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第九回真話ラジオ Bパート

今回は前回の続きになります!

ではBパートです!

 Bパート


ハ「はい、というわけでこれからBパートに入っていこうと思うんですが、やっぱり堂々の最終回を迎えたということで、二人にはエピローグやお話の最終盤について語っていただきたいと思います。ってなわけで、一応俺が話を振る流れになってるんだけど、二人的にはあの終わり方はどうだったんだ?俺なんかは涙をこらえるのに必死だったんだけど」


アナ「私はその、劇中でもそうだったんですけど、ボロ泣きしました。だってあんなのずるいじゃないですか。大昔にした約束を守ってあの時の服をわざわざ誕生日プレゼントとして用意するなんて。もう泣いてくださいって言ってるようなものですよ!」


ハ「それについてはまったくの同意見だな。しかもそれ以外にもレシピ本なんて反則アイテムまで出てくるし。本当もう泣かせますねえ、って感じだったな、あのお話は」


アリ「そ、そんなに言われると照れればいいのか、困ればいいのかわかんなくなっちゃう………。でもまあ、あれは私がアナに死後にしてあげられることだったから、やっぱり気にかけてたというかなんというか。とにかくアナに喜んでほしかったっていう気持ちが強かったの」


アナ「そういえば、お姉ちゃんはあのプレゼントいつから用意してたの?レシピ本はまあ、つい最近だとして、そのほかのものはいつの間に隠してたのかなって今思っちゃったんだけど………。思い返してもお姉ちゃんがベッドの下に潜り込むような姿みた記憶ないから」


アリ「それはまあ、見つからないようにしてたからね。グラミリ村にいた時に、もしかしたらアナを一人にしちゃうかもしれないって思った時期があって、その頃から少しずつあの誕生日プレゼントは集めたんだ。で、一年間無事に生活できたら、その貯めてあった中から順番にアナに渡していく。一応二十歳になるまで用意してたんだけど、残り四回ぶんは渡せなかった………。まあ、いつ死んでもいいように用意してたやつだから、言い方変だけど結果オーライっていえばそうなるんだけどね」


アナ「でもすっごく嬉しかった。あれを見た時、ああ、最後の最後までお姉ちゃんはお姉ちゃんなんだなって思えたから」


ハ「っていうのはどういう意味?」


アナ「物語でも何度も語られてましたけど、やっぱりすごくお姉ちゃんに愛されてたんだなって改めて実感したんです。エピローグでの私は女王様になって国を一人で引っ張っていかなきゃって時でしたから、みんなから讃えられる女王様になった私でも本当の意味で愛してくれている人がいるんだって思うと、暖かい気持ちになれたんです。お姉ちゃんと一緒にいた時間は夢じゃなかった。私にもちゃんと家族がいて、大切にしてくれた人がいたんだって、そう考えられるようになりましたから」


ハ「なるほど。血は繋がってなくても、住んでる世界が違っても、二人は家族だった。今までも、これからも。それが今後のアナの生活に大きな影響を及ぼしていく、ということかな?」


アナ「そうですね。というよりはむしろ、今までもお姉ちゃんの影響は受けてたと思います。お姉ちゃんがいなかったら今の私は絶対にいませんし、その記憶と思いではこの先の私も形作っていく。そんな気がします」


アリ「ううぅ………。改まってそう言われるとまた涙が………。今日は泣かないって決めてたのに………」


ハ「別に泣いてもいいんだぞ?確かに今はラジオの収録中だけど、今回ばかりは見てる視聴者の人たちもわかってくれると思うから。かくいう俺ももう泣きそうなんだけどな………!」


