Issue#03 I I Dreamed A Dream CHAPTER 3 04
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そこでいったん言葉を切った彼女は、
まるで今夜の献立でも告げるかのような平板な調子で、さらりと続けた。
「そして、その日のうちに、お前たち全員に、とっておきの『仙丹』を飲ませておいた。
それだけのことよ。おかげで成長期が終われば、お迎えの時までもう、見た目は変わらん」
「……そもそも」と尊は、心底不可解そうに首をかしげる。
「お前たちは自分のことを何だと思っておったのじゃ?人間か?いいや。その本質は霊よ。その呼び方が気に食わんのなら
他は仙女とか現人神とか覚者とか好きに名乗るがよい。とにかくお前たちは大いにわし(神)寄り、だから代謝もないのよ。肉体のあらゆる作用を、魂の側で自在に制御できる。
ゆえに、ウチの家には来客用以外のトイレもなかろ?学校で級友らが化粧室に行ったり、制汗剤を使ったりするのを、今まで疑問に思いもせなんだか?」
あまりにも呆気なく明かされたその事実は、数1000年の時を生きる彼女にとって、庭の草木を剪定するのとさして変わらぬ、些事
だったのかもしれない。人の理に縛られぬ、より自由で、より高みに属する存在として愛子に人生を謳歌してもらうこと――
それが、彼女にとってはじめの親心だったのかもしれない。
だが、子供たちの表情は、加速度的に――そして、ただただ人間的な感情に従って引きつっていった。
母の語り口は、封じていた彼女たちの記憶の扉をあまりにも無分別にこじ開けていく。
たしかに、他者との微妙な違いについての疑問は、いつもなあなあのままで済ませてきた。
数えきれぬ違和感――
小さく、しかし確かにそこにあった謎が、いま一斉に形を得はじめる。
「……肌が硬くて予防接種の注射器が刺さらなんだことがあったじゃろ?あれもお前たちにとってはうやむやのうちに
終わった話じゃが、その後きちんととわしは、お前たちは病気にならんし薬も毒も効かんと学校に説明した。外から入
ってくる化学物質はお前たちの体に影響を及ぼせんのじゃ。この世におる内から半分以上は霊じゃからの。わかるか?」
「ってことは……」
おせちが息を呑む。その瞳にあった母への信頼が、音もなく砕け散る。
「さいしょから私たちのこと、悪の組織の改造人間みたいに……超人にする気マンマンだったんだ!」
さなが、裏切られた子供の悲痛な声で叫んだ。
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