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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

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男と彼女と彼氏

作者: 阿井 亜斗
掲載日:2026/02/10

「男と彼女の出会いは」の続き。

 彼氏と大学内を歩いていると、前から見覚えがある顔がでてきた。

「やっほー!」


 高校時代の同級生であり、国際指名手配されている男だった。


「指名手配は解除されたはずだから大丈夫だよ!」

「それはおめでとう。」

 なんとも言えない顔で答える彼氏。


 確かに、冤罪だったため解除されたのはよかったことだ。


 そんな簡単に解除されたりするものなのだろうか・・・?

 とも思ったが、何も考えないことにした。

 怖い何かが出てきそうな気がしたからだ。


「相変わらず二人とも仲が良いな~。」


 周りには、誰もいない。

 大学構内で人通りがあまりない場所ではあるが、人っ子一人いない。


 なぜだ。


 彼氏もそう思ったらしく、いやそうな顔をしている。


「お前、また変な手を使っただろう?」

「お願いしたらどうにかしてくれたよ~。ひとは傷つけないように言っているから大丈夫!」


 ふっと何気なく向こう側をみてみたら、見たことのある男女がこちらを見ていた。


 あれは、高校時代に会った宗教勧誘のお兄さんとお姉さん・・・。


 私に見られたとわかり、二人は速攻で姿を隠した。


「どうしたの?」

「いや、なんでもないよ・・・。」

「なんか見たら言ってね~。」


 そういえば、こいつ高校時代に教祖になったことあったんだった。

 無くなったとは言っていたが、もしやあの後からこいつの手足として動いているのか・・・?


「いや何も。」


 私は無表情で答えた。

 もし、私が宗教勧誘のお兄さんとお姉さんのことをいえばどうなるか・・・何も見なかったことにした。

 それに二人の目も怖かった。

 嫉妬しているならなんとなくわかる。

 自分たちの教祖が、教団とは関係ない外部と気軽に話しているのだ。

 それがなぜか尊敬のような、陶酔に近い目でみられていたような気がしたのだ。


「こいつから聞いてたけど元気そうでよかった。」

「そういや君とあったのは久しぶりだったか。本当は会いたかったけど、君はいそがしそうで会えなかったんだよね。俺も忙しかったし。」

「そういう時は連絡しろと毎回いっているだろ。予定すり合わせたりするから。」

「そうしたいんだけどね~。」


 あはははと笑っているが、連絡して会う予定を作っていたら襲撃されたりして危なかったのかもしれない。

 普段から神出鬼没なのはそのためか・・・。


「あれから、大統領になって~。」


 空は、青かった。

 窓から見る外の空は青く、男が告げた言葉が聞き間違えのような気がした。

 男は何事もないようにつづけた。


「指名手配になったので、誤解を解こうとして、指名手配された国にいったらなんかクーデターに巻き込まれてさ。そしたら、みんなから大統領になれって言われて、指名手配が解除されたんだよね。」

 

 間違えではなかった。

 しかも、出世の仕方がどこかの太閤感があるな。


「スピード出世だな。おめでとう。」

「そうでしょ~。」


 何かあきらめた顔をしながら、再度お祝いを口にした彼氏。

 それに嬉しそうにする男。


「どこかの飲み屋でお祝いでもあげるか。」

「わぁ~うれしい!俺、実は居酒屋とかいったことないんだよね!」


 そんなことを和気あいあいと会話しながら歩き続けるふたり。

 それについていく、私。


 こんな人払いしなければいけない男を居酒屋につれていけるのだろうか・・・。

 そんな疑問を思いながら、気づいてないのか居酒屋につれていこうとする彼氏がずれている気がしたが、気づかないことにした。

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