彼氏もちの幼馴染にハグしてたら彼氏がのりこんでくるかもです…艶々の彼氏がいたの⁉︎いつのまに⁉︎どんなやつだよ⁉︎
「ねぇ、聞いて聞いた⁉︎」
オレの部屋に、ノックもしないで入ってきたのは、幼馴染の夏乃だ。
「え?」
聞いて聞いたとは?
まさか…聞いてのあと、超高速早口言葉でなにか喋った?
それからの、聞いた?なの⁇
聞いて聞いた…
「え、ごめん…聞いてない」
「ちょ、いい間違えたの。聞いて聞いてって言おうとまいりまりました。」
「いや、日本語へんだから」
「まぁまぁ、あとは若い人たちに任せましょうか。ふふふ」
…
いきなりの小芝居。
「じゃあ、オレたち任されたじゃんか。若いし」
「いや、若すぎだよ‼︎てか、そんなことどうでもよくてさ!」
「なら、言わなきゃいいじゃんか…」
「言いたかったの!それより、耳折れな情報です‼︎」
「え、耳折れんの?じゃ、大丈夫です」
「違う!耳より?」
「あー…で、なに?」
「なんか、一日五分読書するんだって」
「だれが?てか、その情報いる?」
「だれとかじゃないの。一日五分とか六分くらい読書すると、なんたらパーセントだか何パーセントだか忘れたけど、ストレスの軽減になるんだって‼︎」
「へー」
情報があやふや過ぎる
…
「いやいや、驚こうよ‼︎もっと声を大にしておどろう‼︎」
「え、踊るんだ?」
「もぅ、いい間違いだから…。察してよ」
「あー、そうなんだ。夏乃のことだから、本気で踊るのかと思ったわ。」
「んなわけないじゃん。てかさ、驚かないの⁉︎」
「まぁ、別に。」
…
「ちょーー‼︎」
夏乃は、いきなり驚いて変な声をだした。
人に驚かないの?とか言ったあとすぐに、自分で驚く夏乃。
「なんでそんなに驚くんだよ」
「そりゃ驚くよ…だって…だって…その…わたしって、なんで今、要太に抱きしめられているわけ⁉︎」
「え、察したらこうなった」
「ど、どう察したらそうなるの⁉︎」
「だって、読書もストレス軽減だけどハグもストレス軽減になるって、前になんかで聞いたから」
「そ…そう…なんだ…?でも、わたしは今…心臓部バクバク部です」
「どんな部活だよ?てか、オレも今バクバクだ」
「なら、ストレス軽減できなくない?」
「うーん、慣れじゃない?」
「……じゃあ、入部する?」
「えっ、バクバク部に⁉︎」
「うん。そしたら、ハグし放題だよ?」
「します‼︎めっちゃします‼︎」
「入部は、一回したら何回も入部しなくていいんだよ。要太面白いね」
「あざす‼︎部長‼︎」
「わたし部長なんだ?なら、要太副部長ね」
「おお。」
こうして、オレたちは抱きしめあいながら、バクバク部を結成した。
オレたちは、別々の高校に通っている。
なのでだいたい、土日のどちらかに部が開催される。
「では、部活動開始です」
「はい。」
部長の掛け声と同時に、ハグが行われる。
こんな幸せな部活がこの世にあるとは、最高すぎる。
しかも実は…オレは夏乃が好きです。
だからなおさら最高です。
でも、そんな情報が夏乃にバレたら廃部になる可能性大‼︎です。
だから、言わないでおこうとぉもぃまぁすっ‼︎
優しいウソってやつ?なのかは、しらんけど、とにかく企業秘密的なやつだ。
そんなこんなで、部が結成されて一か月が過ぎたころ…
夏乃がいきなり、もう一人入部させてもいいかな?って申し出てきた。
その入部希望者は、まさかの男子…なんだそうな。
だ…だんし…
えっ⁉︎もしかして、その男子が入部してきたら、オレもその男子とハグしなきゃなの⁉︎
それとも…まさか…
彼氏…
まさか…夏乃とその男子がハグするのをオレは…じっと見守る系⁉︎
まさか…
タイムはかるからよろしくとか…いわれて…
最高新記録叩き出したり…とかないっすよね⁉︎
最高の部活から、地獄の部活へ真っ逆さまです…よ。
でも、部長のお友達ならお断りするわけにもいきますまい…。
彼氏かもだけど…
「わかった。いいんじゃない?」
「ほんと?なら、明日入部届け用意させて連れてくるね!」
あ…
部の活動場所って…やっぱりオレの部屋…なのね。
…
「ところで、新入部員ってどんな人?」
「うーん、素敵で艶々なの。最高の癒しになること間違いないよ」
「へー」
素敵で艶々⁇
いまいちよくわからないが、まぁ艶々ならいいだろう。
清潔感は、ありそうだ。
…
てか、艶々って…
めっちゃマッチョじゃないよね⁉︎
大丈夫そう?
