僕は、勉強が嫌いだ。
これは、ちょっと変わっている僕のお話。
僕は、勉強が嫌いだ。何故かなんて、知らない。僕は勉強が大嫌いだ。それはどうしようもない事実で、これは、変えることが出来ない、僕の『あいでんてぃてぃー』なのである。
『あいでんてぃてぃー』なんて知ってる僕は、ちょっと尊敬されてもいいと思う程度には頭がいい。いいや、頭がいいわけじゃなくて、単純に記憶力がいいだけなんだけど、中学生にとってはなにも変わらない。授業を覚えられる奴が『頭がいいやつ』だからだ。
そんな僕は、授業を聴くのは嫌いじゃない。でも、自分で勉強するのは大嫌いだ。本当に大大大嫌いだ。なんで興味のないことを覚えなくちゃいけないんだろう。凄くどうでもいいことを覚えなくちゃいけないっていうのは物凄い苦痛だ。勉強しておいて損はない。そう言う奴も大大大大大嫌いだ。僕は勉強して損したと思っている。だって、1年生の1学期、もっと、低い成績をとっておけば、期待されることはなかったのだから。
スタートダッシュをまちがえた僕は、志望校が無駄に高いところを選んだ。だって親がうるさいし、怒られるくらいなら勉強したほうが有意義だと勘違いしたからだ。絶対そんなわけはなかったのに、怒られてでも勉強しないで入れる学校にするべきだったのに。どこで間違えたんだろう。勿論1年生の6月テストだ。
勉強しすぎで鬱々としている僕は、夏休みに毛髪が一気に抜けた。加齢ではない。断じて。これはことわっておく。朝起きたら左後頭部が半径2cm程度の円を描いてごっそり抜けるなど、どう考えても加齢ではない。加齢ではないのだ。そもそも加齢ならば前髪から行くはずである。後ろからいってしまっている僕は、やっぱり加齢では、ない。
とか言い訳をたくさんしている僕は、勉強が嫌いだ。何かを知るのは好きだ。それでも興味のないことを覚えなくちゃいけないっていうのは本当につまらなくて嫌になる。偏差値70を真面目に目指してしまうのは、とても面倒くさい。毎日親から「勉強してる?」「上手くいってる?」「順調?」「漫画もいいけど勉強しなさい」「ここ(僕の志望校)行ったら楽しいと思うよ」「ほんとにね、楽しいと思う」「だから勉強したほうがいい」「勉強して後悔したって人、いないじゃん」「え、いないでしょ?」とか言われて、いるわ。お前の目の前にいるわ。そう言いたくなることが沢山あった。
僕は、漫画が好きだ。部屋に500冊所蔵しているほどには、漫画が好きだ。つまり、僕は漫画がなくなったら生きていけなくなるのである。なんか、それを僕の親は理解していないと思う。というか僕の両親は基本僕のことを理解していないと思う。僕が何を考えてるかなんて、きっと興味がなくて、僕がどれくらいいい子してるかに興味を持っている。そう感じさせるくらい、両親は的外れだ。
僕は、なんか理解してくれないことが多い。最近がんばってきたんだけど、両親との会話がかみ合わなくなってきた。言動を考えればわかるのに、「え、これのこと?」そう聞き返されることが多くなった。凄く苛つかれてる気がするけど、僕が悪いんだろうか。そんなに僕はわかりにくいんだろうか。疑問は多いけど、悪いのは勉強させている両親なのである。
僕は、勉強が嫌いだ。僕は、勉強が嫌いだ。本心だから2回言ってみた。僕の勉強嫌いは僕の『あいでんてぃてぃー』で、僕が勉強しないのは、興味がないからで、僕が勉強できないのは、両親がストレスを与えてくるからである。
何が言いたいかというと、僕は勉強ととことん相性が悪い、ということだ。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。