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カルテット・マジコ  作者: piku2dgod


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Issue#03 I I Dreamed A Dream CHAPTER 2 24

明日から仁義なきクマ人間編や・・・


https://x.com/piku2dgod


本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24843658

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25490740

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=26572256

「……はちる、はちるだよね!? これ何本に見える!?」

倒れたままのはちるの顔を、おせちが涙声で覗き込み、必死に指を2本立てて問いかける。


「……ちゅ〜る」


――その、あまりにいつも通りの、気の抜けた返事。

おせちは堰を切ったように安堵の息を漏らす。その隣で、アシュリーが、どこか呆れたように、しかし心底安堵した声でぽつりと呟く。

「……頭は、大丈夫そうだな」


「よかったぁ、はちるぅ……!」

さなが、ついに堪えきれず涙を溢れさせ、引き起こしたはちるの身体を、まるで壊れ物を扱うように、

そっと抱きしめた。その嗚咽は、すぐに他の3人の胸にも波及していく。戦いが終わった安堵、神へと至った姉妹への畏れ、そして、ただ無事であったことへの愛しさ。そのすべてがいちどに押し寄せ、4人の瞳には、等しく大粒の涙が宿っていた。


「何その言い方? ……なんか街が元に戻ってる。……ウチ、死んじゃったの?」

しかし、はちるは何も状況が呑み込めない。


おせちは必死で首を振りながら、ここにいる全員――そして無事な街のすべてを代表するように、はっきりと答えた。

「違うよ。全部守った。はちるが守ったんだよ」


「そっか……。まあ、みんなと一緒なら、どこでもいいかぁ。……でも、何があったの?――」


だが、その無邪気な問いかけに、姉妹たちの間に、あまりに重い沈黙が走った。安堵の涙の裏から、隠しきれない戸惑いの色が、ありありと浮かび上がってくる。そのただならぬ雰囲気を感じ取ったはちるは、いよいよ声を上げた。


「――アシュリー、”頭は”ってなに? さっきのこと。……ねぇ、なんでみんな、どうして黙ってるの!?」


その、普段どおりの素朴な問いが、場の空気を一気に重たくする。アシュリーは悪態すらつけず視線を逸らし、さなは不安げにはちるの服の袖を弄る。はちるの方から合わせようとすればするほど、家族の視線は残酷なほど遠ざかっていく。


誰もが、これから告げるべき真実の重さに、ただ言葉を失っていた。


重苦しい沈黙を破ったのは、おせちだった。彼女は覚悟を決めて深く息を吸い、はちるの目線まで屈みこみ、努めて優しい声で語りかける。

「……えっと、覚えてるかな? はちる、しばらくの間、すっごい力で暴走してたんだよ。エイペックス・レジェンドは、君がその間に倒した。……箱からティッシュを引き抜くみたいに、本当に、超簡単にね」


「ああ、『シュッ!』って腕ひっこ抜いてた。『シュッ!』ってな」

アシュリーが、悪びれもせずに、しかしどこか誇らしげにそう言って口を挟んだ。


「それでね……とっても、言いにくいんだけど……」


……言葉では、もう伝えられない。


おせちは、決意を胸に、ガンブレードをゆっくりと構える。


「……これで、映るかな?」


意図が読めないはちるが、ただ目をぱちくりさせる前で、おせちはその巨大な刀身を、鏡として横に掲げた。

磨き上げられた鋼の面が鈍く光を反射し、そこに立つ困惑した少女の姿を、あまりにも鮮明に映し出す。


そこに映っていたのは、見慣れたはずの、しかし決定的に異なる「誰か」だった。

いつもの髪型。ぴんと立った、自分の証であるはずの獣の耳。

だが、その下に続く顔の輪郭は、柔らかな毛皮ではなく、見知らぬ人間の滑らかな白い肌。自分のものとは思えない、細まった手足。切れ長の艶やかな瞳。

おそるおそる頬に触れようとした指先には、かつてあった肉球の頼もしさはない。

髪と耳、そしてお尻から伸びる長い尻尾だけを残して、刃に映る彼女は――完全な『人間の娘』だった。


沈黙を打ち破り、ひとりの少女の、魂からの絶叫が響き渡った。


「ええええええええええええええ!!!!」


もしこのお話が面白いと思ったらぜひ身近な方にも教えてあげてくださいね

SNSなんかでもどんどん宣伝してくださいね!

面白くなくてもしてくださいね・・・

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