とりあえずヘディングの練習でもしとく?
…
いや、そんなことしてる場合じゃない‼︎
とりあえず頭さえあれば、なんとか頭脳戦で乗りきれるかもしれない。
オレの彼女にハグしていたのは、お前か?って聞かれたら、部活なのでとかなんとか言い訳すればよい?
それよりも、正面から戦う?
ストレートに、オレも夏乃が好きなんだと言ってしまう?
潔くフラれるのもありか?
どうせ、部活は廃部になるだろうし…
ならなかったら、地獄やん。
好きな人が目の前で他の男と抱き合うとか…
最低。
しかも、オレの部屋でイチャイチャとか…
最低…
…
そして次の日、夏乃がやってきた。
「じゃ、部活はじめよ」
?
新入部員が…いらっしゃらなくない?
「部長!まだ、部員が揃っていないじゃないですか」
「え、いるよ?あ、そうそう。これ入部届けにゃん」
…
またかんだな。
てかさ、いるの⁉︎
艶々っていうか…
えっ⁉︎
オレには…見えないんだが⁉︎
透明ってこと⁉︎
最近は、ちまたでは透明を艶々っておっしゃるのかな⁉︎
「あ、ねぇ!もし魔法使いに願い事ひとつお願いするならなににする?」
「えっ?」
新入部員どうしたんだよ…⁉︎
先に新入部員紹介しないのかよ⁉︎
「ねぇ、なにする?」
「あー、じゃあ部屋いっぱいにお金くださいとか?」
「ふふ、甘いなぁ。きみは、あんころもちかいな?」
…
「え、じゃあ夏乃は?」
「わたしは、棒一本」
「え?棒?」
「ええ、棒」
…
「なんで?謙虚さを出してんの?」
「いいえ、がめつさ倍増中だよ」
「棒一本だけなのに?」
「そ。だってその棒こそが、なんでも叶う魔法の棒だから⭐︎」
「あー。てか、それより新入部員どうした?今日は、欠席?」
「いるよ?」
「いないって…」
「いや、要太撫でてるじゃない」
⁉︎
「そういえば、無意識に夏乃の家のにゃんこさわさわしてたわ…。えっ⁉︎ポンきちが新入部員⁉︎」
「うん。癒しでしょ?」
「そう…だね。」
たまに夏乃は、ポンきち同伴で遊びにくるから、まさか新入部員がにゃんことは…
「マジか。よかったー」
「要太、ねこ好きだもんね」
「あー、うん。好き」
「わたしも好きだよ。要太」
⁉︎
それは…わたしもねこ好きだよ?ってこと?…なんだよね⁇
ねぇ?
どうなの?
わからないけど、ここは思い切ってプチ告白してみた。
「え、オレも好きだよ。夏乃」
って。
…
「ねぇ要太、もしかして…ここって…社内恋愛禁止の会社じゃありませんか?」
「大丈夫です。ここは、会社じゃありません。部活なので」
「なるほどです。あ、さっきの言葉もう一回おかわりってできますか?」
…
「好きだよ、夏乃」
「要太…わたしもポンきち好き」
…
「オレは?」
「す…すす…すう」
「なんだよ、さっきはサラッと言ったじゃんかよ」
「それは、サラサラだったからで、実際構えられるとこっちだって、緊張してしまいすぎて好き‼︎」
いきなりきた。
「オレも大好きー‼︎」
ギュー♡
「いきなりのハグは、びっくりするよ…。でも、嬉しい♡」
「だろ♡」
こうして、いきなり好きと言ったりハグしたりして、ずっとドキドキなバカップルなのであります♡
おしまい♡




