雨 作者: 檸檬 掲載日:2026/05/21 薄暮の中でそぼろに光っていた雨は 夜がふけると共に段々と激しく降ってきた 窓を少し透かしている合間から雨の鼓動が聴こえる だから今日は雨が近くに感じられた 懐かしい手紙を読むような あの時のどんぐりの中で聴いていた雨音 どんぐりは宇宙船になったり潜水艦になったり どんぐりはひび割れてから芽吹くってさ? 雨が音をたてる 雨が音をたてる 何かを伝えたくてくちごもるあの 心臓に落ちる音 この雨を手紙にしたい この雨を手紙にして あのくちびるに貼り付けてやりたい