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第43話:ミス

 数分後、窓のカーテンがふわりと浮きあがる。窓は開いていないというのに。

 そしてカーテンの裏から一人の人間が出てきた。

 「ふん、カンだけはいいようだな。あの男は、ただの教師というわけではないのか?」

 カーテンの裏に潜んでいたのは、三瀬 沙織だった。念いりに結界を張っていたはずなのに自分の視線を感づいた大祐に内心驚く。

 「とにかく仕事を終わらせるか」

 沙織は当初の目的であった大熊 大祐という男の正体を探るべく身辺調査を開始した。

 鞄などを探ってはみたが、これといって身元を表すような物は無かった。

 「とりこし苦労か。彼女が関心を持っているようだから何かあるかと思ったが」

 沙織の言う彼女というのはもちろん、転校生・天見 華音である。理事長室で彼女の名前を聞いた時、耳を疑った。

 あの時は内心の動揺を隠すのに手一杯で苦労した。

 それに自分が知っている彼女の姿とはまったく違ったから。でも、彼女を包むあの炎の気だけは昔と変わらなかった。

 もし、彼女が本物ならばこれ以上の喜びがあるだろうか。

 失われてしまったと思われていた焔の直系の血が確かに存在しているのだ。

 しかし、あの一族に知られたらなら今度こそ彼女の身が危ない。早く彼女が本物という物証を見つけあの方に報告しなければいけない。

 「しかし、あの男ははずれか。次は転校時の資料か」

 沙織は、手早く鞄などを元に戻すと廊下の気配を探り誰もいないことを確認して外へと出る。

 そして何食わぬ顔で自分の教室へと戻って行く。

 だが、考えにとらわれ冷静さを失っていた彼女は、大きなミスをする。

 この時、彼女は部屋から出てきた自分の姿を監視している人物がいることに気付けなかったのだ。

 


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