第17話:会議
次の日、会議室では事件の会議が行われていた。
「さっちゃんが言う薬の件なんだけど、どうも売買されているのは10代の若者に向けてらしい」
「私の方でも調べてみたわ。主に取引されているのはネットやクラブ内らしいの」
田丸と皐月は次々に捜査結果を上げていく。
「摘発はされてないんですか?」
大祐が問うと二人は難しい顔をする。
「何回か踏み込んではみたらしいんだけどな」
「ええ、でも噂の薬の形態を誰も知らないの。だから摘発出来ないみたい。そもそも売買ルートが随時変化していって追いつかないらしいわ」
「使用者に取り調べしてないの?」
「それがなぁ、調書を取ってもその時には、そのルートはもう使用されてないんだわ」
田丸はお手上げとばかりに両手を上げる。
「でも、睡眠薬なんて買ってどうするんですかね?」
大祐は、その事が気になっていた。
「今のところ使用しているのは本人みたい。多分、興味本位で手を出す子が多いんでしょ。でも、このままだといつ犯罪に使われてもおかしくないわ。特に性犯罪にね」
「もう使われてるだろうな。噂だと無味無臭らしいし?イテッ!!」
田丸の言葉に皐月は、思い切り足を蹴り飛ばす。
「軽軽しくそんなこと言うんじゃないよ!ええ?」
「・・・・・・・・・・すみません」
皐月の殺気のこもった睨みに田丸は頭を下げた。
「どうやったら接触できるかしら?」
沙紀の一言に3人は、顔を見合わせる。
「一番は、噂のあるクラブで情報を集めるとか?」
「あとは、そういう闇サイトをあたるとかかしら」
「えーっと、左京さんから情報を買うとかは駄目ですか?」
3人の答えに沙紀は頷くとそれぞれに指示を出した。
「じゃあ、田丸はクラブでの情報収集、皐月ちゃんは闇サイトでの情報収集。タロは左京の所に行ってきて」
「おっ、俺がですか?」
「そうよ、私は当分あんな格好するのはまっぴらごめんよ。じゃあ、頑張って」
沙紀は、そう言い残して会議室を出て行った。




