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カルテット・マジコ  作者: piku2dgod


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Issue#03 I I Dreamed A Dream CHAPTER 3 12

https://x.com/piku2dgod/status/2007006033600983096

さながコスプレに励むイラストを4枚ほど追加 冬縛の制服は2枚目のブレザーが正しい


本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24843658

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25490740

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=26572256

まさにその時だった。2人の間に張り詰めていた緊張を、野生的なまでの音が引き裂いた。カウンターの端に座っていた作業着姿の男だった。


ズゾゾゾッ、と、まるで掃除機が水を吸い込むような凄まじい音を立てて、男は麺を啜り上げる。その目は陶酔に閉じられ、額には汗が光り、丼を両手で掲げる様は、さながら聖杯でも呷るかのようだ。それは食事の音というより、純粋な、ほとんど暴力的なまでの快楽が発する音だった。


「いやぁ~美味い、今日も最高だった!」


丼に残ったスープを1滴残さず飲み干すと、男は頬を朱に染め、「ぷはぁ」と心の底から満足げな息をついた。上機嫌に席を立つと、1000円札を2枚、叩きつけるように会計カウンターへ置き、おつりの受け取りもやたら豪快に、そして、ばかに揚々とした背中で暖簾を押し開けていく。

夜の冷気に白い湯気を引き連れながらその姿が消えるまで、満ち足りた笑い声が、残響のように店内に漂っていた。


まるで、このカウンターを境に、異なる宇宙が隣り合っているような気がした。

向こう側の宇宙では、あのラーメンが至高のご馳走であり、男はその世界の住人なのだ。


彼は食事のためだけにこちらの現実へと次元をまたぎ、満ち足りて、また自分の宇宙へ帰っていった――

そんな荒唐無稽なSF小説のような感覚だけが、2人の胸にじっとりと残った。


男の残した熱気が消え去ると、店内にはインクを垂らした水のように、濃縮された静寂がじわりと広がった。泡が弾ける寸胴鍋の規則的な音だけが、この異様な空間の心臓の鼓動となって時を刻む。蛍光灯の光が、ふたりの少女が、礼儀としてなんとか半分ほどを胃に収めた丼の油の水面で、意味ありげに反射していた。


もしこのお話が面白いと思ったらぜひ身近な方にも教えてあげてくださいね

SNSなんかでもどんどん宣伝してくださいね!

面白くなくてもしてくださいね・・・

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