Issue#03 I I Dreamed A Dream CHAPTER 3 07
また分け方を失敗したので今日は2本
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本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり
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放課後の教室は、夕暮れの茜色にゆるやかに染まりつつあった。
窓から差し込む柔らかな光が、床に長い影を落とし、天井の照明の残像もどこか遠くに押しやられたように感じられる。
ほとんどの生徒は帰り支度を終え、教卓を片付ける日直の背中と、窓辺に立つおせちの横顔だけが、夕焼けの余韻に浮かんでいる。
そのとき、廊下を駆けてきた足音が、教室の扉の前で不意に止まる。
息を切らせ、顔を赤らめながら、シノが勢いよくドアを開けて飛び込んできた。
肩は小刻みに揺れ、握りしめた拳はわずかに震え、その瞳には、言葉よりも強い切実な訴えが宿っていた。
「おせちちゃん……お願い、聞いてほしいことがあるの」
いきなりの呼びかけに、おせちはゆっくりと振り返る。
「どうしたの、シノちゃん。そんなに慌てて――」
教室の西側の壁に、茜色の斜陽が2人の影をほのかに重ねていく。
「……前に、おじいちゃんがこっちでラーメン屋やってるって話、したよね?
最近、そのお店が、ひどい嫌がらせを受けるようになって……」
声を絞り出すシノの肩は、緊張と不安でわずかに震えていた。
おせちは少しだけ首を傾げ、問い返す。
「嫌がらせ?」
「そうなんよ……」
シノは苦しげに唇を噛みしめる。
「どんなふうに?」
「はす向かいに、最近新しいお店が建って……」
言いかけたシノを、おせちは、眉をハの字にしたまなざしで見つめる。
「それは……偶然なんじゃないかな?」
まずは最も無難な可能性を探り、順序立てて考えようとする。
その言葉に、シノはもどかしそうに首を横に振った。
窓の外では、カラスの群れがゆったりと旋回し、だんだんと紫がかる夕闇が教室の奥へと忍び寄っていた。
「でも、それがどっちも札幌ラーメンなの! おじいちゃんのお店の1番の売りなのに……」
「うーん……それもまだ、正当な競争の範囲だと思う……よ?」
おせちは、決して冷たくならぬ声で、事実をひとつひとつ丁寧に受け止めていく。
そのまっすぐなまなざしに、シノは一瞬だけ口ごもる――が、すぐに思い直したように、強い意志を込めて言葉を重ねた。
「向こうは……値段が、安すぎるの!それに、私、見たんだ。夜中に、向こうのお店の人が、おじいちゃんの店の前に何かを撒いてるのを……
直接的に嫌がらせされてるのを、この目で見たの!」
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