ぷちしんわ 五の巻
今回はアナとミルリアが出ます!
ではどうぞ!
初めに。
これはハクたちの冒険の中で起こった短い閑話をまとめたものになります。時系列は基本的にバラバラで、本編とはまったく関係のないお話です。
この手のお話があがるということは、作者が何らかの予定で小説をまともに執筆できなかった可能性があります。場合によってはかなり短いお話になっている可能性がありますが温かい目で見守っていただけると幸いです。
キャラクター名の変更。
基本的にキャラクター名の頭二文字を使用。わかりにくい場合は別途記載。
「フレンチトースト」(登場人物・アリエス、アナ、ミルリア)
アリ「うーん………」
アナ「す、すごい量のフレンチトーストだね………。ざっと三十個くらいありそう………。ど、どうしてこんなことになったの?」
アリ「いや、実はね。私の友達にすごくフレンチトーストが好きな子がいるんだけど、その子はお母さんの作るフレンチトーストが一番好きなんだって。でも、どうにかしてその舌を唸らせられないかと思って………」
ミル「それでこんなに作ったのか。にしても唸らせたいというわりにはここにあるのはいたって普通のフレンチトーストじゃないか?工夫という工夫が見当たらんのだが」
アリ「はい、その通りです。というのも今からこの普通のフレンチトーストにいかに手を加えて美味しくするか、それを研究しようと思ってたんですよ」
リア「それはトッピングとかってこと?」
アリ「そうなるかなー。さすがに地の味じゃ、その子のお母さんに敵うわけないし、そうなるとやっぱり後付けのもので対抗するしかないのかなーって」
ミル「よし。なら私もその後付けとやらに力を貸そう。味の研究ついでに山のようなフレンチトーストを食べられると聞けば、思わず唾液が溢れ出してしまうというもの。アナ、お前も一緒に作るぞ!」
アナ「え、えっと、は、はい!」
アリ(う、うーん………。確かミルリアさんって料理はできるけど、それは結局レシピだよりだったはず………。何も見ずに料理なんてできるのかな………)
***
ミル「よし、できたぞ!」
アリ「え、えええっ!?な、なんですか、それっ!?フレンチトーストの上にステーキが乗ってんですけど!?」
ミル「ん?何かマズイことでもあったか?」
アリ「マズイことだらけです!というか、よく乗せましたね!?肉汁でベトベトになりそうですけど!?」
ミル「そこはほら、私の能力を応用して肉汁がパンにしみないようにコントロールしてだな………」
アリ「汎用性の高い能力の無駄遣い!?」
アナ「情けないですね、ミルリアさん。その程度じゃお姉ちゃんは唸らせませんよ?ここからは私の出番です!」
ミル「ほう?言うようになったな、アナ。では見せてもらおう、お前のフレンチトーストを」
アリ(あ、アナは大丈夫なはず………。なんて言ったって私が育てたんだから!)
アナ「私のフレンチトーストはこれです!じゃーん!」
アリ「って、はああああっ!?果物の山がいきなり机の上に現れたんだけど!?」
アナ「名付けて『フルーツの盛り合わせ、フレンチーストを添えて』でーす!」
アリ「フレンチトーストはどこへ!?というか普通逆!『フレンチートーストを添えて』、じゃなくて、『フルーツを添えて』、だから!」
ミル「ぐっ………!な、なかなかやるではないか………。フレンチトースト作りの勝負だというのに、フレンチートーストを一切見せてこないという荒技。これは一枚取られたか………」
アリ「勝負!?いつの間に勝負になってたんですか、これ!?」
アナ「どうですか、ミルリアさん!やっぱりお姉ちゃんと一番長く生活してきた私の方が、一枚どころか二枚も三昧も上なんですよ!」
ミル「いいや、まだだ!ならば私は『フレンチトーストのソテー、キャビアと共に』を召喚する!」
アリ「ソテー要素はどこに!?というか召喚ってなんですか、召喚って!悪魔でも呼び寄せるつもりですか!?」
アナ「ぐはああっ!?」
アリ「あれっ!?思った以上にミルリアさんの攻撃がアナに効いてるんだけど!?」
アナ「や、やりますね、ミルリアさん………。で、でも、私だってまだ負けてません!ここからが本番です!」
ミル「のぞむところだ。返り討ちにしてやる!」
アリ「あぁー、もうっ!この二人に相談するんじゃなかったああああああああーっ!」
ちなみに、作ったフレンチトーストはみんなで美味しく?いただきました。
次回でこのぷちしんわも区切りを迎えます!来週からはメインストーリーに戻りますので、引き続きよろしくお願いします!
誤字、脱字がありましたらお教えください!
次回の更新は明日の午後九時になります!




