Issue#03 I I Dreamed A Dream CHAPTER 2 20
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ライナーノーツ ハヴォック/プロディジーについて更新
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はちるの新形態 高解像度
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「ええい、ままよ……!ならば、この星ごと、貴様を道連れにしてくれる……!」
もはや理性は跡形もなかった。エイペックスの動機を支配していたのは、ただ己の敗北を認めぬ幼児の癇癪にも似た狂気。
墜落した円盤は、最後の切り札として沈黙を破り、地を穿つ断末魔の咆哮とともに、残骸と化した都市の骨組みを激しく震わせる。
半径200mの船体が自律起動を始め、装甲の継ぎ目という継ぎ目から、自身の命を燃料とする、危険極まりないオーバーロードの赤光を漏れ出させた。
「……観測終了。実験個体は、我が理解を超えた規格外の変異を完了。――よろしいッッッ、ならば、サンプルの完全破棄に移行するゥッッ!――」
その声は、科学者としての冷静さをかなぐり捨てた、狂信者の絶叫だった。
「――この取るに足らない星ごとぉぉ!!!宇宙の塵と化すがいい!!!!!」
宣言と同時に、船体全体がひとつの巨大な質量兵器へと変貌した。
起動音は天地を貫く轟きとなり、超質量の円盤が浮上するや、かつて都市だった土地は、その衝撃波に根こそぎ引きはがされ、虚空へと四散する。
船体の全質量が、いまや純粋な破壊の概念そのものへと昇華されていた。
鋼鉄の嵐という表現さえ生温い。それは、人間の生涯において決して2度とは放てぬ、絶対的な殺意の昇華だった。円盤は咆哮とともに一直線に射出され、その軌道にあるすべてを、通過するだけで消滅させていく。粉塵と摩擦の閃きが、最後の叫びと一体となり、すべてを呑み込んでゆく。
その極限の絶望が、ただひとつ、純白の光へと迫っていた。
――だが、その絶対すら、彼女には届かない。
完全なる存在へと昇華したスヌープキャットを包む、ただ静やかな純白のオーラ。
円盤の装甲がその光に触れた瞬間、宇宙の物理法則はより上位の理によって音もなく書き換えられる。
それは侵食ではない。破壊ですらない。
ただ、在ったという事実そのものを、無かったことへと還す、絶対的な否定の御業。
轟音は生まれ落ちる前に深淵へと還り、質量は意味を剥がされ、運動エネルギーは、その名さえも忘れ去られる。
巨大な円盤は、彼女という完全な1点に到達したその箇所から、まるで太陽に触れた1波の雪風のごとく、輪郭から静かに、そして音もなく解けていった。
鋼鉄の巨体は粒子となり、存在の痕跡すら残さず、すべてが失われていく。
やがて、光の粒子さえも逆巻く風の中に優しく散り、すべては、うたかたの夢。
あたかも、最初から何ひとつ存在しなかったかのように――何もかもが、無音の夢へと還ったのだった。
「なあっ!? 馬鹿な……!? 我が文明の粋が、触れることすらできずに……!」
空中で咄嗟に体勢を立て直しながらも、エイペックスの精神はすでに敗北を認めていた。それでもなお、傲慢な自尊心が、最後の抵抗を己に命じる。
残された全エネルギーと怒り、そして絶望を、両掌の砲口に無理やりねじ込む。
万象を焼き尽くす黄金の破壊光線――26世紀の科学と一個の魂が持つ存在のすべてが、極大の抵抗意志となって、世界に1条の閃光を放った。
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