表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/94

第1話:予兆

 ある日、仕事を終えた沙紀は、居酒屋『海里』を訪れていた。未成年である沙紀にとってはあまり馴染みのない場所である。

 別にお酒を飲みに来たのでは無かった。

 ある人物に会いに来たのである。その人物とは、杉浦 仁、この春に立てこもり事件を起こし、その結果、特異課の非常勤職員にされた人物であり、昔の自分を知る数少ない男である。

 「いらっしゃいませ。どうされたのですか?お嬢様がこのような場所に。お一人で?」

 沙紀の来訪を前もって知らされていなかった杉浦は驚いた。

 「話があって来たの」

 「お話ですか?」

 「うん。大事な話。私は知らなくてはならないから。知った上でこの先どうするか決めようと思う」

 沙紀のどこかただならぬ様子に杉浦は、奥の人目のつかないテーブルへと案内した。そして席に着くと声を落としながら尋ねた。

 「お聞きになりたいというのは、もしかして一族のことで?」

 「うん。別に家を再興したいとかじゃなくて、知りたいのは・・・・・・・」

 「御姉妹のことですね?」

 「うん」

 「私もあの事件の後、皆様をお探ししました。そしてやっとお嬢様に辿り着くことが出来ました」

 「何故、今だったのかしら。だって今までだって私は力を行使してきたのよ」

 「はい。以前訓練時にお嬢様が力を使われているところを見ましたが、火精の気配はしませんでした。ですから、おかしいとは思いました」

 「おかしい?」

 「はい。私は噂で聞いたのです。東京で発火能力を持つ少女がいる。その少女からとても強い火精の気配を感じたと」

 「それは・・・・・・・・・誰かが故意に流したとみるべきか。だとしたら、何故今なのか」

 「私がお調べしましょう。今の一族は二つに別れております。時枝につく者とそうでない者とに。どちらにも私の知り合いがおりますからそれとなく聞いてみます。今、一族で何かが起きてはいないかと」

 「お願いするわ。でも、気をつけてね。私は、一族のせいで誰かが死ぬのを見たくない」

 「もちろんです」

 「ありがとう。あなたに危険なことをさせるのは本意ではないけれど、情報だけはいつでも仕入れておかないと。何かが起こったその時に知るのでは手の打ちようが違うもの」

 「はい」

 沙紀は、杉浦に別れを告げると海里を出て家路にへと着いた。

 何かが起こってからでは遅い。

 私は守る、昔守れなかった分だけ。今、側にいれくれる人達を。



沙紀達の続きを書くことにしました。

さて、さてどうなることやら。

暴走しなければいいんですけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ランキング

HONなび
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