第7話:人外の者
「タロ、あなたは車を回して来て。・・・・・・・大丈夫。あれは人に害をなす存在ではないから」
大祐の心を読んだかのように沙紀は、ささやく。そして、大祐の緊張をとくかのようにその背を軽く叩いてくれた。
「了解です」
大祐は、車を取りに全速で走りながらちらりと後ろを振り返ると沙紀が3人に近づきこれからについて指示を出していた。
「よし、急ぐか」
更にスピードを速めて、車を取りに戻ると本部に連絡をいれておく。
「了解。気をつけて帰ってらっしゃい」
「はい」
通信を切るとキーをまわしエンジンを入れて走りだす。
そして近くの大通りに車を止めて沙紀達が来るのを待つ。するとすぐに沙紀達が現れた。
「沙紀さん!!」
大祐が声を上げると気付いた沙紀が先ほどの3人を連れてくる。
「タロ、この3人を連れて本部に戻るわよ」
「この子達ですか?2人はまだ子供じゃないですか」
近くで見るとさらに幼く見えた。
そんな大祐を見ながら、沙紀は溜息をつく。
「子供だろうと特異能力者よ。現場検証は彼等にまかせるわ。犯人はとりあえず・・・・・・」
ドーン!
沙紀の言葉に被さるように現場から爆音と爆風が吹き荒れた。
大祐はとっさに沙紀に覆い被さる。隣を見ると青年が子供達を庇っている。
(悪い人物ではないのか?)
爆風が止むと先ほどの行き止まりから叫び声と中の無事を確かめようとするこちらの人間の怒号が響く。
「タロ!!この三人を連れて後方に待機!私は現場へ行く」
そう言うと沙紀は、走って行く。その間も他の警官へと指示を出しながら。
「皆さん、車に乗ってください」
大祐は、青年達を車へと押し込むとダッシュで運転席へ回り急いで発車させる。
「いいのか?あのお嬢さんは?」
大祐はミラーで現場を見ながら、真面目な顔で断言する。
「大丈夫です。沙紀さんは特異課で一番の能力者です。沙紀さんが駄目なら他の誰も事件を解決することは不可能です」
大祐の言葉を聞いて少年は驚き目を見張り、一瞬後ろを振り返ったようだった。
危険探知犬と呼ばれる大祐だからこそ分ることであり、普通の人からすれば同じ人間に見えます。
めっちゃ、文章流用な感じになってますが、下手にいじると始まりと大きな差が出てしまうのでご勘弁下さい。




