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彼氏もちの幼馴染にハグしてたら彼氏がのりこんでくるかもです…艶々の彼氏がいたの⁉︎いつのまに⁉︎どんなやつだよ⁉︎

作者: 猫の集会
掲載日:2026/06/15

「ねぇ、聞いて聞いた⁉︎」

 

 オレの部屋に、ノックもしないで入ってきたのは、幼馴染の夏乃かのだ。

 

 

「え?」

 

 聞いて聞いたとは?

 

 まさか…聞いてのあと、超高速早口言葉でなにか喋った?

 

 それからの、聞いた?なの⁇

 

 聞いて聞いた…

 

「え、ごめん…聞いてない」

「ちょ、いい間違えたの。聞いて聞いてって言おうとまいりまりました。」

「いや、日本語へんだから」

「まぁまぁ、あとは若い人たちに任せましょうか。ふふふ」

 

 …

 

 いきなりの小芝居。

 

「じゃあ、オレたち任されたじゃんか。若いし」

「いや、若すぎだよ‼︎てか、そんなことどうでもよくてさ!」

「なら、言わなきゃいいじゃんか…」

「言いたかったの!それより、耳折みみおれな情報です‼︎」

「え、耳折れんの?じゃ、大丈夫です」

「違う!耳より?」

「あー…で、なに?」

「なんか、一日五分読書するんだって」

「だれが?てか、その情報いる?」

「だれとかじゃないの。一日五分とか六分くらい読書すると、なんたらパーセントだか何パーセントだか忘れたけど、ストレスの軽減になるんだって‼︎」

「へー」

 

 情報があやふや過ぎる

 

 …

 

「いやいや、驚こうよ‼︎もっと声を大にしておどろう‼︎」

「え、踊るんだ?」

「もぅ、いい間違いだから…。察してよ」

「あー、そうなんだ。夏乃のことだから、本気で踊るのかと思ったわ。」

「んなわけないじゃん。てかさ、驚かないの⁉︎」

「まぁ、別に。」

 

 

 

 

 …

 

 

 

 

「ちょーー‼︎」

 夏乃は、いきなり驚いて変な声をだした。

 

 人に驚かないの?とか言ったあとすぐに、自分で驚く夏乃。

 

「なんでそんなに驚くんだよ」

「そりゃ驚くよ…だって…だって…その…わたしって、なんで今、要太ようたに抱きしめられているわけ⁉︎」

「え、察したらこうなった」

「ど、どう察したらそうなるの⁉︎」

「だって、読書もストレス軽減だけどハグもストレス軽減になるって、前になんかで聞いたから」

「そ…そう…なんだ…?でも、わたしは今…心臓部バクバク部です」

「どんな部活だよ?てか、オレも今バクバクだ」

「なら、ストレス軽減できなくない?」

「うーん、慣れじゃない?」

「……じゃあ、入部する?」

「えっ、バクバク部に⁉︎」

「うん。そしたら、ハグし放題だよ?」

「します‼︎めっちゃします‼︎」

「入部は、一回したら何回も入部しなくていいんだよ。要太面白いね」

「あざす‼︎部長‼︎」

「わたし部長なんだ?なら、要太副部長ね」

「おお。」

 

 こうして、オレたちは抱きしめあいながら、バクバク部を結成した。

 

 

 オレたちは、別々の高校に通っている。

 なのでだいたい、土日のどちらかに部が開催される。

 

「では、部活動開始です」

「はい。」

 

 部長の掛け声と同時に、ハグが行われる。

 

 こんな幸せな部活がこの世にあるとは、最高すぎる。

 

 しかも実は…オレは夏乃が好きです。

 

 だからなおさら最高です。

 

 でも、そんな情報が夏乃にバレたら廃部になる可能性大‼︎です。

 

 だから、言わないでおこうとぉもぃまぁすっ‼︎

 

 優しいウソってやつ?なのかは、しらんけど、とにかく企業秘密的なやつだ。

 

 そんなこんなで、部が結成されて一か月が過ぎたころ…

 

 夏乃がいきなり、もう一人入部させてもいいかな?って申し出てきた。

 

 その入部希望者は、まさかの男子…なんだそうな。

 

 だ…だんし…

 

 えっ⁉︎もしかして、その男子が入部してきたら、オレもその男子とハグしなきゃなの⁉︎

 

 それとも…まさか…

 

 彼氏…

 

 まさか…夏乃とその男子がハグするのをオレは…じっと見守る系⁉︎

 

 まさか…

 

 タイムはかるからよろしくとか…いわれて…

 

 最高新記録叩き出したり…とかないっすよね⁉︎

 

 最高の部活から、地獄の部活へ真っ逆さまです…よ。

 

 でも、部長のお友達ならお断りするわけにもいきますまい…。

 

 彼氏かもだけど…

 

「わかった。いいんじゃない?」

「ほんと?なら、明日入部届け用意させて連れてくるね!」

 

 あ…

 

 部の活動場所って…やっぱりオレの部屋…なのね。

 

 …

 

「ところで、新入部員ってどんな人?」

「うーん、素敵で艶々なの。最高の癒しになること間違いないよ」

「へー」

 

 素敵で艶々⁇

 

 いまいちよくわからないが、まぁ艶々ならいいだろう。

 

 清潔感は、ありそうだ。

 

 …

 

 てか、艶々って…

 めっちゃマッチョじゃないよね⁉︎

 

 大丈夫そう?

