ラストカンパリ
前回のカンパリの続きです。
酒を呑む
前回呑んだカンパリを空かすために呑む
今日はこの部屋で呑む最後の晩酌だったな
以前作った即席のスタンティングバーじゃなくて、放棄した隠れ家で呑むか
ハイボール用のグラスにカンパリを少量ほど注ぐ
匂いを嗅ぐ
ほろ苦さを含んだ匂いを感じた
コップ一杯の水で割ってみる
安直たが、カンパリウォーターだな
ルビーみたいな鮮やかな色合いをしている
一口呑む
なんというか、甘苦い味をしている
呑みにくさの中での呑みやすさみたいな矛盾がするな
つまみのカプレーゼを食べよう
モッツァレラチーズとトマトのサラダだが、それなりにアレンジがきくサラダだ
今回は、塩コショウが多すぎてしまったがね
カプレーゼを一口食べる
塩コショウがかかったトマトが美味かったな
胡椒の辛さが口内に残ってしまっているがね
カンパリウォーターを一口呑む
カプレーゼとの相性はまずまずといった感じだな
口直しに生ハムのバジル巻きを一つ食べる
生ハムの塩気とバジルの食感が良いアクセントになっていて美味かったな
十分口直しにもなった
カンパリウォーターを空かした
次はカンパリの白ワイン割りだ
白ワインのミニボトル--カステル ヴュー パーブという名称--を開封して、ハイボール用のグラスに注ぎ入れる
ちょうどグラス一杯分の量だったようだ
カステル ヴュー パーブを一口呑む
カンパリで割るのだが、そのまま割るというより、味を知っておきたいと思ったからだ
酸味が美味いぐらいの味だな
だが、これに合うつまみに魚のムニエルを連想した
安物の白ワインだと魚介類に合わせやすいみたいだしな
ちなみに高級な白ワインだと、魚介類の生臭さが際立ってしうんじゃなかったっけか?
覚えているのは、魚介類には日本酒が合うということだ。
読者で試したい人はやってみてください
さて、そろそろカンパリで割ってみるかね
カステル ヴュー パーブにカンパリを少量注ぎ入れる
一見するとロゼワインだな
もちろん、入れた本人である私は、白ワインのカンパリ割りであることを知っているがね
仮称するならば、カンパリワインだな
実際に白ワインのカンパリ割りであるからな
カンパリワインを一口呑む
先ほどの白ワインに微量の甘苦さが加わった感じだな
カプレーゼの残りと合わせてみる
塩コショウがかかったトマトにもモッツァレラチーズにも、塩コショウがかかり過ぎていないことを除けば美味かったな
口直しにイタリアンパセリの生ハム巻きを一つ食べる
バジル巻きとは違った食感で美味かった
そして、カンパリワインとの相性はまずまずだったな
さて、そろそろメインディッシュにして、ラストカンパリといこうか
まず、ハイボール用のグラスにココナッツウォーターを適量注ぎ入れる
一見するとソルティライチと同じ色合いだが、味は違う
ココナッツウォーターは優しい味がするんだよ
そこにカンパリを残るすべてを注ぎ込む
一滴にいたるまでも徹底的にだ
すべてはラストカンパリにふさわしく
というのは、ちと芝居がかっているがね
ともあれ、ラストカンパリであるカンパリココナッツは出来た
さて、カンパリココナッツを一口呑もう
表面の苦さのなかに永続的とも言える心地好い甘さがあった
端的に一言で言うならば?
美味い! の一言で十分
だ
メインディッシュのイングリッシュマフィン・ピザもどきを食べる
……諸事情により火を通すことをやめたんだよ
上のパンがないサンドイッチと一緒だ
というわけで、イングリッシュマフィン・ピザもどきを一口食べる
トマトの果汁が滴り落ちることを気にしなければ美味い
カンパリココナッツとの相性は美味いしな
試してみて良かったと思う
口直しに食べた生ハムのバジル巻きも美味かったし、試さなければ分からないな
口直しにココナッツウォーターを飲む
甘さが心地好いな
そういえば、今回のつまみは、それなりにボリュームがあったが、実際にはそんなになかったな
印象というのは気まぐれみたいなものだしな
ココナッツウォーターを飲み空かした
程好い甘さが良かったな
眠気がきた
近くにあるベッドに入り込む
お休みなさい
《終》
ピザもどきに火を通してあったら、もっと美味しかった可能性があります。
熱々の食べ頃は逃してしまいますけどね。
いつかはカンパリをまた呑むと思いますので、今回のタイトルは暫定的になります。
あるいは、呑んだとしても書かない可能性も存在してますが。