第23話:会議
「じゃあ、田丸から報告して」
「はいよ。まず、クラブに行って聞き込みしてみたが、売っている奴らには行き着けなかった。分かったのは被害者の共通点」
「共通点?」
「ああ、事件になって騒がれてなかっただろう?だから被害者達を調べてみたわけ。そしたら、全員どっかの社長の子供や役人の子供などつまり上流階級のお坊ちゃんお嬢さんだった。親が隠ぺいしてたらしいんだ」
田丸は心底呆れているようで口調も表情も嘲りを含んだものだ。
「まぁ、よくあることよね。私のほうも似たりよったりって感じかしら。付け加えるならその被害者達は周囲から真面目な良い子と思われているみたい。だからこその親の行動でしょう。周囲の期待のせいで不眠症にかかっていたみたい」
「不眠症か。周囲に助けを求められなかったのね。気の毒だわ」
「大祐のほうはどうだったんだよ。てかあの情報屋から買えたのか情報?」
「田丸さんも知っているんですか?左京さんのこと」
「ああ、裏じゃあ有名だぞ。腕は確かだがへそ曲がりで守銭奴ってな」
(守銭奴か、確かにあの金額をふっかけらたらそう思われるだろうな)
大祐の脳裏にはあの時見せられた金額がよぎった。
「で、どうだったの?タロ?」
沙紀の探るような目に押されつつも大祐は、立ち上がり報告する。
「えっと特別価格でこれをいただきました。でも、被害者達の共通点は田丸さんたちが報告したことと殆ど同じです。ただ………」
「ただ?」
「裏社交界というヒントを頂きました。以上です。あ、これどうぞ」
左京から貰った封筒を沙紀に手渡し、反応を窺う。
「そういうことか」
「「「どういうこと?」」」
沙紀の答えを待っていると沙紀はおもしろうそうに笑う。
「裏社交界っていうのはね………」
それから沙紀さんからの情報に皆聞き入った。
それにしてもこの東京には一体どれだけの秘密があるのだろう。
新しいパソコンは快適で素敵です。
頑張って暇を見つけてどんどん書いて行きますよ〜