 

 とりあえずヘディングの練習でもしとく?

 

 …

 

 いや、そんなことしてる場合じゃない‼︎

 

 

 とりあえず頭さえあれば、なんとか頭脳戦で乗りきれるかもしれない。

 

 オレの彼女にハグしていたのは、お前か?って聞かれたら、部活なのでとかなんとか言い訳すればよい?

 

 それよりも、正面から戦う?

 

 ストレートに、オレも夏乃が好きなんだと言ってしまう?

 

 潔くフラれるのもありか?

 

 どうせ、部活は廃部になるだろうし…

 

 ならなかったら、地獄やん。

 

 好きな人が目の前で他の男と抱き合うとか…

 

 最低。

 

 しかも、オレの部屋でイチャイチャとか…

 

 最低…

 

 …

 

 

 そして次の日、夏乃がやってきた。

 

「じゃ、部活はじめよ」

 

 ?

 

 新入部員が…いらっしゃらなくない?

 

「部長!まだ、部員が揃っていないじゃないですか」

「え、いるよ?あ、そうそう。これ入部届けにゃん」

 

 …

 

 またかんだな。

 

 てかさ、いるの⁉︎

 

 艶々っていうか…

 

 えっ⁉︎

 

 オレには…見えないんだが⁉︎

 

 透明ってこと⁉︎

 

 最近は、ちまたでは透明を艶々っておっしゃるのかな⁉︎

 

「あ、ねぇ!もし魔法使いに願い事ひとつお願いするならなににする?」

「えっ?」

 

 新入部員どうしたんだよ…⁉︎

 先に新入部員紹介しないのかよ⁉︎

 

「ねぇ、なにする?」

「あー、じゃあ部屋いっぱいにお金くださいとか?」

「ふふ、甘いなぁ。きみは、あんころもちかいな?」

 

 …

 

「え、じゃあ夏乃は?」

「わたしは、棒一本」

「え?棒?」

「ええ、棒」

 

 …

 

「なんで?謙虚さを出してんの?」

「いいえ、がめつさ倍増中だよ」

「棒一本だけなのに?」

「そ。だってその棒こそが、なんでも叶う魔法の棒だから⭐︎」

「あー。てか、それより新入部員どうした?今日は、欠席?」

「いるよ?」

「いないって…」

「いや、要太撫でてるじゃない」

 

 ⁉︎

 

「そういえば、無意識に夏乃の家のにゃんこさわさわしてたわ…。えっ⁉︎ポンきちが新入部員⁉︎」

「うん。癒しでしょ?」

「そう…だね。」

 

 たまに夏乃は、ポンきち同伴で遊びにくるから、まさか新入部員がにゃんことは…

 

 

「マジか。よかったー」

「要太、ねこ好きだもんね」

「あー、うん。好き」

「わたしも好きだよ。要太」

 

 ⁉︎

 

 それは…わたしもねこ好きだよ?ってこと?…なんだよね⁇

 

 ねぇ?

 どうなの?

 

 わからないけど、ここは思い切ってプチ告白してみた。

 

「え、オレも好きだよ。夏乃」

 って。

 

 …

 

「ねぇ要太、もしかして…ここって…社内恋愛禁止の会社じゃありませんか?」

「大丈夫です。ここは、会社じゃありません。部活なので」

「なるほどです。あ、さっきの言葉もう一回おかわりってできますか?」

 

 …

 

「好きだよ、夏乃」

「要太…わたしもポンきち好き」

 

 …

 

「オレは?」

「す…すす…すう」

「なんだよ、さっきはサラッと言ったじゃんかよ」

「それは、サラサラだったからで、実際構えられるとこっちだって、緊張してしまいすぎて好き‼︎」

 

 

 いきなりきた。

 

「オレも大好きー‼︎」

 ギュー♡

 

「いきなりのハグは、びっくりするよ…。でも、嬉しい♡」

「だろ♡」

 

 こうして、いきなり好きと言ったりハグしたりして、ずっとドキドキなバカップルなのであります♡

 

 

 

 おしまい♡

 

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