタで、300年経ったとかあるんだろうか。



 うーん。

 魔族についての知識が乏しいのが、問題だな。調べたところでたかが知れてるだろうしなぁ……。俺の権力なんて無いに等しいし。

 そもそも、その当時の話も詳しくは知らないし。絵本や児童書にもなってたりするけど、どうにもフィクションに偏ってる感じが否めない。

 授業でやる内容でも無いし。



 とりあえずの目標としては、ヴィヴィアン嬢の断罪阻止と殺害防止。

 レイシュアをどうするか。

 ブライアムに魔道具を作成してもらう。(かなり難しいな)

 魔族や魔王について調べる。

 ってところかな?



 ……ヒロインの動向を探るって言うのも大事なところかな。



 はぁ。

 正直、関わりたくないけど仕方ない。



 でも、ヒロインは、万が一の時に必要だ。

 聖属性魔法を使える人は、すごく少ないから。回復魔法を使える人は、それなりに居るけど、聖属性の回復魔法ってなると話が違うわけで。

 ほぼ致命傷を負うルートにまみれている俺としては、ヒロインには頑張ってもらわなきゃ死ぬ。ルートによっては、俺だけじゃなくてみんな死んじゃう。

 それは、困るわけで。

 なので、出来れば、ヒロインには、魔王復活の可能性がある感謝祭までは、学院に居て欲しい。だから、問題行動を起こして、居なくなるのはちょっと困る。

 だから、やっぱり現状どうなのかを探る必要がある。


 面倒だけど、仕方ない。



 魔王の復活なんて、誰に言えば信じてもらえるだろうか。




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