Issue#03 I I Dreamed A Dream CHAPTER 3 02
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今日の更新はなんとクリスマス増刊号と本編の2本立て!
つまりに私にもそういう祝日を意識できる人並みの甲斐性があるということさ
https://x.com/piku2dgod
本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり
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「……おめでとう」
「エッ?」
思ってもみない呼びかけに、はちるが体をぴくりと震わせ、蚊の鳴くような声で振り返る。
「これでカルテット・マジコは完成したな。このチームに唯一足りなかった最後のピースがなんだったか、お前わかるか?……ツルツルの巨乳だよ。他の誰でもない。お前がそれを埋めたんだ」
その一言が、張り詰めていた心の糸を、ぷつりと断ち切った。
はちるの肩がわなわなと震え、切れ長となった凄艶な瞳が、潤んでいく。
その絶世の美貌にはおよそ不釣り合いな、子供 のように大粒の涙が、ぽろぽろと、後から後からこぼれ落ち、そしてついに、堰を切ったように泣き出した。
「えーんえんえん!」
「あっ、泣かしちゃった!アシュリーのいじわる!」
すかさずさなが駆け寄り、その背を庇うように優しく撫でる。
「いけないんだ!モサモサの巨乳だって、ちゃんと魅力的だったじゃない!」
おせちも、心底呆れたという顔でその非難に加勢する。
そこから繰り広げられたのは、まさしく幼稚園の学級会。1人の女の子を泣かせた意地悪な子を、他の2人が寄ってたかって責め立てる、微笑ましくも真剣な応酬だった。
その喧騒のさなか、ちゃぶ台でテレビを見ていた尊が、リモコンで音量を下げながら振り返った。
「しかし26世紀の科学力とやらには恐れ入ったのう。お前たちの極限まで強化されたホメオスタシスを軽く上回ってくるとはな」
あまりに場違いで、妙に感心したその口調に、一同の熱気は一瞬で冷める。
「ホメオス……」
「……タシス?」
おせちとさなが、未知の単語に顔を見合わせた。
「体の、恒常性のことだよぉ……」
ぐずりながらも、はちるがきちんと説明する。
「一見無限に思われたはちるの耐性にも、実は上限があった。そして、その膨大な許容量がかえって仇となり、ひとたび臨界に達するや進化もまた際限なく促された。それで、生命体に与えられた可能性の果てにまで肉体が到達してしまったのかもしれぬ」
まるで遠い星の出来事を語る学者のように、尊は自説を淡々と述べた。
その、あまりに無神経な分析が、はちるの心の最後の砦を打ち砕く。
「もう、みんなもゴリラになっちゃえばいいんだ!」
涙声で捨て台詞を吐くと、
「まあ、私としては、力が弱くなること以外はたいした問題じゃなかったな」
生来の肝っ玉が、異様に達観した一面さえも併せて与えるアシュリーが、あっけらかんと口を挟む。
「えーんえんえん!」
はちるは“ツルツルの巨乳”のまま体を丸め、子供のように顔を覆ってさらに激しく泣きじゃくる。
その痛ましい姿を前にしても、尊は眉ひとつ動かさない。
「本来ならな、毒も薬も一切効かぬはずなのよ、お前たちは。そもそも分類上は、人間ではなく仙女のはずじゃからな」
ただ何気なく耳をほじり、まるで他愛もない雑談のごとく、しれっと、こんな事実を差し出した。
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