表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カルテット・マジコ  作者: piku2dgod


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

80/128

Issue#03 I I Dreamed A Dream CHAPTER 2 20

https://ncode.syosetu.com/n5404ko/60

ライナーノーツ ハヴォック/プロディジーについて更新


https://x.com/piku2dgod/status/2000867268964806838

はちるの新形態 高解像度


本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24843658

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25490740

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=26572256

「ええい、ままよ……!ならば、この星ごと、貴様を道連れにしてくれる……!」


もはや理性は跡形もなかった。エイペックスの動機を支配していたのは、ただ己の敗北を認めぬ幼児の癇癪にも似た狂気。

墜落した円盤は、最後の切り札として沈黙を破り、地を穿つ断末魔の咆哮とともに、残骸と化した都市の骨組みを激しく震わせる。

半径200mの船体が自律起動を始め、装甲の継ぎ目という継ぎ目から、自身の命を燃料とする、危険極まりないオーバーロードの赤光を漏れ出させた。


「……観測終了。実験個体は、我が理解を超えた規格外の変異を完了。――よろしいッッッ、ならば、サンプルの完全破棄に移行するゥッッ!――」

その声は、科学者としての冷静さをかなぐり捨てた、狂信者の絶叫だった。

「――この取るに足らない星ごとぉぉ!!!宇宙の塵と化すがいい!!!!!」


宣言と同時に、船体全体がひとつの巨大な質量兵器へと変貌した。

起動音は天地を貫く轟きとなり、超質量の円盤が浮上するや、かつて都市だった土地は、その衝撃波に根こそぎ引きはがされ、虚空へと四散する。

船体の全質量が、いまや純粋な破壊の概念そのものへと昇華されていた。


鋼鉄の嵐という表現さえ生温い。それは、人間の生涯において決して2度とは放てぬ、絶対的な殺意の昇華だった。円盤は咆哮とともに一直線に射出され、その軌道にあるすべてを、通過するだけで消滅させていく。粉塵と摩擦の閃きが、最後の叫びと一体となり、すべてを呑み込んでゆく。

その極限の絶望が、ただひとつ、純白の光へと迫っていた。


――だが、その絶対すら、彼女には届かない。


完全なる存在へと昇華したスヌープキャットを包む、ただ静やかな純白のオーラ。

円盤の装甲がその光に触れた瞬間、宇宙の物理法則はより上位の理によって音もなく書き換えられる。


それは侵食ではない。破壊ですらない。

ただ、在ったという事実そのものを、無かったことへと還す、絶対的な否定の御業。

轟音は生まれ落ちる前に深淵へと還り、質量は意味を剥がされ、運動エネルギーは、その名さえも忘れ去られる。


巨大な円盤は、彼女という完全な1点に到達したその箇所から、まるで太陽に触れた1波の雪風のごとく、輪郭から静かに、そして音もなく解けていった。

鋼鉄の巨体は粒子となり、存在の痕跡すら残さず、すべてが失われていく。


やがて、光の粒子さえも逆巻く風の中に優しく散り、すべては、うたかたの夢。

あたかも、最初から何ひとつ存在しなかったかのように――何もかもが、無音の夢へと還ったのだった。


「なあっ!? 馬鹿な……!? 我が文明の粋が、触れることすらできずに……!」


空中で咄嗟に体勢を立て直しながらも、エイペックスの精神はすでに敗北を認めていた。それでもなお、傲慢な自尊心が、最後の抵抗を己に命じる。

残された全エネルギーと怒り、そして絶望を、両掌の砲口に無理やりねじ込む。

万象を焼き尽くす黄金の破壊光線――26世紀の科学と一個の魂が持つ存在のすべてが、極大の抵抗意志となって、世界に1条の閃光を放った。


もしこのお話が面白いと思ったらぜひ身近な方にも教えてあげてくださいね

SNSなんかでもどんどん宣伝してくださいね!

面白くなくてもしてくださいね・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