ぷちしんわ 八の巻
すみません、ゴールデンウィーク中も忙しくスケジュール的に今日は本編を執筆できそうにありませんでした。明日は本編を投稿しますので本日はお許しください。
ではどうぞ!
初めに。
これはハクたちの冒険の中で起こった短い閑話をまとめたものになります。時系列は基本的にバラバラで、本編とはまったく関係のないお話です。
この手のお話があがるということは、作者が何らかの予定で小説をまともに執筆できなかった可能性があります。場合によってはかなり短いお話になっている可能性がありますが温かい目で見守っていただけると幸いです。
キャラクター名の変更。
基本的にキャラクター名の頭二文字を使用。わかりにくい場合は別途記載。
「レース」(登場人物・ハク、レント)
レン「さあ、というわけで目の前にママチャリが二台置かれているわけだが、とりあえずこのママチャリを使ってユノアとアリエスのお使いに行くぞ、ハク」
ハク「あのー、一体俺はどこから突っ込めばいいんですかね?というかなんで始中世界でママチャリ?普通に浮遊や転移を使った方が早くない?」
レン「うるさい、黙れええ!」
ハク「ふべらあああっ!?」(いきなり殴られる)
レン「嫁がお使いに行けといったら旦那はそれに従うのが道理なんだよ!少しはお前も一家の亭主としての自覚を持ちやがれええ!」
ハク「い、いや、だったら、どうしてママチャリ………」
レン「ほら、早くサドルに跨れ。隣街まで行けば大抵のものは揃う。ちなみに隣街まで百キロ近くあるから、そのへんは注意な」
ハク「ひゃ、百キロ!?そ、それって絶対にママチャリで走る距離じゃないだろ!?」
レン「ちなみに、この遅れて戻ってきたやつはユノア特製、超絶わさびシュークリームが待ってるからな。覚悟しとけよ。ってなわけでよーい、ドンっ!」
ハク「あ!ま、待てって!っていうか、罰ゲーム重すぎだろ!?つーか、早っ!も、もう見えなくなっちまった………。ええい、どうにでもなりやがれ!」
レン「ちっ………。スタートダッシュはきれたはずだが、もう追いついてきやがった。さすがに素の体力だとゃ勝てねえな。だがこの勝負に反則はねえんだよっ!」
ハク「はあ、はあ、はあ………。ま、負けねえからな、レント………って、おいおいおい!なんでいきなり気配再生とか使っちゃってんの!?そんなのありかよ!?」
レン「ルールはさっき説明したやつだけだからな。それ以外は特に何も言わねえ。あ、でも浮遊と転移だけはなしだからな」
ハク「んな不条理な!?………く、くそ。こうなったら俺だって………はあああああああっ!」
レン「神妃化か。面白くなってきたぜ!」
ハク「負けるかあああああ!」
レン「絶対に勝つ!!!」
ハク「って、ちょ、ちょっと待て。なんだかペダルが軽い気が………って」
ママチャリ「ボキィッ!!!」
ハク「あああああああ!?ぺ、ペダルが折れたああああ!?速くこぎすぎたせいかっ!?」
レン「はははははっ!どうやらこの勝負、俺の勝ちみたいだな!ペダルを失ったママチャリなんてママチャリじゃねえぜっ!」
ハク「うるせええ!だったら気配創造で作っちまえばいいんだよっ!」
レン「あ!お前、卑怯だぞ!」
ハク「どっちがだ!そもそも状況すら説明されずママチャリレースをやらされてるこっちの身にもなりやがれ!………よーし、ついでだ。これこそ反則すれすれだが、負けるよりはマシだ。くらいやがれっ!」
レン「なっ!?お前、まさか気配創造で俺のママチャリの気配を奪いやがったなっ!?」
ハク「どうだ!これでお前のママチャリは数秒後には消滅する!これは勝負あったな」
レン「ちっ!だが、まだ終わってねえぞ。俺のママチャリが消えてもお前のママチャリ残る。つまりだな………」
ハク「お、おい、ちょっと待て!まさかお前………」
レン「そのまさかだっ!」
ハク「ば、馬鹿野郎!ただでさえペダルがなくなって不安定なのにカゴに飛び乗るバカがいるか!?」
レン「はんっ!これで俺とお前は同じ立場になったわけだ。遠慮なくママチャリを奪わせてもらうぜ!」
ハク「させるか!ぐぎぎぎぎぎ、ああああああああああ!!!」
レン「お、おい、バカ!それ以上スピード上げたら………」
ハク「知ったことか!スピードをあげればお前は風に煽られて落下せざるを得ない。それすら俺の作戦なんだよ!」
レン「ち、違うっ!前、前だ!前をよく見ろ!」
ハク「え?」
目の前に街の巨大な壁。
ハ・レ「うわあああああああああああああああああああああああああああ!?」
その後。
ハクとレンとは仲良く壁に激突し、街の領主とママチャリの持ち主であったユノアにこっぴどく叱られたのだった。
次回こそ本編を投稿します!
誤字、脱字がありましたらお教えください!
次回の更新は明日の午後九時になります!