アナ「ここでお姉ちゃんじゃなくハクさんが泣いたらそれはもう雰囲気ぶち壊しな気がしますけど………。というからハクさんの涙なんて誰も求めない気が………」


ハ「わ、わかってるよ!男が泣いたって需要ないってことは!でも、こんな仲睦まじい二人が世界のルールとはいえ引き離されるなんて、すごく悲しいじゃないか………」


アリ「だったら早く何とかしてよ、ハクにぃ!(キリッ)」


アナ「その通りです、なんとかしてください、ハクさん!(キリッ)」


ハ「え、えっと、それはやっぱり厳しいというか………。劇中でも話したように世界のルールを書き換えるのは難しいというか………」


アリ「でも、できるんだよね?できるんでしょ?(ズイズイ)」


ハ「あ、アリエス、ち、近い………。もう唇が触れそうなくらい近いんだけど………!?」


アリ「それはもちろん、意図的にしてますから。なんならこのままキスでも………」


アナ「きゃあ(手で目を隠す)」


ハ「空気が一変してるんだけど!?というか今の流れでよくこんなピンク色に話を傾けられたな!?」


アリ「それはまあ、私とハクにぃの仲だから、当然だよ」


ハ「便利すぎませんかね、その方便!?」


アリ「ということで、はい、キス。キスして、ハクにぃ」


ハ「………いい加減にしないと、俺も怒るぞ?というか絶対わかっててやってるだろ。この小説内でそういう描写は描けないこと知ってて俺を襲ってるな?」


アリ「だってハクにぃのこと好きなんだもん」


ハ「どストレートですね、アリエスさん………。一応この場にはあなたの妹であるアナもいるというのに………」


アナ「ああ、お気になさらず。私はいないものとして扱ってください。ハクさんといちゃつくことがお姉ちゃんの望みなら、気配を消してでもこの場から姿を消しますから」


ハ「こういうとき、姉妹間の仲がいいと困るんだよな………。どう対処していいかわからなくなる………。………ん?ここでディレクターからのカンペが、どれどれ………。『イチャつくなら外でやれ、というか早く進めろ』って、そんなのわかってるよ!このゲストの二人が変な絡み方してくるからまったく進められないんだよ!おまもディレクターなら少しぐらい助け舟だしたらどうだ!」


アナ「ああ、ディレクターさん?余計なことしたらその存在ごと命剣で消しちゃいますからね?覚えておいてください」


ハ「やめて!ディレクターは俺たちと違って普通の人間だから!第一剣主の命剣なんてくらったら死んじゃうから!」


アリ「というわけで、そんなエピローグが終わった後の至・エピローグ。時系列的には私がティカルティアを去ってから数兆年後。やっと人間の性質を全て排出できた私がティカルティアに戻ってくるというお話なのですが………」


ハ「さらっと主導権横取りされた!?」


アリ「ちなみにあの展開はどういう経緯でああなったの?そこらへん教えて、ハクにぃ?」


ハ「え、ええ………?え、えっと、まあ、つまりあの至・エピローグっていうのはこの物語の最終幕最終部のさらに後のお話を想定していて、俺とアリエスの冒険が全て終わった後のお話になってるんだ。つまり、実際はエピローグと至・エピローグの間には語られていないたくさんのお話があって、その全てをくぐり抜けたアリエスがあのお話に現れたアリエスってところかな」


アナ「その期間が何兆年ってことなんですね………。まあ、私もあのエピローグではかなり歳とってましたし、もはや何も言えないんですけどね………。何はともあれ容姿だけは今のままで本当によかったです。これだけは譲れませんから、女として」


アリ「でもそうなったらやっぱり気になってくるのが、アナは誰と結婚したのか、そもそも結婚してるのか、子供はいるのかってことだよね」


アナ「ブッッッ!?な、何を言ってるの、お姉ちゃん!?」


ハ「お、おお、珍しい………。あのアナがアリエス相手に狼狽えてる………」


アリ「いやだって、それはやっぱり気になっちゃうよ、お姉ちゃんとしては。せっかくレシピ本も残したし、それがいつか使われる日っていうのはちょっと楽しみだからね。それにアナにも大切な人を見つけて欲しいから。私以外の家族を見つけて欲しかったんだよ」


アナ「そ、それはわかるけど、だったら子供の話までしなくていいんじゃない………?さ、さすがに、まだそういう話は早いっていうか、そもそも相手だって見つかってないわけだし………」


アリ「でもあのときのアナはもしかしたら全部経験しちゃってるアナかもしれないんでしょ?だったら結局どうなったのかは気になるものだよー」


アナ「うぐっ!?そ、それはまあ、その雰囲気でなんとなく察してもらえば………。っていうか、このお話はもういいです!次いきましょう、次!」


ハ「つっても、その次がもうないんだよな、残念ながら」


アナ「はああっ!?なんていいました?もう一回言ってください!」


ハ「ひぃい!アナの眉間に深いシワができて殺気立ってるんですけど!?こ、こういうときことお姉ちゃん権限でなんとかしてくれ、アリエス!」


アリ「ひゅー、ふー、わ、私は知らないよー、関係ないよー」


ハ「きたねえ!口笛吹いて逃げやがった!」


アリ「だ、だって、こうなったアナはもう止められないもん!怒ったときのアナって本当に手がつけられなくなるの!」


ハ「だったらなぜ挑発したあああ!?余計なことするなよおおお!?」


アナ「はあぁい、ハクさん?もう一回言ってくださあぁい?まさか私にこんな恥をかかせたまま、最後のラジオを閉めようだなんて思ってないですよねえ?この空気をどうにかするまで絶対にエンディングにはいかせませんよ?」


ハ「や、やばい、これは結構ガチなやつだ………。仮にも色んなやつと戦ってきた俺が殺気に怯えて動けないなんて………。し、仕方ない、逃げるぞ、アリエス!転移でこの場から逃げるんだ!」


アリ「で、でもハクにぃってこのブース内だと能力使えないんじゃ………」


ハ「それはこの数週間で解決させた。一体なんのために二週間もラジオを休んだと思ってる?もちろん、この面倒臭い能力制限を解除するためだ!」


アリ「ドヤ顔で言うことなの、それ………」


ハ「というわけで転移だ、アリエス。隣のブースに移動するぞ!」


アリ「え、あ、ちょっと!?」


アナ「逃がしませんよ、ハクさん?それにお姉ちゃんも。どこまでだって追いかけていきますから」


ハ「この数分間で完全にヤンデレ少女に変化したな………。まあ、もうこれは時間経過で収まるのを待つしかない!というわけで、長らく話してきた今回の放送もついにエンディング!最後は今後の更新情報などをまとめますので、ぜひご覧ください!というわけで、転移だあああああ!!!」













ハ「はい、というわけでなんとか場がおさまったので、エンディングです。いつもならここでこのラジオの更新情報をお届けするんですけど、諸々の事情があって今回は先にゲストの二人からコメントをいただきたいと思います。ではアリエスから、どうぞ」


アリ「はい、なんだから色々と騒がしいラジオと、本編でしたが、ご覧になってくれている皆様の応援があって完結までこぎつけることができました。本当にありがとうございます。私とアナの物語はここで一度終わりを迎えますが、皆様の中の私とアナはきっと笑いあってくれていると思います。なのでまた私とアナが再開できるその日まで、その思い出を大切にしまっておいてもらえると嬉しいです。そして次は………」


アナ「はい、お姉ちゃんに変わりまして私、アナが一言思いを綴りたいと思います。えーと、思い返せば本当に長いお話でした。キャラクターである私がそれを言うのもなんだか変な気がしますが、それだけお姉ちゃんと私の物語は色々詰まっていたのだと思います。でも、まだまだ語りきれていません。ですからまた機会があればその話をさせてください。今度はきっと隣にお姉ちゃんもいてくれると思うので。というわけで長くも短い時間でしたが、最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。応援してくださった皆様に感謝の気持ちを述べて、終わりとさせていただきたいと思います。ではまた、次の物語で」


ハ「はい、ありがとうございました。私自身もここまで長く続いたお話が終わってしまうのは少し寂しと思っています。できることなら、作者には今まで以上に頑張っていただいて、アリエスとアナのお話を紡いで欲しいです。まあ、そんなわけでこのティカルティア編はこのラジオをもって本当に最後を迎えるわけですが、ここで次の物語についてのお知らせです!」


アリ「次のお話って確か、私がティカルティアにいるときの、ハクにぃのお話だよね?お正月にも予告出してたやつ」


ハ「そうそう、それそれ。でもあの予告は大幅に変わってるらしいから、実際は全然違うストーリーになっていくらしいんだ。んで、その完全版の予告が明日、午後九時に投稿されます!いえーい、パチパチ。なんですが、実はその前にもう一つだけ幕間を挟む予定です!そのお話は投稿されてからのお楽しみ、とのことです!といっても数話で完結するらしいので、この先のお話が気になる方でもすぐにそれはやってきます。ですので、もうしばらくお待ちいただけると嬉しいです、と、作者は言っています!」


アリ「あ、待って。もしかしてそのお話って、まさか『あれの』こと?もしどそうだったら本当に恥ずかしんだけど………」


ハ「うん、俺も恥ずかしいけど、多分その予想は当たってるはず」


アリ「ぎゃああああっ!?だめだめ、だめええええ!それだけはやめて、絶対に!あれが世に出るなんて死んでも耐えられない!」


アナ「いや、お姉ちゃんはもう一回死んじゃってるよ………。私の世界でだけど」


ハ「とまあ、わめくアリエスは置いておいて、次にこのラジオの更新情報についてです。このラジオは毎週金曜日にティカルティア編の設定を補完する目的で始まりました。ですがご覧の通り、そのお話は見事完結し、この番組の存在意義がなくなってしまったのです。ゆえにこのラジオも最終回、と普通なら行ってしまうところなのですが、どうやらそういうわけでもないようです」


アナ「どう言う意味ですか?」


ハ「なんでも、今後のお話の中で設定が混み合っている部分が出てきたときなどに、臨時で放送することに決まったらしいのです。そのため、またこのような形で皆様と会うことが可能になりました!」


アナ「ふむ、なるほど、ではまた私もここに戻ってこれる可能性があると、そういうことですね?これは俄然テンションが上がってきました!またお姉ちゃんと会えるなら、世界を飛び越えてでもここにきます!」


ハ「というわけで、今回も楽しく賑やかにお送りしてきた真話ラジオですが、このあたりでお開きとなります。最後になりますが、これからもこの物語は続いていきますので、また暖かいご声援よろしくお願いします!このラジオのパーソナリティーは私、ハクと」


アリ「ゲストのアリエスと」


アナ「同じくゲストのアナがお送りしました」


一同『またねー!』











ハ「はあ………。次の物語は俺が主役か………。面倒なことにならなければいいけど(フラグ)」


というわけでこの投稿をもってティカルティア編は終わりとなります。想定していた二倍ほどの長さになりましたが、本当に完結できてよかったです。アリエスとアナが最後の最後に笑っていくれるよう頑張ってきたので、その結末が描けて私は満足しています!

で、明日からまた次の物語が始まっていきます、ご期待ください!

次回の更新は明日の午後九時になります!

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