Issue#03 I I Dreamed A Dream CHAPTER 3 12
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さながコスプレに励むイラストを4枚ほど追加 冬縛の制服は2枚目のブレザーが正しい
本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり
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まさにその時だった。2人の間に張り詰めていた緊張を、野生的なまでの音が引き裂いた。カウンターの端に座っていた作業着姿の男だった。
ズゾゾゾッ、と、まるで掃除機が水を吸い込むような凄まじい音を立てて、男は麺を啜り上げる。その目は陶酔に閉じられ、額には汗が光り、丼を両手で掲げる様は、さながら聖杯でも呷るかのようだ。それは食事の音というより、純粋な、ほとんど暴力的なまでの快楽が発する音だった。
「いやぁ~美味い、今日も最高だった!」
丼に残ったスープを1滴残さず飲み干すと、男は頬を朱に染め、「ぷはぁ」と心の底から満足げな息をついた。上機嫌に席を立つと、1000円札を2枚、叩きつけるように会計カウンターへ置き、おつりの受け取りもやたら豪快に、そして、ばかに揚々とした背中で暖簾を押し開けていく。
夜の冷気に白い湯気を引き連れながらその姿が消えるまで、満ち足りた笑い声が、残響のように店内に漂っていた。
まるで、このカウンターを境に、異なる宇宙が隣り合っているような気がした。
向こう側の宇宙では、あのラーメンが至高のご馳走であり、男はその世界の住人なのだ。
彼は食事のためだけにこちらの現実へと次元をまたぎ、満ち足りて、また自分の宇宙へ帰っていった――
そんな荒唐無稽なSF小説のような感覚だけが、2人の胸にじっとりと残った。
男の残した熱気が消え去ると、店内にはインクを垂らした水のように、濃縮された静寂がじわりと広がった。泡が弾ける寸胴鍋の規則的な音だけが、この異様な空間の心臓の鼓動となって時を刻む。蛍光灯の光が、ふたりの少女が、礼儀としてなんとか半分ほどを胃に収めた丼の油の水面で、意味ありげに反射していた。
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