ぷちしんわ 十四の巻
すみません、今週かなり忙しくて今日は幕間になってしまいました……。
明日は頑張って本編を執筆します!
ではどうぞ!
初めに。
これはハクたちの冒険の中で起こった短い閑話をまとめたものになります。時系列は基本的にバラバラで、本編とはまったく関係のないお話です。
この手のお話があがるということは、作者が何らかの予定で小説をまともに執筆できなかった可能性があります。場合によってはかなり短いお話になっている可能性がありますが温かい目で見守っていただけると幸いです。
キャラクター名の変更。
基本的にキャラクター名の頭二文字を使用。わかりにくい場合は別途記載。
「桐中家ババ抜き決戦」(登場人物・ハク、アリエス、黒菜、赤紀)
ハク「ちきちき!いきなりやるのか、というかいきなりやるんだよ!桐中家ババ抜き決戦!!!」
一同「いぇーい!!!(拍手)」
ハク「ルールは簡単!四人でババ抜きを行い、敗北した人は罰ゲームとして勝者の要求に従う!だたそれだけ!敗者は勝者の言うことを絶対に聞くこと!能力の仕様は禁止する、以上だ!」
アリ「それじゃあトランプ配るねー」
一同「ッ!(全員の視線がアリエスに集まる)」
ハク(ここだ、もうここから戦いは始まっている!アリエスがトランプをシャッフルし、ジョーカーの位置をコントロールしている可能性は十分にあるんだ。ということはここを注意深く見ておかないと………)
クロ(なんてハクは考えてるんでしょうね。でもまだまだ甘いわよ。この天才黒菜様にかかれば、どんなシャッフルをしようが全てお見通しよ。それに心理戦って言えば私の十八番のようなもの。負ける気がしないわ)
赤紀(ってお姉ちゃんは考えてるんだろうけど、アリエスさんがそんな深く考えてるとは思えないんだよね………。いや、お兄ちゃんを絶対服従させることができる勝負だから手を抜くなんてことはしないと思うんだけど………)
アリ(とかみんな思ってるだろうけど、今の私はそんな姑息な手は使ってないんだよねー。だってこの勝負、絶対に私は負けない。その確信がある。負けない勝負ってなんだか楽しくなっちゃうなー、ふふふ)
全員に手札が行き渡る。
ハク「よ、よし、全員カードは持ったな?早速始めるぞ?」
アリ「うん。それじゃあハクにぃから私のカードを引いてよ」
ハク「お、おう………」
ハク(さて、どうするか。手札が多いうちは特に何も考える必要はない、ってのが定石だが、一度でもジョーカーを引いた時点でアリエスや姉さんを相手にするのは危険すぎる。幸い俺の手札にはジョーカーがないから………。い、いや、ここは何も考えず………)
ハク、アリエスの手札から一枚引く。
アリ「ニヤリ」
ハク「ッ!ふ、ふーん、ま、まあまあかな………」
ハク(ま、まじか………!初手からジョーカーを引いてしまうだと!?い、いや、だがまだ焦る時間じゃない!まだアリエス以外には俺がジョーカーを持っていることはバレていないはず………)
クロ(わかりやすすぎるわね………)
赤紀(お兄ちゃん………。もっとポーカーフェイス身につけなよ………)
ハク「さ、さあ、次は俺の手札を姉さんが引く番だな!どんと引いてくれ、何なら全部引いてくれ、俺の手札全部!(意味不明)」
クロ「んじゃこれで」
ハク(なぜジョーカーを引かない!?)
クロ「………。はい、赤紀。あなたの番よ」
赤紀「うん。………はい、次アリエスさんの番ですよ」
アリ「はーい。えっとね、それじゃあ、これを捨てて………。はい、ハクにぃ、引いていいよ?」
ハク「あ、ああ………」
クロ「………。(ああ、なるほど)」
赤紀「………。(そういうことだったんだ)」
アリ「ふふふ」
クロ(アリエスは勝つんじゃなくて、負けないことだけを考えてるわね。そして夫婦になった今、アリエスにはハクの考えてることが手に取るようにわかる。ってことはハクに一度ジョーカーを回してしまえば)
赤紀「お兄ちゃんはただ負けにじぶんで突っ走るのみ………。た、確かに能力も使ってないし、イカサマだってしてないけど、それよりも………」
ク・赤((性質が悪い………!))
アリ「ふふふ、ほら、ハクにぃ?どれでもいいんだよー?」
ハク「ぐっ………。わ、わかってるよ………」
というやりとりが続き。
ハク「ぐわああああああああああ!?どうして勝てないんだあああああ!?」
という絶叫とともに。
見事にハクはアリエスに敗北したのだった。
ちなみにハクが受けた罰ゲームはまた後日………。
次回は本編に戻ります!
誤字、脱字がありましたらお教えください!
次回の更新は明日の午後九時になります!




