ぷちしんわ 十一の巻
すみません、今日もぷちしんわです。
明日には必ず本編を再開しますのでよろしくお願いします。
初めに。
これはハクたちの冒険の中で起こった短い閑話をまとめたものになります。時系列は基本的にバラバラで、本編とはまったく関係のないお話です。
この手のお話があがるということは、作者が何らかの予定で小説をまともに執筆できなかった可能性があります。場合によってはかなり短いお話になっている可能性がありますが温かい目で見守っていただけると幸いです。
キャラクター名の変更。
基本的にキャラクター名の頭二文字を使用。わかりにくい場合は別途記載。
「タピオカ」(登場人物・ハク、黒菜)
ハク「最近どこもかしこもタピオカブームだよな………。男の俺からすれば完全に無縁な食べ物だけど」
クロ「………」
ハク「ね、姉さん?すごく顔色が悪いけどどうかしたのか………?」
クロ「ブルブル………(小刻みに震える)」
ハク「(な、なんだあの動き、もしかして新種の技か何かか?)」
クロ「む、無理よ………」
ハク「ん?」
クロ「た、タピオカなんて人間の食べるものじゃないわっ!」
ハク「い、いきなり飛び出た爆弾発言!?」
クロ「だってそうでしょ!?黒くてモチモチで、よくわからない液体の上に浮かんでいる正体不明のブツブツした球体なのよ!?この世の食べ物だとは思えないわ!というか、あれよ。まるでカ◯ルの卵だわっ!」
ハク「それは言っちゃいけないやつだ!そう見えなくはないが、そう見えなくはないけど!」
クロ「よくまあ、世の中の女子たちはあんなもの食べられるわね。私は絶対無理よ」
ハク「………正直に話すとそれはものすごい偏見なんだが。というかそれってただの食わず嫌いじゃ………」
クロ「待ちなさい。それ以上話すんじゃないわよ。私は想像しただけで口から虹色の光が出せるの。それが見たくないなら早計な言葉は口にしないことね」
ハク「おぅ………。それは確かに一大事だな。さすがに我が姉が口から吐瀉物を吐く瞬間は見たくない。その想像力の高さに感嘆しますわ」
クロ「それ、褒めてる?」
ハク「まさか」
クロ「どこまでも正直な弟ね」
ハク「おいおい、俺が悪いみたいな言い方するなよ?誰かが嘔吐してる姿を見たいなんてやつはそれこそ真性の変態だぞ?」
クロ「タピオカを食べられるあなたはどこまでいっても変態よ」
ハク「理不尽!」
クロ「まあ、というわけで私以外の人類はみんな変態ってことね。そう考えれば色々と納得できるわ」
ハク「あんた、いつか絶対タピオカファンに殺されるぞ………」
クロ「迎え撃つ覚悟はできてるわ。最悪ルシファーの力を使って世界ごと殲滅させるから」
ハク「スケールが飛躍しすぎだ!?絶対にやるなよ、やるんじゃないぞ!」
クロ「そう言われたらやるしかないわよね?(微笑み)」
ハク「………やったら死んでもタピオカ飲ませるからな?」
クロ「いい度胸じゃない。こうなったら人類だけじゃなくタピオカという概念そのものを破壊してやるわ」
ハク「いったいタピオカが何をしたっていうんだよ………」
クロ「そうと決まればさっそくタピオカを探しにいきましょ。どうせ街に出ればタピオカの専門店の一つや二つ簡単に見つけられるわ」
ハク「(ん?あれ、これはもしや………。姉さんにタピオカの味を知ってもらう絶好のチャンスなのでは?)」
クロ「さあ、あなたも一緒にいくわよ!ついてきなさい!」
ハク「は、はあ………」
それから。
クロ「何これ!?ものすごく美味しいじゃない!これがタピオカなのね!」
という姉さんの声が聞こえたのは言うまでもない。
誤字、脱字がありましたらお教えください!
次回の更新は明日の午後九時になります!




